因子分析のブックガイド

因子分析の参考書のブックガイドを書いておきたいと思う。 誰も教えてくれなかった因子分析: 数式が絶対に出てこない因子分析入門作者: 松尾太加志,中村知靖出版社/メーカー: 北大路書房発売日: 2002/05/01メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリッ…

ヒトラーとパーキンソン病

少し前に「ヒトラーは“ジャンキー”?」というBSドキュメンタリーがあり、興味深かったので、購入した本。 ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)作者: 小長谷正明出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/05/01メディア: 新書…

カイザー基準についてのメモ

因子分析の勉強メモ。 カイザー基準は、カイザー・ガットマン基準と呼ぶこともある。これはKaiser(1960)よりも先にGutttman(1954)が先に指摘があったため、連名での表現である。 固有値が1以上のものを因子とする方法である。それは、1つの因子にしか負…

柳井晴夫「因子分析法の利用をめぐる問題点を中心にして」

因子分析について少し勉強をしているところである。因子分析は心理学の人が使うことが多く、心理学徒ではない僕は因子分析をほとんど使ったことがなく、勉強もろくにしたことがないので自分の勉強を兼ねてのエントリーである。 今日、取り上げるのは下記の文…

WordPressを利用して授業の出席をとる

今年度の後期(の後半)から、大学での出席のとり方について見直してみた。 今まではマークシートで出席をとっていたが、スマホを利用する方法に変更した。 基本的な手順は以下である。 1. Webで出席フォームを用意する。 2. アドレスをQRコードにしてレジメに…

Rで因子分析 基礎

この原稿は統計学勉強会のためにかかれたもので、学校で習うあたりまでの簡単な解説である。 因子分析とは (探索的)因子分析とは、観測できる変数から観察できない因子(潜在変数)を見出す探索し発見する方法である。このように説明してもよくわからないの…

コマンドの複製

何度も同じような分析をするときには 統計処理を行うとき、クロス集計表や相関係数などの基礎分析を山のようにしなければならない時がある。 SPSSのようにマウスでポチポチしていると大変な手間*1コマンドだと、同じような分析を何度もする際に非常に楽だと…

今学期のおすすめ学習アプリ

大阪大学でICT教育を取り上げる授業があり、毎回、学生たちに学習アプリのおすすめを聞くことにしている。 僕が知らないアプリを学生に教えてもらう機会でもあるので、楽しみにしている授業の一つだ。今学期話題に挙がったアプリをまとめておこうと思う。 僕…

Rで基礎分析(クロス集計表、相関係数、分散分析)

このエントリーは統計学勉強会用の下書きである。 ここでは、Rでクロス集計表、相関係数、分散分析をする方法を述べる。 どんな難しい分析をするときにも、最初は記述統計、そして、この3つの分析をして、多変量解析に進む。 その意味で、基礎分析と言って…

パネル調査は社会学にとって必要か

社会学はどこから来てどこへ行くのか作者: 岸政彦,北田暁大,筒井淳也,稲葉振一郎出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2018/11/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る シノドスで書評するために読んでみた。 非常に面白い。 想定された読者は社会学者だ…

Rのlavaanパッケージでパス解析を行う

SEMはMplusを使ってきたので、lavaanパッケージについてはほとんど知らないのだが、使う必要性が出てきたので、勉強がてらにメモ。 いわゆるパス解析をこのエントリーではやってみようと思う。 lavaanパッケージを使用するのでインストールをする。 lavaanパ…

ヒステリー性パーソナリティ障害

時折、ヒステリーの話であったり、ヒステリック・パーソナリティ障害の話をするのだが、いまいち伝わらないことが多いので、ヒステリー性パーソナリティ障害にいついてまとめておきたい。 ヒステリー性パーソナリティ障害とは古典的ヒステリーの特徴を持った…

CP換算計算シート

抗精神病薬のクロルプロマジン換算のシートを作る機会があったので、以下にリンクを貼っておく。エクセル形式(.xlsx)で、凡例として架空のサンプルデータが10ほど入力してある。 http://www.idesohei.net/files/CPEquivalents.xlsx

アルコール使用障害と併存症

アルコール使用障害(AUD)と併存症についてまとめてみた。 アルコール使用障害の概観 アルコール使用障害(AUD)は、医療費の4%を占める慢性疾患および再発性疾患である(Margolese et al., 2004 ; Rehm et al., 2009)。 12ヶ月と生涯AUD(DSM-5)の有病率…

ゲーム障害 Gaming disorder

WHOの診断基準であるICD-11が策定されたのでゲーム障害を訳出した。 icd.who.int 原文 Description Gaming disorder is characterized by a pattern of persistent or recurrent gaming behaviour (‘digital gaming’ or ‘video-gaming’), which may be onlin…

検定の早見表

どのような分析・検定をすればいいかがかかれている。 こちらの書籍から。 Statistical Rethinking: A Bayesian Course with Examples in R and Stan (Chapman & Hall/CRC Texts in Statistical Science)作者: Richard McElreath出版社/メーカー: Chapman an…

抹消結果を伴った潜在クラス分析の方法の比較

潜在クラス分析の潜在変数を独立変数として使う場合には、いくつか方法がある。最も簡便なのは、潜在クラス分析の中に、従属変数を組み込んでしまう方法である。 パス図で示すとこの方法が合理的であることがわかるだろう。 近年になって一部の統計パッケー…

抹消結果(distal outcomes)を伴った潜在クラス分析

抹消結果を伴った潜在クラス分析(Latent Class Analysis with distal outcomes)とは、潜在変数を独立変数にした分析のことである。今回はMplusを使用して分析を行ってみたい。 まとめると以下のようになる。 表1 カテゴリカル変数の分析法のまとめ 観察さ…

Mplusにおける混合モデルのauxiliary設定

Mplusでは、潜在変数を扱った混合モデルの場合、潜在変数を独立変数にする場合でも、従属変数にする場合でも、補助コマンドを設定する必要がある。 共変量とは、潜在変数を従属変数にする場合の独立変数を指し、抹消結果(distal outcomes)は潜在変数を独立…

Rでオッズ比と調整済み残差を出す

2x2のクロス集計表の場合はオッズ比と調整済み標準化残差は似たような統計量になる。どちらが好まれるかは分野によって異なるので、適宜、好まれる方を使用するのがよいと思う。社会学ではそれほど見かけることはないが使用されるはずである。オッズ比はなぜ…

強姦被害者に処女かどうか聞くことは必要か?

「警察官が被害者に「処女ですか?」と聞く必要はない - キリンが逆立ちしたピアス」で処女膜損傷が「強姦致傷」と認められた判例のことを知り、判例を調べてみた。 この問題はもともと、山口敬之氏からレイプ被害を訴えた伊藤詩織さんが警察で「処女ですか…

memiscパッケージで分析結果を出力

memiscパッケージのmtableコマンドを使うと分析結果などをきれいに出力することができるようだ。 Package ‘memisc’ https://cran.r-project.org/web/packages/memisc/memisc.pdf 事前準備 回帰分析の結果を出すため、サンプルデータから分析を行っておく。以…

解離性同一性障害の盛衰

解離性同一性障害とは一般的な言葉では多重人格に相当する症候群のことである。この診断名は「虚偽記憶(false memory)」の問題を引き起こし、アメリカでは社会問題となった。 虚偽記憶についてはエリザベス・ロフタスのTEDでのスピーチで簡単に知ることがで…

うつ病の自記式尺度について潜在クラス分析を行った論文

今回取り上げるのは下記の論文。 Ulbricht CM, Rothschild AJ, Lapane KL. The association between latent depression subtypes and remission after treatment with citalopram: A latent class analysis with distal outcome. J Affect Disord. 2015 Dec …

Rで回帰分析のモデルを並べる方法

回帰分析のモデル比較をする表をExcelで作らずRでキレイに整形できるという話を聞いたので少し調べてみた。Rのstargazerパッケージ、texregパッケージできれいに整形できるらしい。いずれも、TeX、HTML、テキストの3種類に出力できる能力がある。 下準備と…

RのpoLCAパッケージで潜在クラス分析を行う

Rので潜在クラス分析を行う。 Rで潜在クラス分析ができるパッケージは3つある。 library(e1071) https://cran.r-project.org/package=e1071 library(poLCA) https://cran.r-project.org/package=poLCA library(randomLCA) https://cran.r-project.org/web/pa…

共変量を伴った潜在クラス分析

潜在クラス分析の潜在変数を従属変数にして分析を行う場合の技法。 パス・ダイアグラムで描くと次のようになる。 例えば、パーソナリティについて質問をして、潜在クラス分析をすると、パーソナリティが4つに分類できることが分かったとしよう。 これらの各…

パリス『現代精神医学を迷路に追い込んだ過剰診断』

現代精神医学を迷路に追い込んだ過剰診断 -人生のあらゆる不幸に診断名をつけるDSMの罪作者: ジョエル・パリス,村上雅昭出版社/メーカー: 星和書店発売日: 2017/05/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る DSMと過剰診断について書か…

『図解・ベイズ統計「超」入門』

図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (サイエンス・アイ新書)作者: 涌井貞美出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2013/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る ベイズの入門書。 amazonのレビューにあ…

Mplusにおける潜在クラス分析で各ケースのクラス所属確率を出力する

Mplusで潜在クラスは分析できたが、その後どうするかという問題がある。 例えば、計算した潜在クラスを他のモデルの独立変数や従属変数に使用したいといった場合だ。最近は、同時推定(共変量を伴った潜在クラス分析やDistal Outcomesを伴った潜在クラス分析…