井出草平の研究ノート

かる〜い意味としてのニート

淡路プラッツ田中俊英さんが以下のようなことを書かれてる。

ただ、ニートっていう言葉が出てきて楽になった若者もいることは確かだ。僕はそれを現場で感じる。「ひきこもり」はなかなかギャグにならなかったが、ニートは案外軽く「笑い」要素で包める。当事者たちには楽な言葉、一般人にとっては、逆の意味で気楽に批判できる言葉、つまりは「かる〜い」意味で流される言葉、それが「ニート」なのだろう。「ひきこもり」は、それはそれは重かった。
http://homepage2.nifty.com/donutstalk/day.htm

曖昧な言葉だったからこそ、強固な意味の定義に縛られることなく、いろいろな意味づけがなされた。そして時には良い結果を出していることもあったのだろう。


ついでにこちらも再掲。


曖昧な言葉だったからこそ、「ひきこもり」から「職場」へと記述する言葉としても使われた。「就労」への道筋を用意した一方で、「働かなくちゃ」的な圧力を生み出した。これも功罪有り。