ホメオパシー


ホメオパシー」というものを知人教えられた。
(近代医療の代替物として)摂食障害とも関連があるので、ちょっと調べなくてはならない。


今回は軽く検索を。
ググるとこんなのが出てきた。

ホメオパシーって何だろう?のホームページ
http://members.jcom.home.ne.jp/center-tsukimino/

ホメオパシーとは、簡単に表現すると「ヨーロッパでの伝統医療」「体に害のない自然療法」「西洋版の漢方薬」となるでしょうか。同種療法と訳され「症状を起こすものはその症状を取り去ることができる」を基本とし、「症状を起こすものを非常に薄める事でその毒性を無くし、ゆえに体に優しく、そしてそれは薄められてはいるものの、活力を与える事で特有の情報だけが残される」という、とても体にやさしい療法です。ヨーロッパでは医療保険の対象になっている国もあり、英国王室の主治医はホメオパシー療法家である程、絶大な人気を誇る療法であります。


英国王室うんぬんの話は権威づけになるのだろう。日本語ページの色々な所に書いてあった。出所はなかなか見つからなかったが、たぶんこれだ。

Homeopathy's popularity among respected classes was also evident in Europe. Besides its patronage by Britain's Royal Family dating from the 1830s
(http://www.homeopathic.com/articles/intro/history.php)


このページによると、Trevor M. Cook, Samuel Hahnemann: The Founder of Homoeopathic Medicine, Wellingborough, England: Thorsons, 1981, 142-144.に載っているらしい。


よく知らないが、ホメオパシーが科学的かどうかという論争があるらしい。

Several reviews of the overall research on homeopathy have concluded that few studies were well designed. Recently a review in the Lancet concluded that of 110 placebo-controlled studies, the large well-designed trials almost always found that homeopathy worked no better than a placebo. That is, when subjects benefited, it was because of the placebo effect.
(http://health.ivillage.com/holistic/0,,bw_91q39x72-5,00.html)


この文章は、ホメオパシープラセボ効果だとして、代替医療に飛びつかないようにという趣旨。ホメオパシープラセボという論文を探してみると、どうやらこれっぽい。

Shang A, Huwiler-Muntener K, Nartey L,
Juni P, Dorig S, Sterne JA, Pewsner D, Egger M.
Are the clinical effects of homoeopathy placebo effects?
Comparative study of placebo-controlled trials of homoeopathy and allopathy.
Lancet. 2005 Aug 27-Sep 2;366(9487):726-32.


EBCSOでフルテキストがあるはずなんだが、ブラウザがなんだかおかしくて開けられない・・・
Abstractはこちら。Abstractでいいや。

This finding is compatible with the notion that the clinical effects of homoeopathy are placebo effects.


計量的にはプラセボ効果ということになるらしい。この論文の載ったThe Lancetの社説みたいなところには、次のような記述があるとのこと。

Now doctors need to be bold and honest with their patients about homoeopathy's lack of benefit, and with themselves about the failings of modern medicine to address patients' needs for personalised care."
(http://www.medicalnewstoday.com/medicalnews.php?newsid=29719)


翻訳すると「今こそ医者たちはホメオパシーの無効さと、患者一人一人のニーズにあったケアをするために近代医療の弱点を、患者に正直にはっきりと言う必要がある」とでもなるか。


ちなみにWHOの文書にもホメオパシーの記述があるようだ。

Homeopathy

Homeopathy was first mentioned by Hippocrates (462-377 B.C.), but it was a German physician, Hahnemann (1755-1843), who established homeopathy's basic principles, among which the most important is 'simila similibus curentur'. The founder wrote that "in order to radically heal a certain kind of chronic infections, it is necessary to find remedies which normally cause in the human body a similar disease, as much similar as possible"[11]. Basically this means that a substance, which absorbed in a certain quantity in a healthy person may cause a disease, may also cure it if taken in a different dose. Other principles are direction of cure, principle of single remedy, the theory of minimum diluted dose, and the theory of chronic diseases[12].

Homeopathy is widely diffuse in Europe, as well as in Asia and in North America. It has also been integrated in the systems of many countries, including India, Mexico, Pakistan, Sri Lanka, and the United Kingdom.
(http://www.gfmer.ch/TMCAM/WHO_Minelli/P3-3.htm)


ホメオパシーの他に、中国漢方、アーユルベーダ、カイロプラティック、ユナニー(ヒポクラテスが起源の医学)が書かれている。これは何のページかというと伝統医療についてページ。


追記:
五条さんの「ホメオパシー」についてのエントリ
http://d.hatena.ne.jp/gojopost/20060509
http://d.hatena.ne.jp/gojopost/20060510

医師法違反によるホメオパスの逮捕例があるらしい
http://jphma.org/others/miyashita.html
ホメオパシーにはいくつかの流派があり、主に「日本ホメオパシー医学協会ホメオパシージャパン」系(ISBN:4946572260)と「日本ホメオパシー医学会・ハーネマンアカデミー」系の二つが有力らしい。

なるほど。勉強になる。


追記:

摂食障害ホメオパシーで検索をかけてると、こんな雑誌がひっかかった。

女性誌トリニティ
http://www.el-aura.com/index.html

スピリチュアル用語集「スピリチュアルな情報を毎月2回配信」してくれるMLなどもある。連載の中には、「サバイバル社会学」!というものもあるらしい。


この雑誌は「株式会社エルアウラ」によって発刊されていて、代表取締役は遠藤明美という方。この人の名前で検索すると、「株式会社フレイア」という会社もひっかかった。ちなみにこの2つの会社の住所は同じである。実質、同じ会社だと考えて良いだろう。株式会社フレイアの方は、「癒しフェア」というイベントを企画しており、占いサイト「オールオブフォーチュン」も運営している。昨年度の「癒しフェア」出展者には「ホメオパシージャパン株式会社」の名前もある。ちなみに開催地は東京ビッグサイト
また、同姓同名なだけかもしれないが、「産褥早期におけるアロマテラピーによるリラックスの試み」という研究の共同研究者に遠藤明美という名前があり、「産褥早期におけるアロママッサージの効果」1999『日本看護学会論文集, 母性看護』30,87〜89という論文にも名前がある。