坂田利家・斎藤滋「対談 肥満と咀嚼(上) 過食はどうして、どのように起こるのか?」

坂田利家・斎藤滋,
対談 肥満と咀嚼(上) 過食はどうして、どのように起こるのか?
(特集 摂食障害(1)アプローチと治療)
『食の科学』(農政調査委員会,光琳) 3062003.8 p4〜8

坂田
ところが、食欲を調整している一次中枢というのは、物質を受け取って信号を送り出す、それだけの機能しかないわけです。もう少し言いますと、食べるとういう行為には、美味しく食べたいとか、黒豆なら箸でそっとつまんで壊さないようにして口に運ぶとか、一連の操作があるわけですが、食行動というのはそうした一次中枢だけでは成り立たない。一次中枢を中心としたネットワークがあって、ものを考えたりする一番高級な部分まで入り込んでくるからです。ですから、過食症や拒食症は単に一次中枢を触るだけではだめだということが分かったのです。信号の発信源にすぎない中枢を調べてもあまり意味がないのです。遺伝的に肥満が起こることがありますが、それは頻度でみると大変珍しく、拒食症も遺伝子で動いているわけではありません。


なるほど。

斎藤
あるいは噛みごたえのある物を食べてほしいですね。実際に太っている人と拒食で激痩せの人との比較をまだ行っていませんが、そのうち把握できると思っています。


坂田
咀嚼と肥満症、拒食症との関連が解明できれば素晴らしいですね。


咀嚼と摂食障害の関連が破格出来れば確かに素晴らしいが、そんなもので解決できるなら苦労しないというもの。この対談の2人は過食症を食べ過ぎと思ってるのだろうか。