他人指向型の人間は、コスモポリタンなのだ


リースマンを読書会に向けて読んでいる。


孤独な群衆

孤独な群衆

他人指向型の人間は、コスモポリタンなのだ。(20頁)


そうなのか?


第一部の人口論と性格類型論の相関を論じるところが良くない。序文に人口論を使わない方が良かったという趣旨のことが書いてあるが、ホント使わない方が良かったと思う。


以前に読んだマクルーハンマクルーハン理論―電子メディアの可能性 (平凡社ライブラリー)』に収録されていたリースマン「口頭と文字のコミュケーション」という論文は非常に面白かったが、代表作の方はいまいちおもしろさが分からない。


あと、「○○指向」ってのは文中では「理念型」(ideal type)*1と説明されているが、「○○指向」はヴェーバーの「理念型」とは大きく異なっている。ヴェーバーの概念で近いものを探すと「(要素的)純型」という術語であろう。リースマンがこの辺りをちゃんと理解していたかはよく分からない。

*1:「理想型」という翻訳になっている