井出草平の研究ノート

国立教育政策研究所「特定の課題に関する調査」

国立教育政策研究所
『特定の課題に関する調査(国語,算数・数学)』
http://www.nier.go.jp/kaihatsu/tokutei/index.htm


同じ問題を別の学年に課して問題の定着をみたり、習慣(漢字を使うよう心がけている)と実際に漢字が定着をしているかをみたりしている調査。学力が上がった、下がったという類の調査ではない。
新聞は相変わらず悲観的に書いているが、この調査からネガティブな結論を引き出してくるのは苦しい気がする。



「漢字」に関して家庭学習の経年変化は報告書では「好きではない」→「家庭学習をしていない」という流れで整理されているが、どちらかというと、漢字が勉強全体に占める割合が減ってくるからではないかと思う。小学校では漢字は重要な科目だけども、中学に入ると数学や英語などに重点が移るので漢字の重要度は減る。