フランクル「それでも人生にイエスと言う」


それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う


心理系の知人の薦めで読む。


著者のフランクルナチスの収容所に拘留されていた。以下はその時のことを振り返った記述。

収容所の中では自分が無になってしまっていたのです。生きながら死んでいたのです。私たちは何ものでもなかったのです。私たちはたんに無を見たのではなく、無だったのです。生きていてもなんということはありませんでした。死んでもなんということはありませんでした。私たちの死には光輪はありませんでしたが、虚構もありませんでした。死ぬということは、小さな無が大きな無になるだけのことだったのです。そして死んでも気に留められることはほとんどありませんでした。とっくの昔に「生きたまま」死ぬ前に死を体験していたからです。(140-1頁)


「ひきこもり」だと読み替えてもそれほど違和感はない。



参照:ヴィクトール・エミール・フランクル(Wikipedia)