井出草平の研究ノート

仕事勧める親心裏目 逮捕の三男「うざくなった」 鹿児島の父親刺殺 

 一郎さんは丈容疑者に仕事をするよう勧め、一緒にハローワークに行くなど仕事探しを手伝ったが、丈容疑者が仕事に就くことはなかった。丈容疑者は先月、果物ナイフを購入。前夜、「死にたい」と自室のトイレで腕を傷つけ自殺を図った末の犯行だったという。


報道数が少ないが、記事を読む限りは「ひきこもり」と関連した事件である可能性があるように思われる。


仕事勧める親心裏目 逮捕の三男「うざくなった」 鹿児島の父親刺殺 /鹿児島県
2007年8月4日 朝刊 鹿児島全県・1地方 033 00408文字 朝日新聞


 鹿児島市内で3日朝、25歳の息子が父親を殺害する事件が起きた。仕事探しを勧める父親を「うざくなった」と供述。前夜、自殺を図ったのと同じナイフで、父親を刺したという。
 現場はJR鹿児島線沿いで、鹿児島駅から約500メートルの住宅街。殺されたのは同市長田町のクリーニング店経営池田一郎さん(60)。3階建てビルの1階で店を営み、上の階で妻と、三男の無職丈(たけし)容疑者(25)、その妹の4人で暮らしていた。
 鹿児島中央署などによると、丈容疑者は関東地方の会社に数年間勤めていたが、今年5月、「仕事が嫌になった」と会社を辞めて帰郷した。丈容疑者には数百万円の借金があったという。
 一郎さんは丈容疑者に仕事をするよう勧め、一緒にハローワークに行くなど仕事探しを手伝ったが、丈容疑者が仕事に就くことはなかった。丈容疑者は先月、果物ナイフを購入。前夜、「死にたい」と自室のトイレで腕を傷つけ自殺を図った末の犯行だったという。



父親刺され死亡、容疑の三男逮捕 鹿児島 【西部】
2007年8月3日 夕刊 1社会 013 00289文字 朝日新聞


 3日午前9時ごろ、鹿児島市長田町のクリーニング取次店経営池田一郎さん(60)が三男に首などを刺されたと、近くの商店の女性従業員から110番通報があった。駆けつけた鹿児島中央署員が三男の同所、無職丈(たけし)容疑者(25)を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。池田さんは病院に運ばれたが、約3時間後、死亡が確認された。同署は殺人容疑に切り替える方針。
 調べでは、同日午前9時ごろ、クリーニング店と自宅を結ぶ階段で、刃渡り10センチの果物ナイフで一郎さんの首など数カ所を刺した疑い。「仕事を探すように言われ、借金のことで叱責(しっせき)されて、かっとなってやった」と話しているという。


2007. 08. 03 父親刺殺で25歳逮捕/鹿児島
西部夕刊 S社会 11頁 301字 01段 読売新聞


 鹿児島中央署は3日、鹿児島市長田町、無職池田丈容疑者(25)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。
 調べによると、池田容疑者は3日午前9時ごろ、自宅でクリーニング店経営の父、一郎さん(60)の首などをナイフ(刃渡り約10センチ)で刺して殺害しようとした疑い。一郎さんは同市内の病院に運ばれたが、正午前、出血性ショックで死亡した。同署は殺人容疑に切り替えて調べる。
 大声に気づいた近所の人が110番し、駆け付けた署員が逮捕した。池田容疑者は三男で、調べに対し、「父から仕事もせずに借金を抱えていることを普段からしっ責され、うとましく思っていた。今日も自分の様子を見に、部屋に来たのでカッとなった」と話しているという。