35歳男「父親殺した」 矢板の自宅に遺体 都内で自首


去年(2006年)5月20日の栃木県矢板市の事件。35歳の長男が63の父親をバットと包丁で殺害。記事にはひきこもり状態であったという記述がある。去年の段階ではこのニュースを見逃していたようだ。

 20日午後5時10分ごろ、「矢板市の自宅で父親をバットと包丁で殺した」と言って、男が、警視庁万世橋署(東京都千代田区外神田)に自首した。連絡を受けた矢板署員が調べたところ、同市石関、職業不詳大谷洋さん(63)方2階で、洋さんが血だらけであおむけに倒れて死亡していた。矢板署は同日夜、大谷さんの長男の無職大谷和之容疑者(35)を殺人容疑で緊急逮捕した。

 調べによると、和之容疑者は、県内の高校を卒業後、東京都内で働いたが数年で帰郷した。捜査幹部によると、2階建ての自宅の大半は整理整頓されていたが、和之容疑者の部屋はペットボトルなどのゴミが大量に散乱し、「異様な雰囲気で、和之容疑者の聖域だったのだろう」と言う。
 近所の人によると、洋さんは20年ほど前、家族4人で引っ越してきた。洋さんは元消防士で、和之容疑者の母親は2003年ごろに病死、弟は国立大学を卒業後、都内の金融機関で働いているという。和之容疑者は自転車で外出することもあったが、「出会っても顔を隠すようにして、あいさつもしなかった」という。



35歳男「父親殺した」 矢板の自宅に遺体 都内で自首、緊急逮捕=栃木
2006. 05. 21 東京朝刊 栃木北 31頁 385字 03段 写真 読売新聞


 20日午後5時10分ごろ、「矢板市の自宅で父親をバットと包丁で殺した」と言って、男が、警視庁万世橋署(東京都千代田区外神田)に自首した。連絡を受けた矢板署員が調べたところ、同市石関、職業不詳大谷洋さん(63)方2階で、洋さんが血だらけであおむけに倒れて死亡していた。矢板署は同日夜、大谷さんの長男の無職大谷和之容疑者(35)を殺人容疑で緊急逮捕した。
 調べでは、和之容疑者は20日朝、洋さんとけんかになり、包丁で刺したりバットで殴ったりして殺害した疑い。検視の結果、洋さんの遺体の胸に数か所の刺し傷があったほか、殴られたような跡もあった。室内には争った形跡があり、遺体のそばには血の付いたバットが、同日夜には凶器と見られる包丁も見つかった。
 和之容疑者は洋さんと2人暮らし。母親は数年前に亡くなったという。
 
 写真=矢板署に連行されて来た大谷和之容疑者(20日午後10時37分)

矢板父親殺害 和之容疑者、自室こもり気味生活 自首時、200万円所持=栃木2006. 05. 22 東京朝刊 栃木北 31頁 524字 03段 読売新聞


 矢板市石関、職業不詳大谷洋さん(63)が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された長男の無職大谷和之容疑者(35)は、自宅の自室に引きこもり気味の生活を送っていたことが21日、矢板署の調べで分かった。同署は、こうした生活状況と事件との関連も調べている。また、司法解剖の結果、洋さんの死因は、胸を包丁で刺されたことによる失血死と判明した。
 調べによると、和之容疑者は、県内の高校を卒業後、東京都内で働いたが数年で帰郷した。捜査幹部によると、2階建ての自宅の大半は整理整頓されていたが、和之容疑者の部屋はペットボトルなどのゴミが大量に散乱し、「異様な雰囲気で、和之容疑者の聖域だったのだろう」と言う。
 近所の人によると、洋さんは20年ほど前、家族4人で引っ越してきた。洋さんは元消防士で、和之容疑者の母親は2003年ごろに病死、弟は国立大学を卒業後、都内の金融機関で働いているという。和之容疑者は自転車で外出することもあったが、「出会っても顔を隠すようにして、あいさつもしなかった」という。
 また、和之容疑者は20日、警視庁万世橋署に自首した際、現金約200万円を所持していたことも判明。「東京までタクシーで来た」と話しており、同署は金の出所も調べている。

矢板父親殺害 容疑で大谷容疑者送検=栃木
2006. 05. 23 東京朝刊 栃木北 35頁 176字 01段 読売新聞


 矢板市石関、職業不詳大谷洋さん(63)が自宅で殺害された事件で、矢板署は22日、殺人容疑で逮捕した長男で無職の大谷和之容疑者(35)を、同容疑で宇都宮地検に送検した。
 調べによると、和之容疑者は5月20日午前6時ごろ、自宅で洋さんの頭を金属バットで殴ったり胸を包丁で数か所刺したりして殺害した疑い。洋さんの死因は失血死だった。同署は詳しい動機を追及する。

矢板父親殺害 バットと包丁、事前に準備 取り調べに進んで供述=栃木
2006. 05. 24 東京朝刊 栃木北 31頁 459字 03段 読売新聞



 矢板市石関の大谷洋さん(63)が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された長男の無職大谷和之容疑者(35)が、「(凶器の)バットと包丁は、事前に部屋に準備していた」と供述していることが23日、矢板署の調べで分かった。同署は、自室に引きこもり気味の生活を送っていた和之容疑者が、以前から父親に対して何らかの不満をうっ積させていた可能性があるとみて、事件の背景をさらに詳しく調べている。
 調べによると、和之容疑者は5月20日午前6時ごろ、自宅で洋さんの頭を金属バットで殴ったり、胸の数か所を包丁で刺したりして殺害した疑い。
 遺体発見時、包丁は胸に刺さった状態で、バットはそばに放置されていた。室内には、「後で自首する」などと走り書きしたメモもあった。室内には争った形跡があり、和之容疑者は左手に、もみ合った際にできたと思われる傷を負っていた。
 捜査関係者によると、和之容疑者は取り調べに、自分から進んで話そうとしているが、感情の起伏が見られるという。同署は、和之容疑者が事件を引き起こすまでの心の軌跡の解明を慎重に進めている。



矢板父親殺害 和之容疑者、ホームセンターで包丁とバット買う=栃木
2006. 05. 26 東京朝刊 栃木北 31頁 216字 01段 読売新聞


 矢板市石関、職業不詳大谷洋さん(63)が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された長男の無職大谷和之容疑者(35)が、凶器の包丁と金属バットを「矢板市内のホームセンターで買った」と供述していることが25日、矢板署の調べで分かった。
 同署は、購入した店をすでに特定しており、和之容疑者が計画して犯行に及んだ可能性があるとみて調べている。
 また、和之容疑者は、返り血が付着した服を着替えてから、警視庁万世橋署に自首していたこともわかった。



矢板の殺人 長男を起訴=栃木
2006. 11. 11 東京朝刊 栃木北 33頁 219字 01段 読売新聞


 矢板市石関で今年5月、職業不詳大谷洋さん(当時63歳)が自宅で殺害された事件で、宇都宮地検は10日、大谷さんの長男で無職大谷和之容疑者(35)を殺人罪で起訴した。起訴状によると、和之容疑者は5月20日、自宅で殺意をもって包丁(刃渡り約16・3センチ)で洋さんの右胸を突き刺すなどして、失血死させた。
 和之容疑者については11月6日までの鑑定留置で、人格障害は見られるが、責任能力はあるとする結果がまとまり、地検は刑事責任を問えると判断した。


矢板の父殺害公判 争点、殺意と責任能力に絞る=栃木
2007. 04. 18 東京朝刊 栃木北 29頁 315字 01段


 昨年5月、同居の父親(当時63歳)を自宅で刺殺したとして、殺人罪で起訴された矢板市石関、無職大谷和之被告(35)の公判前整理手続きが17日、宇都宮地裁であり、争点が殺意と責任能力に絞られた。弁護側は起訴事実を否認することを明らかにした。
 弁護側によると、大谷被告は「父ともみ合っていて、気がついたら父が死んでいた」と話しており、殺害した認識はないという。公判では精神鑑定を請求し、責任能力についても争う。
 起訴状によると、大谷被告は昨年5月20日、自宅で包丁(刃渡り約16・3センチ)で父の右胸を突き刺すなどして、殺害した。起訴前の鑑定留置で「人格障害はみられるが、責任能力はある」とする結果が出て、宇都宮地検は昨年11月に起訴した。



殺人:父親殺害容疑で自首の男逮捕 /栃木
2006.05.22 地方版/栃木 27頁 (全251字) 毎日新聞


 矢板署は20日夜、同居の父親を殺害したとして、矢板市石関、無職、大谷和之容疑者(35)を殺人容疑で緊急逮捕した。また21日には、殺害現場となった大谷容疑者宅で現場検証をした。

 調べでは、大谷容疑者は20日午前6時ごろ、自宅で父親の洋さん(63)の頭部を金属バットで数回殴り、包丁で胸などを刺して殺害した疑い。大谷容疑者は20日、警視庁万世橋署に自首し、矢板署員が自宅で死亡していた洋さんを見つけた。死因は失血死。

 大谷容疑者は長男で、洋さんと2人暮らし。同署は、殺害の動機を追及している。【山下俊輔】



矢板父親殺害:容疑の男、鑑定留置決定−−宇都宮地検 /栃木
2006.06.06 地方版/栃木 23頁 (全164字) 毎日新聞


 宇都宮地検は5日、同居の父親を殺害したとして殺人容疑で逮捕、送検された矢板市石関、無職、大谷和之容疑者(35)の鑑定留置を宇都宮簡裁に請求、10月2日までの留置が決定した。

 調べでは、大谷容疑者は先月20日午前6時ごろ、自宅で父親の洋さん(63)の頭部を金属バットで数回殴り、包丁で胸などを刺して失血死させた疑い。【山下俊輔】



矢板父親殺害:刺殺の長男、殺人罪で起訴 /栃木
2006.11.11 地方版/栃木 25頁 (全209字)毎日新聞

 
 矢板市石関、無職、大谷洋さん(当時63歳)が5月、自宅で息子により殺害された事件で、宇都宮地検は10日、長男で無職、大谷和之容疑者(35)を殺人罪宇都宮地裁に起訴した。

 起訴状などによると、大谷被告は5月20日午前6時ごろ、自宅で洋さんの背中や胸を包丁(刃渡り16・3センチ)で刺して失血死させた。大谷被告は6月5日〜11月6日、精神鑑定のため鑑定留置されていたが、同地検は責任能力を問えると判断した。【山下俊輔】



矢板父親殺害:被告が起訴事実を全面否認−−初公判 /栃木
2007.05.08 地方版/栃木 27頁 (全612字)  毎日新聞


 矢板市石関、無職、大谷洋さん(当時63歳)が06年5月、自宅で殺害された事件で、殺人罪に問われた長男で無職の大谷和之被告(35)の初公判が7日、宇都宮地裁(池本寿美子裁判長)であり、大谷被告は「殺意を持っていない。刺していない」と起訴事実を全面否認した。弁護側は「心神耗弱もしくは心神喪失状態だった」と主張した。

 検察側の冒頭陳述によると、大谷被告は05年、都内のアパートを引き払い、実家で洋さんと暮らし始めた。同被告は06年、体調を崩した際、洋さんの対応が気に入らず、不満を募らせ「体調が悪いのは父のせい。自分が死ぬかもしれないのに、父が生き残るのは理にかなわない」と考え、殺害を決意。金属バットと包丁を購入した。

 大谷被告は同年5月19日、体がほてったため、室温が低いと感じられた別居中の弟の部屋に入ったが、翌日、洋さんに「部屋が汚れる」と責められ激高。バットで洋さんの頭を殴ったり、包丁で胸を刺すなどして殺害。その後、東京・秋葉原に行き、警視庁万世橋署に自首した。

 被告人質問で大谷被告は、バットと包丁を手にした洋さんに、弟の部屋に入ったことを問いつめられ、約20回けられた後、包丁で左腕を切られたと主張。さらに、洋さんは自分で頭をバットで殴ったとした。だが、切られた後の状況については「分からない」と述べた。

 大谷被告は逮捕後、精神鑑定を受けたが、宇都宮地検責任能力を問えると判断、殺人罪で起訴した。【山下俊輔】



矢板父親殺害:被告に懲役15年求刑 「極めて執拗かつ残虐」−−論告公判 /栃木
2007.06.29 地方版/栃木 27頁 (全242字) 毎日新聞


 矢板市石関、無職、大谷洋さん(当時63歳)が06年5月、自宅で殺害された事件で、殺人罪に問われた長男で無職、大谷和之被告(36)の論告求刑公判が28日、宇都宮地裁(池本寿美子裁判長)であり、検察側は懲役15年を求刑した。弁護側は「心神耗弱もしくは心神喪失状態だった」などと無罪を主張した。

 論告で検察側は「極めて執拗(しつよう)かつ残虐で、計画的犯行」と指摘。起訴状などによると、大谷被告は06年5月20日午前6時ごろ、自宅で洋さんの胸部などを包丁で刺して失血死させた。【山下俊輔】



公判で検察側、懲役15年求刑 父親殺害事件の被告 宇都宮地裁 /栃木県
2007年6月29日 朝刊 栃木全県・1地方 033 00319文字 朝日新聞


 昨年5月に自宅で父親を殺害したとして、殺人罪に問われている矢板市石関、無職大谷和之被告(36)の論告求刑公判が28日、宇都宮地裁(池本寿美子裁判長)であった。検察側は「動機に酌量の余地はなく、反省の情も見受けられない」などとして懲役15年を求刑。弁護側は心神喪失または心神耗弱の状態にあったなどと主張し、無罪もしくは執行猶予付き判決を求めた。
 大谷被告はこれまで「帰ってきたら父の胸に包丁が刺さっていた」「もみ合ううちに包丁が父の胸に突き刺さってしまった」などと証言を変遷。公判では、責任能力の有無、正当防衛または過剰防衛の成否などが争点となっている。
 宇都宮地検は起訴前、約5カ月間の精神鑑定を実施。責任能力はあったと結論づけている