井出草平の研究ノート

<引きこもり>最多は30〜34歳 就職・就労きっかけで

 「引きこもり」となる原因は「就職や就労での挫折」が最多で、30〜34歳の年齢層が最も多いことが東京都が行った実態調査で分かった。本人の心理や意識にも踏み込んだ引きこもりの公的な調査は全国初。不登校など学校時代の体験をきっかけとし、若年層が多いとされる従来の見方とは異なる傾向が浮かんだ。


 調査は、都内に住む15〜34歳の男女3000人を住民基本台帳から無作為抽出し、昨年9〜10月に個別に訪問。1388人から協力を得た。うち10人を引きこもりと判断し、別途調査した18人を加えて計28人を分析対象とした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080222-00000122-mai-soci 

高塚雄介教授(臨床心理学)によるひきこもりの実態調査。報告書を詳しく読んでみないとわからないが、別途調査した18人という部分が重要な気がする。ひきこもりの過半数不登校を体験していることを示す調査は1つや2つではないので、どこからこのような差が生まれて来ているのか分析する必要があるように思う。


性別は71%が男性。こちらは従来の調査と同じような数字。