献本御礼。ありがとうございます、荻上チキさま。
社会運動の戸惑い: フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動
- 作者: 山口智美,斉藤正美,荻上チキ
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2012/10/31
- メディア: 単行本
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ついに発売とのことです。
記念対談がされているので、是非こちらもご一読ください。
http://d.hatena.ne.jp/Backlash/20121030/p1
ぼくはフェミニズム系の議論には参加していないので、このテーマについて詳しいわけでもないし、何もきっちりとしたことは何も言えない。だけれども、当時、近隣のはてダに住んでいたこともあって、少しばかりはこの空気を感じていて、この本を読んでいてもいくつかの記憶がよみがえってくる。
山口さんやチキさんと「バックラッシュ」といえば『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』という本が公刊されている。ただそれとは別にチキさんは当時、バックラッシュについての文章を別に書いていて、その文章について下北沢のファミレスで「この部分は、こういう批判のされ方があるんじゃないか」「どういうディフェンスの方法があるんだろう」なんてことを2人で議論していた。そのころがすごく懐かしい。
個人的な思い出はさておき、本書はフィールドワークに基づいて、バックラッシュがいかに起こったかということを実証的に調査、分析した学術書だ。フェミニズム・バックラッシュに興味がある方はもちろんのこと、、近年の保守運動に関心を持たれている方々にも何らかの示唆を与えてくれるはずだ。