井出草平の研究ノート

「ゲーム1日60分」条例、他にも疑問点が 記者座談会

朝日新聞にまともな内容の記者の座談会が掲載されていた。
有料なのは惜しい。

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石川 19歳の弟もオンラインゲームにはまっていたが、両親が時間を制限していた。家族で話し合うべき事情に、条例がここまで踏み込んでいいのか。

石川 スマートフォンなどの利用時間が増えると正答率が下がるという、学習状況調査の結果が根拠の一つとして使われている。ゲーム依存とはまったく関係ない調査だ。

広島 「県民の役割」と題した9条。「県民は(中略)県又(また)は市町が実施する施策に協力するものとする」とある。ギャンブル依存に関する法律なども、国民の協力義務まで定めてはいない。どうして、わざわざこんな文言を入れているのか。行政の施策は何でも受け入れろとでも言うのだろうか。

広島 議論の進め方も疑問だった。条例検討委員会は議員の個人的な活動との位置づけなのに、たくさんの県幹部を招集していた。会議録もなく、素案を決定した会合は非公開。条例について議論する場なのに、その場自体が条例に基づいていない。