井出草平の研究ノート

静岡新聞から3つの記事

後ろ2つは他紙でも配信されていた記憶がある。

ゲーム障害とネット依存対策へ 静岡県、13日からワークショップ

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静岡県は5月13日から、ゲーム障害とネット依存対策のワークショップを県内3カ所とオンラインで開く。公認心理師らが生活への影響や家族の接し方などを説明する。参加者同士でグループワークも行う。

依存性高い「ガチャ」 ネットゲームのトラブル深刻 「対策強化を」と専門家指摘

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ゲーム依存対策として、国は相談マニュアルを作成し、子どもの多額支払いを防ごうと年齢の入力を求めるゲームもあるが樋口さんは不十分だと考える。「まずはゲームの依存性を社会に広く知らせるべきだ」とした上で「依存度が高まると治療の選択肢は限られる。治療に当たる施設は増えているので早めに相談を」と話す。

オンラインゲームの「ガチャ沼」にはまる子どもたち 抜け出すにはどうしたらいい? ゲーム障害&ギャンブル依存の症状も、久里浜医療センターの樋口進さんに対策を聞いた

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日本では久里浜医療センターが2019年に10~79歳を対象に調査を実施して4860人から回答を得ました。ゲームの仕方に問題があるかどうかについて聞くと「全く問題がない」を選んだ人は68.6%でしたが「少し問題がある」が28.6%、「かなり問題がある」が2.8%でした。「ゲームをやめられない」「朝起きられない」「学業や仕事などへの影響」など問題があったと回答した人の割合は10~20代が最も多く、年齢が上がると少なくなる傾向がありました。ゲームに使用している機器は、スマホが71.7%とトップでした。

同センターは他施設と連携して自然の中で山登りや宿泊を体験するキャンプも実施しています。学校に行って友人と交流するだけで症状が改善する子もいるそうです。

スマホを長時間使う子どもは脳の発達が阻害される…220人のMRIで見えた「不都合な真実」(東京新聞)

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 では、なぜ学力が下がるのか。謎を解くため、約220人の脳を磁気共鳴画像装置(MRI)で観察し、3年間追跡した。
 驚くべき結果が出た。
 ネット使用の習慣がなかったり少なかったりした子どもは、物事の認知機能に重要な役割を果たす大脳皮質と大脳白質が順調に大きくなっていた。体積にして約50㏄だ。
 しかし、ほぼ毎日使う子どもは、体積の増加がほとんどゼロだった。

鉛筆で文字が書けない、考えずに答えを選ぶ‥‥ 急速に進むデジタル学習に高まる現場と保護者の不安(東京新聞)

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不安の声は家庭からも。さいたま市の島田香織(48)=仮名=は、人工知能(AI)を搭載した「AIドリル」に不信を抱く。算数などの反復練習用ソフトで、小学4年の長男が宿題で与えられている。 紙の算数ドリルなら、計算の経過を鉛筆で余白にメモしながら解き進む。香織が後から見れば、間違えた原因が分かった。 だが、AIドリルは計算の経過を記すことができない。解答を選択肢から選ぶだけの問題も多い。 香織は「長男が考えずに適当に答えを選んでいる」と懸念。「学力が付くとは思えない。紙のドリルの方が良かった」と嘆く。

「視力がどんどん落ちている」小2で視力は0.2 頭痛に無気力も…子どもを襲う心身の不調(東京新聞)

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「視力がどんどん落ちている。タブレット端末やスマートフォンを見る時間が長くて心配です」
さいたま市の中山早紀子(39)=仮名=が不安を口にする。小学2年の長女が「黒板が見にくい」と訴え、眼鏡を使い始めた。視力は0.2だ。
幼稚園からタブレットを買い与え、昨年からスマホを持たせてきた。

「警察を呼んでくれ」夫は叫び、妻は遺書を書いた 低年齢化するゲーム障害「さらに加速する」と専門家(東京新聞)

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きっかけは小学6年の春休み。中学の合格祝いに与えたパソコンだった。
埼玉県の奥村幸恵(45)=仮名=の長男は、わずか1年で戦闘系のオンラインゲームにのめり込んだ。
毎晩9時。自宅のWi—Fiが強制的に切れ、ゲームができなくなると、長男は「あと30分延長して」と求めてくる。断る夫と口論になり、やがて暴れるようになった。
2階からいすを投げ落とす。居間のテレビ、台所のクッキングヒーターと、手近の物をたたき壊す…。
幸恵は髪をつかまれ、足蹴あしげにされた。あざが絶えず、遺書さえ書いた。
「警察を呼んでくれ」。ある夜、夫が長男を押さえながら叫んだ。幸恵は震えながら110番した。

町ぐるみで「スマホ持たせない」…でもデジタル化の波 ネットと上手に付き合うには(東京新聞)

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児童数は約500人。「スマートフォンや携帯電話を子どもに持たせない。その方針を、町ぐるみで進めてきました」。校長の浅井広之(55)が振り返る。
きっかけは2010年、健康への悪影響や生活の乱れを心配した養護教諭らの声だった。町が賛同し、取り組みが始まった。