井出草平の研究ノート

計量

HTMT(Heterotrait-Monotrait Ratio of Correlations)

弁別的妥当性の指標であるHTMT(heterotrait-monotrait ratio of correlations)について。HTMTの提唱をした論文はこちら。 link.springer.com Jörg Henseler, Christian M. Ringle & Marko Sarstedt, 2015, A new criterion for assessing discriminant valid…

参照カテゴリの変更[R]

メモ。 relevel(変数, ref="参照カテゴリ名") Factor型の場合、最初の数を参照カテゴリにするのかとおもいきや、そうでもなかったので一瞬困った。

相関の欠如は因果関係を反証するものではない

Bollenの本から。 Structural Equations with Latent Variables (Wiley Series in Probability and Statistics Book 210) (English Edition)作者:Bollen, Kenneth A.発売日: 2014/08/28メディア: Kindle版 Bollen, K. A. (1989). Structural equations with …

潜在移行分析の解説スライド

ネブラスカ子ども・若者・家族・学校研究センターのJi Hoon Ryooらの解説スライドからら重要そうなところをピックアップ。 http://r2ed.unl.edu/presentations/2012/SRM/033012_RyooWu/033012_RyooWu.pdf 潜在成長モデルとの違い 時間の経過とともに変化する…

タイタニック・データを用いた交互作用項のある媒介分析[Mplus]

以前のエントリーの続き。 ides.hatenablog.com 今回は交互作用を含むモデル。 独立変数(介入)と媒介変数は交互作用が生じることが多いので交互作用項を作成して分析に含めるか、連続変数の場合はセンタリング(参照)をした方がいいと言われている。タイタニ…

新型コロナのフェイク情報はリツイートされにくい

新型コロナ関連のTwitterの分析。International Sociologyの論文。 journals.sagepub.com インフォデミック COVID-19アウトブレイクは、公衆衛生上の緊急事態であると同時に、インフォデミックでもあるとされる。WHOは、SARS-CoV-2ウイルスに起因するパンデ…

タイタニック・データを用いた媒介分析[Mplus]

タイタニック・データを用いて名義変数の媒介項、2値の従属変数(アウトカム)の媒介分析を行う。アウトカムが2値なので2項ロジスティック回帰分析の一種である。 タイタニック・データの分析に意味があるわけではなく、あくまでも例題である。分析はMplusで…

LMestパッケージを用いた潜在移行分析[R]

cran.r-project.org 公式のマニュアルに記載された例を紹介する。 データ データdata_SRHS_longはミシガン大学が実施したHealth and Retirement Studyに由来する自己申告健康状態に関するデータセットである。 t: 時点。 id ID。 gender: 男が1、女が2。 rac…

潜在移行分析[Mplus]

www.statmodel.com こちらの8.13の例をモディファイしたもの。8.13は共変量が設定されているためややこしいように思えたので、共変量を取り除いたシンプルにものにしてみた。 c1とc2は2つの時点の潜在変数である。潜在以降分析は潜在クラスが2時点、3時点で…

同族テストモデル・タウ等価モデル・平行テストモデル[R]

信頼性係数はα係数が使用されることが多いが、問題点が指摘されている。α係数は因子構造を無視して一次元性の検証をしているという点である。別の言い方をすると、各因子での真の得点が共通している(一元性)と仮定しているが、ほとんどのケースでは一元性は…

二次因子の信頼性係数の計算[R]

因子分析の二次因子のω係数を計測する。パッケージはsemToolsを使用する。 www.rdocumentation.org ω係数についてはこちら。 ides.hatenablog.com データ lavvanに同梱されているデータHolzingerSwineford1939を使用する。HolzingerSwineford1939を使用した…

『社会学評論』におけるクロス表の表現

社会学などのカテゴリカル変数を扱う分野では、クロス表での分析は良く行うが、雑誌論文にクロス表が掲載されていることは少ないように思う。分野によって何の情報を掲載するかは比較的異なるため、今回は社会学での掲載について見てみたい。『社会学評論』…

媒介項と調整項

www.youtube.com 簡潔な説明。 媒介項(Mediator)は、因果関係があり、結果の先だったものでなければならない。 調整項(Moderator)は、因果関係の結果であってはならない。

SPSSでPROCESSマクロを使用しModel4を分析する[PROCESS][SPSS]

PROCESSはAndrew F. Hayesによって開発された媒介分析のマクロである。日本語情報は少ししか無く、英語では多く出てくるので、海外ではよく知られた分析ツールなのだと思う。PROCESSを使う媒介分析についても日本語の資料は数少ないが、海外では既に一般化し…

媒介分析の推定方法と尺度水準による推定結果の違い[Mplus]

www.statmodel.com こちらのTable 8.29のケース。 もともとの推定は下記のエントリーで、こちらは最尤推定を行うモデルである。 ides.hatenablog.com ides.hatenablog.com アプローチ2 ロバスト重み付き最小二乗法 データはスタック形式、Analysis: estimato…

2値変数をアウトカムとしたプロビットモデルの媒介分析-媒介変数をカテゴリカル変数にした場合[Mplus]

先日のエントリの続き。こちらのTable 8.26である。 ides.hatenablog.com 暴露変数はtx、媒介変数intentはベースラインの約6ヵ月後に測定されたもので、次の2ヵ月間にタバコを使用するか否かという意思である。アウトカムciguseは、フォローアップで測定され…

2値の曝露変数、2値の媒介変数、連続変数のアウトカムの媒介分析

こちらのTable 8.22の例を解説する。コードとデータはリンク先のinpファイルを参照のこと。 www.statmodel.com 仮想データ。 モデル mは媒介変数、mxはmとxの間の相互作用項、xは2値の暴露変数である。 コード title: hypothetical potential outcome exampl…

介入-媒介変数に相互作用を伴わない2値データのアウトカム変数を用いた媒介分析[Mplus]

こちらのTable 8.8の例を解説する。コードはリンク先のinpファイルを参照のこと。 www.statmodel.com データ 大学生女性の間でヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン接種率を高めることを目的とした無作為化対照試験のデータを分析している。被験者は3つ…

2値変数をアウトカムとしたロジットモデルの媒介分析[Mplus]

こちらのTable 8.5の例を解説する。コードはリンク先のinpファイルを参照のこと。 www.statmodel.com データの詳細は以前のエントリーを参照のこと。 ides.hatenablog.com モデル パス図で表現されるモデルはプロビットモデルの時と違いはない。 コード プロ…

2値変数をアウトカムとしたプロビットモデルの媒介分析[Mplus]

こちらのTable 2.1の例を解説する。コードはリンク先のinpファイルを参照のこと。 www.statmodel.com 分析はMacKinnon et al.(2007)のもの。 MacKinnon, D.P., Lockwood. C.M., Brown, C.H., Wang, W. & Hoffman, J.M. (2007). The intermediate endpoint …

媒介分析[Mplus]

職場における性差別の実験的研究 職場における性差別の実験的研究の分析。 こちらのTable 2.1の例を解説する。コードはリンク先のinpファイルを参照のこと。 www.statmodel.com データ onlinelibrary.wiley.com Garcia, D. M., Schmitt, M. T., Branscombe, …

ブートストラップを伴ったロジスティック回帰分析[Mplus]

Mplusで行うロジスティック回帰分析をブートストラップ500回の反復をするバージョン。 ides.hatenablog.com データやデータの中身については先のエントリを参照のこと。 title: logit regression for coalminers data: file =coalminer.dat; variable: names…

疑似相関

全く関連が見いだせないが、データ上は相関関係のみられる変数について。 本も出版されているようだ。 Spurious Correlations作者:Vigen, Tyler発売日: 2015/05/12メディア: ハードカバー このエントリの元ネタはこちら。 www.tylervigen.com Gigazineでもこ…

相関は必ずしも因果を意味しない(予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」)

www.youtube.com ヨビノリたくみ先生による相関関係と因果関係の解説。

間接効果と総合効果[Mplus]

UCLAのidreの解説から。 https://stats.idre.ucla.edu/mplus/seminars/mplus-class-notes/path/ データ https://stats.idre.ucla.edu/wp-content/uploads/2016/02/path.dat 高校の成績 (hs) 大学の成績 (col) GRE スコア (gre) および大学院の成績 (grad) モ…

重回帰分析とロジステック回帰分析をRとMplusでやって比較する[Mplus][R]

データの準備 AERパッケージのCPS1985データを利用する。 library(AER) data(CPS1985) d1 <- CPS1985 caretパッケージのdummyVars関数を用いて、factor型のものをすべてダミー変数化する。 library(caret) dummy <- dummyVars(~.,data=d1) d2 <- as.data.fra…

ロジスティック回帰分析[Mplus]

Mplusでロジスティック回帰分析をする方法である。炭鉱夫の年齢と炭鉱で働くと生じる健康被害の息切れの関係を推定した例を使用する。 解説するのはこちらの例。 https://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.367.3127&rep=rep1&type=pdf デ…

2値のアウトカムを持ち、データ欠落を伴い、媒介変数のあるパスモデル[Mplus]

Mplusの媒介変数(Mediator)の分析。データ欠落については今回はおまけ程度で。 図で一目瞭然だが、ロジスティクス回帰分析(左)に媒介変数が入ったモデル(右)である。 出典はこちら。 https://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.367.551&rep…

ギャンブル障害のスクリーニング調査から実際の有病率を推定する

ギャンブル障害の推定値の話が参加している会議で出てきたので計算してみたいと思う。 圏内のギャンブル等依存に関する疫学調査(全国調査結果の中間とりまとめ) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/shf/seishin/gyannburukaigishiryou6-2.pdf 調査は2回行わ…

lavaanで順序カテゴリカル因子分析[R]

IPIP-NEOデータの呼び出しと格納 library("psych") data(bfi) # IPIP-NEOデータ d1 <- bfi[1:10] # 因子分析に使用するのは1~10列目。2つの因子のみ。 d1 <-na.omit(d1) # 欠損値のあるケースを削除 モデルと実行 library(lavaan) model <- ' Ag =~ A1 + A…