井出草平の研究ノート

第17回神戸障害学サロン


MLからの転載。障害学に関するイベントの告知。
参加したいという方は、このブログのプロフィール欄にある連絡先へメールください。

第17回神戸障害学サロン(神戸大学インクルージョン学習会との共催) 
テーマ:国連障害者権利条約草案策定過程〜教育・学習におけるインクルージョンの概念を中心に 
報告者:松波めぐみさん(大阪大学大学院博士課程) 

日時:11月6日(月) 18:30-20:30
場所:神戸大学発達科学部ヒューマン・コミュニティ創成研究センター
〒657-8501
神戸市灘区鶴甲3−11
(バス利用:JR六甲道駅または阪急六甲駅から36系統「鶴甲団地」行きで
神大発達科学部前」下車すぐ)

報告の趣旨:
2006年秋の国連総会で論議される「障害者の権利条約」において、教育の項目に関してはインクルージブな教育をどう確保するかという点が争点となっています。


この条約の草案は、インクルージブな教育と生涯学習のもとで次の3点を確保することを要請しています。
a) 人間の潜在能力並びに尊厳及び自己価値に対する意識を十分に育成するこ と、並びに人権、基本的自由及び人間の多様性の尊重を強化すること、
b) 障害のある人が、その人格、才能及び創造力並びに、精神的及び身体的な能力を最大限度まで発達させること、
c) 障害のある人が、自由な社会に 効果的に参加することを可能とすること。


こうした方向性は、日本社会にどのように受け入れられ、どのように定着していくのでしょうか。


今回は、この草案を策定する過程に立ち会った松波めぐみさんをお招きして、国々の代表者が利害をめぐって対立したり、議論の過程で国の政策の変更を明言するに至るなどする様子をリアルに伝えていただきながら、主に教育・学習におけるインクルージョンについて、その概念と動向を語っていただきます。 皆さんと共にインクルージョンという語の理解を深める事が出来ればと考えております。


社会的排除をどう捉えるか、社会的排除に抗する実践の理念としてソーシャルインクルージョン(社会的包摂)の試みは具体的にどうあるべきなのか、
個別的なケアとインクルージョン理念との関係はどうなのか、 といった論点を深められればと思います。