日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー (光文社新書)
- 作者: 安田洋祐,菅原琢,井出草平,大野更紗,古屋将太,梅本優香里,荻上チキ,SYNODOS
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/07/18
- メディア: 新書
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僕は3章を担当しています。
帯はチキさんです!
1章:安田洋祐「社会を変える新しい経済学―マーケットデザインの挑戦」
2章:菅原琢「データで政治を可視化する」
3章:井出草平「社会学は役に立つのか?―ひきこもりの研究と政策を具体例として」
4章:大野更紗「『社会モデル』へのパラダイムシフトをまなざす」
5章:古屋将太「環境エネルギー社会への想像力と実践」
付録:梅本優香里「貧しい人びとの仕事をつくる」
僕が担当した章では、2つのことをテーマにしています。
・社会学は役にたつのか?
マスメディア「社会学者」という肩書きで様々な人が様々なことをいう昨今。場当たり的な解釈で終わることもしはしばあるように思えます。そこで、社会学は社会の改善に寄与できるのか?ということを議論してみました。
2つ目のテーマである大学生のひきこもり現象を題材にして、社会学が社会改善に寄与できるとすれば、どういう経路でできうるのかということを書いています。社会学が実践的営為であるということが伝わればと思っています。
・大学生のひきこもり
ひきこもりについて今まで書くことが多かったですが、今回は「大学生」のひきこもりに焦点をあてて書いています。大学生と一般人口のひきこもりはどう違うかというと、例えば、不登校経験の有無です。ひきこもりは中高の不登校経験が多いですが、大学生のひきこもりでは中高の不登校経験が少ないという特徴があります。大学生のひきこもりの原因を明らかにすることが2つ目のテーマです。
章を通じて書きたかったのは、社会学的な研究を行い、それに裏打ちされた形で政策提言を行い、実際に政策を実施するというプロセスです。自分なりの推しは、実際に政策を実施まで行ったという点でしょうか。
興味があれば手に取っていただけると幸いです。
共著者の方々のエントリー
荻上チキさんのまえがき
http://synodos.livedoor.biz/archives/1955263.html
安田洋祐さん
http://blog.livedoor.jp/yagena/tag/%E5%AE%89%E7%94%B0%E6%B4%8B%E7%A5%90
大野更紗さん
http://wsary.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html
梅本優香里さん
http://umemotoyukari.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html