井出草平の研究ノート

問題のあるゲームの測定尺度Problem Video Game Playing Test(PVGT)の作成をした論文

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  • Daniel Luke King, Paul H. Delfabbro & Ian T. Zajac, 2011, Preliminary Validation of a New Clinical Tool for Identifying Problem Video Game Playing, International Journal of Mental Health and Addiction volume 9, pages72–87. DOI:10.1007/s11469-009-9254-9

ビデオゲームの問題行動を特定するための新しい臨床ツールの予備的検証
テレビゲームをプレイする人のうち、6~13%が過剰にゲームをプレイしていると推定されている。しかし、「問題のある」ビデオゲームプレイヤーを特定するために用いられる方法や定義は、かなり異なっていることが多い。本研究では、問題のあるビデオゲームのプレイに関する新しい尺度「Problem Video Game Playing Test(PVGT)」の予備的な検証データを示します。本研究では、大学生のゲームプレイヤー373人を対象としたオンライン調査と、ゲーム販売店やLAN事業者のゲームプレイヤー416人を対象とした紙と鉛筆による調査の2つを実施しました。本論文では、PVGTの内部一貫性、スコア分布、収束的妥当性、および次元性について報告します。PVGTは、問題のあるビデオゲームのプレイを連続的に測定する尺度としての可能性を示している。今後の研究では、PVGTを、ゲームのプレイが過度であったり、個人的に有害であると考えられる人をスクリーニングするための臨床尺度として使用することを検討する必要がある。