井出草平の研究ノート

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

うつの症状としての気分反応性

非定型うつ病には4つの学派があり、それぞれ自説の正しさ主張している。コロンビア大学、ニューサウスウェールズ大学、ピッツバーグ大学、ソフト双極スペクトラムの4つだ。このうち気分反応性を重視するのはコロンビア大学、MAOIの特異的効果に着目するの…

定型および非定型うつ病の臨床的特徴

いまさらながらに非定型話。福西勇夫は「新型うつ病」と「非定型うつ病」を同じ用語として使っている(と僕には見える)。 定型および非定型うつ病の臨床的特徴 (特集 うつ病診療最前線) -- (うつ病の症候・診断・治療) 福西勇夫 治療 91(8), 2016-2019, 2009-…

うつ病の病前性格など存在しない

うつ病の病前性格といえば、テレンバッハのメランコリー親和性性格と下田の執着気質が有名。日本語で出版されてるうつ病の本(論文でもそうなのだが)を見ると記載率がきわめて高い。しかし、うつ病の病前性格なんて世界的には否定されていますよというのが今…