井出草平の研究ノート

ネット・ゲーム依存

従来メディアでも新しいメディアでも人の幸福度に与える影響に違いはない

www.nature.com Niklas Johannesの論文。アンドリュー・シュビルスキーのグループによる論文である。 Johannesはおそらくこの人。 www.youtube.com 概要 書籍のような伝統的なメディアは幸福感を高めるが、新しいメディアはそうではないとされることが多い。…

第7次宮崎県医療計画(素案)に関するメモ

宮崎県が「第7次宮崎県医療計画中間見直し」(素案)に対する意見を募集中です。今回の素案に「ネット依存・ゲーム障害」が追加されています。P49https://t.co/wKwHRtCrHo1月6日必着。メールでも意見を送れるので、宮崎県民の皆さんぜひお願いします。— なんじ…

体力テスト 県内小学生、過去最低点 コロナ、ゲーム時間影響 中学女子は最高の全国14位(四国新聞)

news.line.me 県教委は「新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や、スマートフォンやゲームの長時間利用で日々の運動時間が減ったことが影響したとみられる。子どもの運動意欲を高める取り組みを推進する」 せっかく、条例を作ったのに、あまり効果がで…

暴力的なゲームは「人間を攻撃的にしない」独研究所 (ナゾロジー)

nazology.net 元論文はこちら。 www.nature.com 2019年の論文なのでこの分野に詳しい人にとっては有名な論文である。 論文の位置づけ この種の論文はわりと書かれており、先行研究としてまとめられているとおりである。 短時間のビデオゲームの結果に焦点を…

「ゲーム障害」を病気として認定したWHO、認定の科学的根拠を答えられず(スラド)

スラドにも取り上げられた模様。 srad.jp

小6娘のグループLINEが無法地帯!親がどこまで関わるべき?【小川大介先生の子育てよろず相談室】(レタスクラブ)

www.lettuceclub.net 世の中の子育てをしている親の心配していることはゲームよりLINEやSNSなのでしょう。 相談者は、対応としては十分できているように思える。 LINEなど視覚化され、親にも子供の世界が把握できるようになったので、コントロールという意味…

ICD-11作成の中心メンバーの一人ジェフリー・リード氏、ICD-11にゲーム障害を収録に関して「アジアの国々から大きな圧力を受けている」と証言する

アンドリュー・シュービルスキー氏がゲーム障害にエビデンスが薄弱であるとWHOからメールを受け取った件の続報である。事情を把握されていない方は以下のリンクを参照されたい。 ides.hatenablog.com ジェフリー・リード氏がICD-11にゲーム障害を採用するこ…

アンドリュー・シュビルスキーがWHOにゲーム障害の根拠を問い合わせたところ、根拠を示すことができなかった上に、ゲーム障害の解説ページを削除する事態に陥る

ゲームメディアNMEの記事。 www.nme.com ゲーム障害の導入に慎重な立場のアンドリュー・シュビルスキーが、ゲーム障害がICD-11に採用されたのはなぜか? それほどエビデンスが積み重なっていたわけではないのに、どういう過程で採用されたのか? 自分が知ら…

ゲームをしすぎると自殺につながるのか

2021年1月に話題になっていたらしいのだが、気づかずに流してしまっていた。 togetter.com こと発端は葛飾区が「自殺対策予算」で久里浜医療センターの人を読んで「ゲーム障害」の講演をしていたというものだ。自殺とゲーム障害が関連するなら、その予算の使…

子どものネット依存脱却へ リアルなつながり、周囲の支えが鍵(毎日新聞)

mainichi.jp ほめることです。それも、子どもが具体的にしたことをほめる。ネット依存傾向の子どもたちは「私なんか」と自己否定感が強いです。「野菜が上手に切れたね」などとほめていくと自信につながり、目標を作り、実現しようという力が生まれるんです…

アスピン・オーセットの自己紹介動画

Espen Aarsethさんが何かを受賞した時のインタビュー。 www.youtube.com ノルウェーの人のようだ。北欧の人とか東欧の人の名前は基本、読めないのだが、YouTubeの普及で自己紹介動画や講演動画を見つけて確認できるようになった。 アスピンなのか、エスピン…

香川県ゲーム条例と韓国シャットダウン制度

ゲーム規制の代表例であった韓国の韓国シャットダウン制度が廃止となった。 gigazine.net 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例の審議の時にも紹介されていた。 コンテンツ文化研究会のウェブページで閲覧が可能である。下記PDFの中に掲載されている。 icc-ja…

1920年代クロスワードパズルが起こしたモラルパニック

Guardianの記事から。モラルパニックの代表例として取り上げられる一例。 近年はSNSやスマホ、ゲームが子どもたちの人生を破壊してしまうのではないかと心配してする人たちがいるが、1920年代はクロスワード・パズルだった。 そんな馬鹿なと思う方もいるかも…

中国、「ゲームはアヘン」と最大級の表現で批判。更なる締め付け強化へ(GAME Watch)

game.watch.impress.co.jp 今回のTencentが発した自主規制が実行に移されれば、12歳以下の子どもたちは、ゲームが一切プレイできなくなるが、実際に辞めるわけではなく、今回も取り締まり対象となっている成人アカウントの不正利用が増えるだけだろう。 Tenc…

オンラインゲームは「精神のアヘン」、中国国営紙が批判 関連株急落(AFP)

www.afpbb.com 中国で3日、オンラインゲームを国営メディアが「精神のアヘン」と批判し、騰訊控股(テンセント、Tencent)などゲーム大手の株価が急落した。これを受けてテンセントは、12歳未満の利用禁止を検討しているという。

インターネットゲーム障害と強迫性障害

スタレリク、アブジュユデの「インターネットゲーム障害、強迫性障害、嗜癖」から。 症候学的な話でややこしいのだが、わりと重要な指摘である。 www.semanticscholar.org Starcevic, Vladan, and Elias Aboujaoude. 2017. “Internet Gaming Disorder, Obses…

「ゲーム依存、誰でもなる」 木太中 夏休み前に医師講演 回復へ周囲の支援必要(四国新聞)

news.line.me ネット依存外来を設けている三光病院(同市牟礼町)の海野順院長が講師を務め、依存症が疑われる心身の状態などを紹介し、「依存症は誰もがなり得る。回復には周囲の支援が重要」と訴えた。 寺川知里さん(14)は「誰にでも依存症が起こり得る…

ジョシュ・ホーリー上院議員の「Twitterの利用時間を1日30分に制限する」という法案(Vox)

www.vox.com ジョシュ・ホーリー 日本語Wikipedia ja.wikipedia.org 日本語Wikipediaはスカスカなのでよくわからないのだが、アメリカでは有名な議員の一人。日本語ではトランプ大統領敗北後の動きがニュースになっている。 www.huffingtonpost.jp この記事…

家でゲームするのは「基本的人権」じゃない? 香川ゲーム条例訴訟、双方の対立激化(弁護士ドットコムニュース)

www.bengo4.com 「原告らが主張する、親権者が、子のゲームの時間やスマートフォンの利用の可否・時間などを決定する自由なるものは、憲法が保障する基本的人権ではあり得ない」 やはり、きっちりと書かれていた模様。

不適応な人格特性とゲーム障害は回避期待によって媒介される

www.semanticscholar.org Laier, Christian, Elisa Wegmann, and Matthias Brand. 2018. “Personality and Cognition in Gamers: Avoidance Expectancies Mediate the Relationship Between Maladaptive Personality Traits and Symptoms of Internet-Gaming…

治療を希望するゲーマーの61%がIGD(DSM-5)の診断基準を満たし、36%がGD(ICD-11)の診断基準を満たし、GDにはADHDの併存が高かった。

www.semanticscholar.org Starcevic, Vladan, Tae Young Choi, Tae Ho Kim, Seo-Koo Yoo, Sujin Bae, Byung-Sun Choi, and Doug Hyun Han. 2020. “Internet Gaming Disorder and Gaming Disorder in the Context of Seeking and Not Seeking Treatment for V…

男性は女性よりもゲーム障害を発症しやすく、ソーシャル・メディア嗜癖を発症しにくい

www.semanticscholar.org Su, Wenliang, Xiaoli Han, Hanlu Yu, Yiling Wu, and Marc N. Potenza. 2020. “Do Men Become Addicted to Internet Gaming and Women to Social Media? A Meta-Analysis Examining Gender-Related Differences in Specific Intern…

5.9%の学生がインターネットゲーム嗜癖、気晴らしや回避などの機能障害的な対処戦略を優先的に採用する傾向がある

www.semanticscholar.org Milani, Luca, Giuseppe La Torre, Maria Fiore, Serena Grumi, Douglas A. Gentile, Margherita Ferrante, Silvia Miccoli, and Paola Di Blasio. 2018. “Internet Gaming Addiction in Adolescence: Risk Factors and Maladjustme…

DSM-5インターネットゲーム障害の構造化臨床面接

www.semanticscholar.org Koo, Hoon Jung, Doug Hyun Han, Sung-Yong Park, and Jung-Hye Kwon. 2017. “The Structured Clinical Interview for DSM-5 Internet Gaming Disorder: Development and Validation for Diagnosing IGD in Adolescents.” Psychiatr…

ギズモード・ジャパンの金本さんはゲーム攻略本を書く仕事をしていたらしい

www.youtube.com ギズモード・ジャパンの金本さんはゲーム攻略本を書いていた、という話。 リチャード:なんでそこをそのゲーム攻略、本作ろうと思ったんですか? 金本:あ、えっとね。もともと僕が子供の頃ってゲームってそんなにあのポジションが高くない…

5.7%が問題のあるゲームプレイ、9.1%が問題のあるSNS利用。ゲームは男性、座位時間の長さ、希死念慮、SNSは行動上の問題、女性、多動性、座位時間の長さ、非西洋系の民族性が関連

www.semanticscholar.org Mérelle, Saskia, Annet Kleiboer, Miriam Schotanus, Theresia L. M. Cluitmans, Cornelia M. Waardenburg, Danielle Kramer, Dike Van de Mheen, and Antonius van Rooij. 2017. “Which Health-Related Problems Are Associated w…

ドイツの12~25歳におけるインターネットゲーム障害の推定有病率は5.7%。男性、低年齢、抑うつ、不安の高さ、ゲームによる社会的接触の減少が関係

www.semanticscholar.org Wartberg, Lutz, Levente Kriston, and Rainer Thomasius. 2017. “The Prevalence and Psychosocial Correlates of Internet Gaming Disorder.” Deutsches Arzteblatt International 114 (25): 419–24. インターネットゲーム障害の…

ダラーとスタレリクへの反論:ダニエル・キング「インターネットゲーム障害は精神障害として認定されるべきである」

journals.sagepub.com ダラーとスタレリクが「インターネットゲーム障害は精神障害とはみなすことはできない」という声明を出したことに対して、推進派のダニエル・キングらが反論をしたディベート・ペーパー。 ダラーとスタレリクの論文はこちら。 ides.hat…

ゲーム障害の評価ツールC-VAT 2.0。(社交)不安障害、PDD NOS、ADHD/ADD、親子関係の問題、様々なタイプの抑うつ気分が併存。

www.semanticscholar.org Rooij, Antonius J. van, Tim M. Schoenmakers, and Dike van de Mheen. 2017. “Clinical Validation of the C-VAT 2.0 Assessment Tool for Gaming Disorder: A Sensitivity Analysis of the Proposed DSM-5 Criteria and the Clin…

ゲームをした時の神経的側面と認知的側面の間に関連性がある。特に注意、認知制御、視空間スキル、認知的作業負荷、報酬処理に関するもの

www.semanticscholar.org Palaus, Marc, Elena M. Marron, Raquel Viejo-Sobera, and Diego Redolar-Ripoll. 2017. “Neural Basis of Video Gaming: A Systematic Review.” Frontiers in Human Neuroscience 11 (May): 248. ビデオゲームの神経的基盤。シス…