井出草平の研究ノート

LEAD基準

LEAD基準/診断について説明する機会が多々あったため、ロバート・スピッツァーが1983年にLEAD基準を提言した論文の該当箇所を翻訳することにした。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  • Spitzer, R. L. 1983. “Psychiatric Diagnosis: Are Clinicians Still Necessary?” Comprehensive Psychiatry 24 (5): 399–411.

現在では、LEAD基準は最も確実性の高い診断基準として用いられている。構造化面接の有効性と比較されるのもLEAD診断である。

ただ、LEAD基準は積極的な提唱だったわけではない。精神医学では1970年にRobins=Guze基準と呼ばれる厳格な基準が提唱されていた。この基準に合わせて精神医学を改革し、DSM-IIIを作成しようとしたものの、Robins=Guze基準を満たす診断というのは数えるほどしかなく、LEAD基準へと舵を切ったというのが実態である。Robins=Guze基準というの統合失調症をベースにした基準であったが、その当時の神経症、今でいう、抑うつ障害群であるとか不安症群などは統合失調症と同じレベルでの診断は困難であったのだ。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  • Robins, E., and S. B. Guze. 1970. “Establishment of Diagnostic Validity in Psychiatric Illness: Its Application to Schizophrenia.” The American Journal of Psychiatry 126 (7): 983–87.

とはいうものの、Robins=Guze基準、LEAD基準ともに重要な基準であることには違いはない。特に新しいタイプの精神疾患が現れた際、例えば「ゲーム障害」などが提唱された場合に、その診断基準はRobins=Guze基準に適するか否かは基本的な精神疾患の理解をする際に今でも大変役立つ。

精神科の診断:臨床家はまだ必要なのか?
Psychiatric Diagnosis: Are Clinicians Still Necessary?
Robert L. Spitzer

LEAD基準スタンダードの提言
研究室での検査が、不可知論的な評価手段の有効性を評価するための究極の基準、すなわち「ゴールドスタンダード」となりうる器質的な精神疾患は、ほんのわずかしかない。ほとんどの精神疾患にはそのようなゴールドスタンダードがないため、私は以下のような控えめなLEAD基準を提案する。LEADという頭文字には、3つの本質的なコンセプトが含まれている。Longitudinal(長期的)、Expert(専門家)、All Data(すべてのデータ)である。

Longitudinal(縦断的)
これは、診断評価が、入院時に行われる初期評価のように、病気の進化のある時点で行われる単一の検査に限定されないことを意味する。最初の評価の後に初めて現れた、あるいは特定された症状も、病気のエピソード全体を診断する際に考慮される。

Expert(専門家)
基準となる診断は、信頼できる診断を行う能力を証明した専門の臨床医によって行われます。これらの専門臨床家は、徹底した臨床面接に基づいて独立した診断を行い、診断上の不一致の理由を議論し、基準となる指標を構成する合意診断を行う。

All Data(すべてのデータ)
専門の臨床家は、対象者を体系的に評価するだけでなく、家族などの情報提供者にインタビューを行い、病棟スタッフや以前のセラピストなど他の専門家から提供されたデータにアクセスします。この評価では、SCIDで評価されるのと同じ診断が体系的に評価されます。

我々は、LEAD基準の概念を、初期評価手順としてのSCIDの妥当性を評価するためにどのように適用できるかを顧問と議論した。例えば、不安障害や精神障害の患者の研究に専念している臨床サービスを考えてみよう。SCIDは入院時に投与され、SCID面接官は、紹介状や過去の症例記録など、その時点で利用可能なあらゆる臨床情報にアクセスできる。
この患者は、上級臨床スタッフ(各スタッフは以前に系統的な診断信頼性研究に参加し、十分な信頼性が得られている)によって数か月間集中的に研究される。これには、患者と家族や友人との独立した診断面接の実施や、時間の経過に伴う患者の状態の変化の観察などが含まれる。最後に、これらの資料をすべて見直し、DSM-IIIの診断基準を慎重に検討した上で、病気のエピソードに対するコンセンサス診断を行う。そして、この包括的な縦断的臨床評価が、さまざまな診断を受けた一連の患者におけるSCIDの手続き上の妥当性を評価するための診断基準として用いられる。 指定された診断基準や、最近の命名法や分類法の多くの変更など、精神医学の分類学における進歩は、常に大切な信念に対する挑戦である。それは、DISの革新も同様である。DISは、臨床家のコートによく知られているようにボールを置き、スコアはDISに40ラブと有利になっている。技術の進歩により、臨床家が診断評価の仕事に必要でなくなったわけではないことを証明する責任が臨床家にある。このゲームの結果がどうであれ、再戦は避けられない。

SCID: The Structured Clinical InterviewとはDSMをベースにした構造化面接である。現在はSCID-5が使われており、日本語ではSCID-5-RVとPDが翻訳されている。
DISはDiagnostic Interview Scheduleのことである。Robinsらの下記の論文を参照のこと。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

  • Robins, L. N., J. E. Helzer, J. Croughan, and K. S. Ratcliff. 1981. “National Institute of Mental Health Diagnostic Interview Schedule. Its History, Characteristics, and Validity.” Archives of General Psychiatry 38 (4): 381–89.

間接法による年齢標準化と信頼区間[R]

直接法はこちら。

年齢調整罹患率(age-standardized rates)の求め方の一つ。

ides.hatenablog.com

 間接法により得られる値は、正確には年齢調整罹患率ではなく、期待値と観測値の比である。
対象とする地域(例えば市町村)の年齢階級別罹患率が、比較しようとする集団(例えば県全体)の年齢階級別罹患率と同じと仮定した場合の罹患数(期待罹患数)を計算し、実際に観察された罹患数(観察罹患数)との比[標準化罹患比(SIR): standardized incidence rate]を求める。対象とする地域の年齢階級別罹患率がわからなくとも、年齢階級別人口と全年齢階級での観察罹患数が得られている場合には、標準化罹患比を計算することができる。 http://www.jacr.info/publicication/tebiki/tebiki_s_4_2.pdf

eptoolsパッケージで実行

www.rdocumentation.org

library(epitools)

データの作成

dth60 <- c(141, 926, 1253, 1080, 1869, 4891, 14956, 30888, 41725, 26501,
5928)
pop60 <- c(1784033, 7065148, 15658730, 10482916, 9939972, 10563872, 9114202,
6850263, 4702482, 1874619, 330915)
dth40 <- c(45, 201, 320, 670, 1126, 3160, 9723, 17935, 22179, 13461, 2238)
pop40 <- c(906897, 3794573, 10003544, 10629526, 9465330, 8249558, 7294330,
5022499, 2920220, 1019504, 142532)
rate60 <- dth60/pop60
rate40 <- dth40/pop40
tab <- array(c(dth60, pop60, round(rate60*100000,1), dth40, pop40,
round(rate40*100000,1)), c(11,3,2))
agelabs <- c("<1", "1-4", "5-14", "15-24", "25-34", "35-44", "45-54",
"55-64", "65-74", "75-84", "85+")
dimnames(tab) <- list(agelabs, c("Deaths", "Population", "Rate"),
c("1960", "1940"))
tab

データ

, , 1960

      Deaths Population   Rate
<1       141    1784033    7.9
1-4      926    7065148   13.1
5-14    1253   15658730    8.0
15-24   1080   10482916   10.3
25-34   1869    9939972   18.8
35-44   4891   10563872   46.3
45-54  14956    9114202  164.1
55-64  30888    6850263  450.9
65-74  41725    4702482  887.3
75-84  26501    1874619 1413.7
85+     5928     330915 1791.4

, , 1940

      Deaths Population   Rate
<1        45     906897    5.0
1-4      201    3794573    5.3
5-14     320   10003544    3.2
15-24    670   10629526    6.3
25-34   1126    9465330   11.9
35-44   3160    8249558   38.3
45-54   9723    7294330  133.3
55-64  17935    5022499  357.1
65-74  22179    2920220  759.5
75-84  13461    1019504 1320.3
85+     2238     142532 1570.2
ageadjust.indirect(count, pop, stdcount, stdpop, stdrate = NULL, conf.level =0.95)

count: 年齢別イベント数のベクトル
pop: 年齢別の人年または人口推定値のベクトル
stdcount: 年齢別の標準カウントのベクトル stdpop: 年齢別の標準的な人口のベクトル stdrate: 年齢別の標準率のベクトル conf.level: 信頼度 (デフォルト = 0.95)

基準は1960年として、1940年の年齢調整値を計算する。

dth40: 1940年の死亡者 pop40: 1940年の人口 dth60: 1960年の死亡者 pop60: 1960年の人口

ageadjust.indirect(
  count = dth40, pop = pop40, stdcount = dth60, stdpop= pop60)

標準化罹患比(SIR): standardized incidence rate

$sir
    observed          exp          sir          lci          uci 
7.105800e+04 8.555689e+04 8.305351e-01 8.244509e-01 8.366642e-01 

$rate
 crude.rate    adj.rate         lci         uci 
0.001195286 0.001379415 0.001369309 0.001389594 

ブルデュー『ディスタンクシオン』輪読会第27夜 覚書

旧版p.261の8行目から。

ハビトゥスの説明、分類であり分類する動的なもの

経済的・社会的条件(すなわち共時的・通時的にとらえられた資本の量と構造)の関与的特徴と、生活様式空間においてそれに対応する位置に結びついた弁別的特徴とのあいだに事実上成立する関係は、分類可能な慣習行動や生産物と、これらの慣習行動や作品を弁別的記号の体系として構成するようなもろもろの判断(それら自身もやはり分類されている)とを両方同時に説明できるような生成方式としてハビトゥスを構築するのではないかぎり、理解可能な関係にはならない。(p.261)

以下の2つを両方同時に説明できるのがハビトゥス

  • 分類可能な慣習行動や生産物
  • これらの慣習行動や作品を弁別的記号の体系として構成するようなもろもろの判断

ハビトゥスは構造化する構造であるとともに、構造化された構造でもある

ハビトゥスは構造化する構造、つまり慣習行動および慣習行動の知覚を組織する構造であると同時に、構造化された構造でもある。なぜなら社会界の知覚を組織する論理的集合(クラス)への分割原理とは、それ自体が社会階級への分割が身体化された結果であるからだ。各々の存在状態は、そこに本来そなわっている諸特性によって規定されると同時に、これと切り離しがたいかたちで、もろもろの存在状態の体系----それはまた差異の体系、差異を表わす位置の体系でもあるわけだが----における位置づけしだいで決まる相対的諸特性、つまりその存在状態をそれ以外のあらゆるものから、とりわけそれが対立しているあらゆるものから区別するすべてによってもまた、規定されている。(p.263)

動的モデルへのこだわりが主張されている部分である。

図8 の用語

図8自体はそれほど難しくない。ただ、図8がわかって本文が分かりやすくなるか、というと実はそうでもないという図版でもある。『ディスタンクシオン』にはこういった謎図版や謎写真が多い。

f:id:iDES:20211016150008p:plain f:id:iDES:20211016150019p:plain

単数形の趣味・複数形の趣味

p.262の図式にある「単数形の『趣味』」なる言葉。

日:知覚・評価図式の体系(単数形の「趣味」)
仏:système de schemes de perception et d'appréciation(«le gout»)

日:分類されかつ分類する慣習行動すなわち弁別的記号の体系としての生活様式1 (複数形の「趣味」)
仏:style de vie 1, comme système de pratiques classées et classantes i.e. de signes distinctifs («les goûts»)

単数形というのは«le goût»であり複数形は«les goût»である。 微妙な表現な気がするのだが、あえて言うと、le goûtは味や味覚といった感覚のことを指し、les goûtは味わい、嗜好など具体的な慣習や行為を示しているのではなかろうか、ということだろう。

訳者泣かせの記述である。
とはいえ、この部分はまったく無くても理解できないことはないので、どうでもいい部分かもしれない。

図式

図式はschèmeである。けっこう、これはカントっぽい所。

作品 « œuvre »

f:id:iDES:20211016150758p:plain

作品というと、絵画・音楽・文学などを連想してしまう。ただ、その意味だと「慣習行動または作品の生成」の「または」の前と後ろがアンバランスである。

système de schemes générateurs de pratiques ou d'oeuvres classables

« pratique »が慣習行動でouでつながれていてその後の« d'oeuvres »が作品である。« œuvre »は英語では"works"であり、日本語では「作品」である。

フランス語では下記のような意味があるようだ。

œuvre

www.larousse.fr

  1. 任意のエージェントによって実行される仕事、タスク、アクション:長い期間の仕事。
  2. 仕事、行為の結果としての物体、システムなど。
  3. 心の生産、才能の生産;文章、絵画、音楽作品など、あるいは作家、芸術家の生産物の全体。
  4. 宗教的、道徳的、社会的または慈善的な目的を持つ組織:慈善団体に寄付をすること。

œuvres

www.larousse.fr

  1. 道徳的または宗教的な観点から判断された人間の行動、特に自分の救済のために行われる行動のこと。
  2. 慈善的、博愛的な組織。

芸術作品の作品だけではなく、仕事、宗教的、道徳的、社会的、慈善的な行為といった意味がある。そういった広い意味で使われているのだとすると理解はできる。

メタフォール

ハビトゥスはたえず実践レベルでのメタフォールを生みだす。(p.264)

メタフォールはフランス語« métaphores »をカタカナにしたものである。英語ではメタファー、日本語では暗喩・隠喩である。英語のほうが一般的なのでメタファーと書いたらいいのに、と思ったりもしたが、これは、フランス現代思想を連想せよ!という訳者石井さんの親切心なのではないのか? とメンバー間でだいたい意見が一致した。

エクリチュール

エクリチュール キタ―――(゚∀゚)―――― !!

たとえば「筆跡」と呼ばれる性向、つまり文字を描く各々独自の方式(p.265)
la disposition que l’on appelle « écriture », c’est-à-dire une manière singulière de tracer des caractères,

この文章は「筆跡」の話もしているので、日本語訳は筆跡で良いのだろう。しかし、日本語の筆跡として読みすすめると、文章の意味が分からない。そのあたりは日本語では諦めるしかないのが、これはダブルミーニングだと考えたほうが合理的である。原文が« écriture »だとわかると、ブルデューの言わんとしていることが分かったと個人的には感じている。

いわゆる「匂わせ」である。

密かに引用されているのは、おそらくこの人の著作である。

f:id:iDES:20211016150106j:plain

デリダの『エクリチュールと差異』を社会の事象に援用しつつ、ハビトゥスの説明を現代思想風に説明をしているといった形だと、「ああそういうことか」と一応納得ができる。
ハビトゥスのメタフォールの説明を、現代思想のメタフォールで行う形になっていする。なんだかすごく現代思想的である。

ブルデューの文章には「匂わせ」が多く含まれている。
読解をするだけであれば、無視をすればいい。
そもそも今まで読み込んだところだけで言えば、「匂わせ」がわかったところで、なにか新しいことがわかったということはほとんどなかったからだ。

今回は、メンバーの言い方だと、これは「フランス現代思想マウンティング」とのことだ。

記号そのものでは意味をなさない

つまりそれらを相関的特徴の体系からはがしとって扱う傾向のある調査研究は、各々の点について階級間の隔差を、とくにプチブルブルジョワとの距離を縮小してしまう傾向がある。たとえばブルジョワ生活の普通の状態においては、芸術や文学、映画などについてのありきたりの意見でも、それを語る人の重みのある落ち着いた声、ゆったりとした麿揚な語り口、冷ややかなあるいは自信にあふれた微笑、節度ある身振り、仕立ての良い服、ブルジョワ的サロンなどがこれに結びついているのである。

記号そのものの持つ差異性というのは決定的ではないという話である。個心的にここは興味深いと思ったので、まとめに入れてみた。

2つ論点がある。

文化が時代とともに位置づけが変わっていくもの、という捉え方。ディスタンクシオン図5と図6(https://ides.hatenablog.com/entry/2021/09/26/141757)ではゴッホやウォーホルが文化資本が高いと書かれているが、現代ではすっかり位置づけが変わってしまっている。特に日本人はゴッホが好きと言われるくらいマスに訴求できるコンテンツになっており、クレラー=ミュラー美術館展になるところがゴッホ展になるほどである(https://www.tobikan.jp/exhibition/2021_vangogh.html)。ウォーホルは陳腐化してしまっている。

このメカニズムの説明は『ディスタンクシオン』の中にもよく登場している。マーケティング用語でいうと、アーリーアダプターがもてはやしていたものが、レイト・マジョリティーに移ると、差異化のツールとして使えなり、ラガードが使い始めると、もはやダサいのである。

もう一つの捉え方が、状況的な捉え方だ。荻野昌弘先生が『文化遺産社会学』などで詳しく述べている。簡単に言うと、芸術品はそれそのものに価値があるから価値があるのか、美術館で価値があるように展示されているから、価値があると皆が思うようになるのか、ということである。

よく知られた例でいうと、便器にサインを書いて「泉」というタイトルで展示すると美術品になるといったケースである。マルセル・デュシャンは1917年に「ニューヨーク・アンデパンダン」展にこの出品しようとしたが協会に出品を断れている。協会側は買ってきた便器にサインをしたものが作品だと認められないと考えたのだろう。協会側は作品そのものに芸術性があるか否かで判断したわけだが、芸術というものは、状況によって規定されるものだというのがデュシャン的であり、現代美術的な視点なのだ。

一応、文化的な表象だけを調査しても、文脈依存だから誰がどういう状況でその表象を用いたか、という所を調べないとダメですよ、ということである。つまり、物は便器でも、泉という作品なので、物だけ調べても意味ないですよ、とブルデューは言っているわけだ。この比喩はハビトゥス全体に当てはまるものでもある。

趣味 « les goût » は連続的なものを質的に分断するもの

したがって趣味とは、事物から判明にして弁別的な記号への、すなわち連続的分布から非連続的対立関係への転換を操作する、実際上の作用因である。それは物体の物理的秩序のなかにしるされている差異を、意味をもつさまざまな区別の象徴的秩序へと接近させる。つまりそれは、客観的に分類された慣習行動----そのなかである存在状態が(趣味を介して)それ自身を意味するような慣習行動----を、分類する慣習行動へ、すなわち階級の位置の象徴的表現へと変容させるのだが、この変容はこれらの慣習行動をその相互関係のなかで、また社会的分類図式との関連においてとらえるということによっておこなわれる。(p.267)

重要そうではあるが、重要じゃないかもしれない。
質的に分断し、階級の位置の象徴的表現とするものが趣味« les goût »だということのようだ。文章は理解できるが、ちょっと何を言っているのかわからない。

趣味 « les goût » は与えられたもの

だが、こうした源泉に客観的に適合する慣習行動を支配しているのは、必要趣味であれ贄沢趣味であれとにかく趣味なのであって、収入が少ないか多いかといったことではない。つまり人が自分の好きなものをもっているのは、自分がもっているものを好きになるから、すなわち配分上実際に自分に与えられ、分類上自分に割り当てられている所有物を好きになるからなのだという事態を、趣味はもたらすのである。(p.268)

ある程度、ハビトゥスは再生産の過程において、継承されていくのだろうが、個人的な感覚からというと、後天的にかわる変わる気がする。少なくとも現代においては。

そうすると、ハビトゥス論は成り立たなくなるから、という話ではある。日本で、現代でハビトゥス概念がいまいちピンとこないと、様々な人が言っているはずだが、その原因はこのあたりにあるのではないだろうか。

禁欲的エートスとクレジット

今回、読解できなかった所である。

あるいはこう言ったほうがよければ、そのハビトゥスを実践にうつすための特殊条件によって要請される体系的移動を、生みだすのだ。たとえばつねに節約というかたちで現われるであろうと予想することもできたはずの同じ禁欲的エートスが、ある特定の文脈においては、クレジットを利用する特殊な方式のなかに現われてくることもありうるといった具合である。(pp.254-5) c’est-à-dire, dans un autre langage, des transferts (dont le transfert d’habitudes motrices n’est qu’un exemple particulier) ou, mieux, des transpositions systématiques imposées par les conditions particulières de sa mise en pratique, le même ethos ascétique dont on aurait pu attendre qu’il s’exprime toujours dans l’épargne pouvant, dans un contexte déterminé, se manifester dans une manière particulière d’user du crédit.

節約と禁欲的エートスが一緒にあるのは理解できるが、クレジットとは信用を対価とした資金の前借の話なので、むしろ逆の話なのでは?という疑問があるわけだ。疑問なのは特にこの部分。

le même ethos ascétique dont on aurait pu attendre qu’il s’exprime toujours dans l’épargne pouvant

節約 « épargne »

節約で私たちが思い浮かべるのは「今月はお金がないので節約します」みたいなものだと思うので、フランス語では« économiser »になる。しかし« épargne »なので、少し掘る必要がありそうだ。

épargne

www.larousse.fr

  1. 経済主体の収入のうち消費されない部分で、資本を蓄積するために使われるもの。
  2. 使わないお金を置いておくこと、節約すること: 節約の結果、彼は小さな資本を築いた。
  3. 何かを使用する際の経済:時間の節約。

節約というよりも余剰資本に近い意味合いととった方がよさそうだ。

禁欲的エートス « ethos ascétique »

おそらくマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の引用で間違いない。仏語で検索すると教会関係のページがたくさん出てくるが、キリスト教的な意味ではないだろう。

『プロ倫』のあらすじは以下のようなものである。カルヴァン派では予定説というものがあり、誰が救済され誰が救済されないかが事前にわからない。そのため、信仰を深めるには、自身の仕事に打ち込むことになった。いわゆる「天職」というものである。しかし、世代が変わるとそもそもの原動力となった信仰心というものが脱落してしまい、一所懸命働くというもの=禁欲的エートスは残ったという話である。ちなみにこのメカニズムがウェーバーにおける「合理化」である。

ある状況下でクレジットを使用する « particulière d’user du crédit »

禁欲的エートスによる余剰資本の蓄積とある状況下でのクレジットの使用は下記の具体例として出てくる。

ある一人の行為者がおこなうすべての慣習行動や仕事は、さまざまな場にそれぞれ固有の論理が要請する転換操作によって、同一の構造化する構造(作りだす方法)が生みだす多様な構造化された生産物(作りだされた作品)であり、ことさらにそこに一貫性を探そうとしなくてもそれらのあいだでたがいに客観的に調和しているし、また意識的に他と協調させようとするまでもなく、同じ階級のあらゆる人々の慣習行動や仕事と客観的に協和しているものである。ハビトゥスはたえず実践レベルでのメタフォールを生みだす。つまり別の言いかたをすればもろもろの転移(推進力となる習慣の転移はそのひとつの特殊例にすぎない)を、あるいはこう言ったほうがよければ、そのハビトゥスを実践にうつすための特殊条件によって要請される体系的移動を、生みだすのだ。

このパラグラフもかなり意味が取りにくい。「ハビトゥスはたえず実践レベルでのメタフォールを生みだす。」というのが重要なので、そこだけでもOKのような気がする。

ディスタンクシオン』では「別の言いかたをすれば」みたいに、一見、親切に具体例や言い換えをしていくれる箇所が多数ある。しかし、私たち読者の期待を裏切り、具体例や言い換えをした箇所こそ、むしろさっぱりわからないのだ。結論としては、ブルデューの書き癖だ、ということなのだが「あまりこういう書き方は良くないよねー」と当たり前のことながらメンバー間で意見は一致した。

暫時的な結論

メンバーの仮説を少しまとめてみよう。

ビジネスを考えると余剰資本を上げることを目的として営利企業は存在するが、時にクレジットによって資金調達をして設備投資などをする。営利企業のなかでは、相反するものが、行動原理として成り立つこともある。ブルデューが述べているのは会社組織ではなく、個人の行動・ハビトゥスについてだが、個人レベルでの話に落とし込めばよいのではないだろうか。

一応、考えつく限り、こういったことを言っているのではないか、という話にはなった。

しかし、これが正しい保証はない。

少なくとも「クレジットを利用する特殊な方式」の「特殊」とは何かがわからない。ブルデューをイタコ芸で降ろしてみなたいと分からん、ということにはなった。

"se manifester dans une manière particulière d’user du crédit"を「クレジットを利用する特殊な方式のなかに現われてくることもありうる」と石井さんは翻訳しているが、「クレジットのある特定の使用方法に現れることもある」くらいで翻訳しておけば、ひっかかりは少なかったかもしれない、とは少しおもった。

余談

1979年のクレジット・カードの利用と現代のクレジット・カードの利用は言うまでもなく、大きく変わっている。欧米だと、現金を持ち歩かない生活がかなり前から一般化していて、日本でも電子マネーやクレジットカードの普及によって近年、決済方法が大きく変わった。

最近、お店で買い物をするときに、時々悩むことがある。

「クレジット・カードも使えます、suicaEdyも使えます、paypayも使えます、どれにしますか?」というものだ。楽天カードがあれば、楽天カードで1%、Edyにチャージすると0.5%、合わせて1.5%還元があるので、還元率がコストに比例して比較的高い。個人的な基本戦略はEdyを使うことなのだが、paypayという少し厄介なものもある。

paypayは始まったころは、高額の還元があったが、最近は、キャンペーンをしている時くらいしか、まともな還元がない。執筆時現在の最大20%還元キャンペーンは店側から手数料をとるようになった対策をしているが、このキャンペーンも早晩終わるはずなので、paypayはどこで使うんでしょうね、というのが割と謎になってきている感じがする。

もちろん、インターネット通販でカード情報を入れるのはできるだけ控えた方がいいので、paypayの使いどころはある。海外通販でpaypalを使うようなものだ。

現代の私たち(ではなく僕かもしれない)は現金を使わないためにクレジット・カードや電子マネーを利用し、ポイントを細々と稼ぐために、決済手段の選択をしている。通販では安全性を考え、決済手段の選択をしている。

クレジットの持つ意味も大きく変わってしまった。

弁証法的関係

前回の積み残しで主催の先生に説明いただいた部分。具体的な箇所は以前のエントリで挙げたところだ。

ides.hatenablog.com

端的にまとめると、プラトンの「ディアレクティケー」まで考える必要はなく、ヘーゲル的な理解でいいんじゃないかとことである。 「正反合」はよく聞く話だが「ボケ・つっこみ・オチ」が弁証法の一つと言っている人もいるという新情報も得た。「つっこみ」といっても多種多様なので、つっこみとはと語るのは間違いの元なのだが、だいたいの場合、つっこみはボケがいかにしてボケているかを明示しつつ、観客に正しいボケの理解の仕方を教えてくれるものと位置づけられ、そのことによってボケが笑いに昇華するので、ちょっと違うのかもしれないとはおもった。しかし、つっこみの理解次第では、この解釈への評価もかわるのだろう。

ヘーゲルマルクスの違いについても触れられたが、唯物論的な弁証法を知るには、個人的にはこの本が良いのではないか、と思ったのだが、言い忘れたのでメモっておこう。

この中に、「ヘーゲル哲学の批判」という論考が収められていて、ヘーゲルってキモいよね、的な話をしているので、輪読会の中で話していたことに近い内容が含まれている。

マルクスだと下記の本が代表例。「ヘーゲル法哲学批判序説」の方だ。

当時は、弁証法的関係みたいな言いまわしが流行っていたんでしょう、ということに。

システム論と言い換えてもよさそう(ルーマンじゃないやつ)と個人的にはおもった。

当時の流行で言えば「構造化する構造」みたいな言い方も流行った、みたいな話が出た。構造主義を引用する現代思想でそういう言い回しが出てきた記憶があるので、時代性を感じる会だった。

森建資『雇用関係の生成 イギリス労働政策史序説』

honto.jp

マルクスの話の流れで、いい本なんだけど絶版で手に入らないという話題で出てきた本。読んでないので想像の域を出ないが、日本でも農業資本主義が江戸中期には確立していて、日雇い労働・賃労働が確立していたことが実証主義的な歴史学者たちによって明らかにされている。『ディスタンクシオン』とは関係ないが、このあたり掘るといろいろ面白そうだとは思う。

女性の話が出てこないのはなぜ?

ディスタンクシオン』を読んでいて最近、思っていたのは、ブルデューはずっと男性の話をしていることである。1979年といえば、フランスにはボーヴォワールもいれば、時代的には第2次フェミニズム運動の影響も受けていたはずである。差異化の最たるものの一つは服装であって、女性を外して語るのには無理があるのではないか、というのが現段階での感想だ。

ファッションと階級

女性はズボン(パンツ)が履かなかった・履けなかったという話。

www.elle.com

フェミニズムでは、コルセットについてよく書かれるのだが、その後の、ガブリエル・シャネルイヴ・サンローランの存在は忘れがちである。女性がズボン(パンツ)を履くことができるようになったのはこの2人の影響が大きい。シャネルのことを言う人は時々いるが、サンローランについて語る人がいないのは謎の一つである。サンローラン人は、パンツルックも功績の成期の一つだが、他にもランウェイで有色人種を初めて起用したりと、様々な改革をしてきた人である。ファッション業界という差異化のメカニズムの真っただ中にいた人ではあるが、差異化のメカニズムで社会変革に貢献した人物でもある。

ファッションにおけるジェンダーレスは女性が男装をすること、とちゃんと書いてある記事を見つけた。

www.elle.com

全体的にはガリアーノのメゾン・マルジェラの話だが、ちょっと特殊すぎるように思う。

服作りを通して階級にアプローチをしようとしている人たちもいる。
ルメール」のクリストフ・ルメールとサラリン・トランのインタビューから。

www.houyhnhnm.jp

世の中にはいまだ階級というものが厳然としてあり、その階級をあらわす服があることも知っています。私たちは、そういうものも取っ払って、人間の内面に迫りたいんです。

これが実現してしまうと、これはこれで大変だな、とは思うが、興味深い取り組みだとは思う。

次回

p.268 諸空間の相同性から。

直接法による年齢標準化と信頼区間[R]

epitoolsパッケージを用いた直接法による年齢標準化(調整)率および「正確な」信頼区間の算出。

こちらの例から。

www.rdocumentation.org

データはこの本からとられている。

3版、640ページの表。

f:id:iDES:20211014031349p:plain

詳細

異なるグループ(地域、民族など)の率を有効に比較するためには、しばしば年齢分布の違いを調整して、年齢による交絡の影響を取り除く必要がある。イベント数や率が非常に少ない場合(地域研究ではよくあること)、信頼区間を計算する通常の近似法では、信頼下限が負の値になることがある。この一般的な落とし穴を避けるために、正確な信頼区間を近似することができる。この関数はこの方法を実装している(Fay 1997)。オリジナルの関数はTJ Aragonによって書かれ、Anderson, 1998に基づいている。この関数は、MP Fayにより、Fay 1998に基づいて書き直され、改良された。

library(epitools)
## Data from Fleiss, 1981, p. 249/ 3rd version 2003, p. 640
population <-
  c(230061, 329449, 114920, 39487, 14208, 3052,
    72202, 326701, 208667, 83228, 28466, 5375, 15050, 175702,
    207081, 117300, 45026, 8660, 2293, 68800, 132424, 98301, 
    46075, 9834, 327, 30666, 123419, 149919, 104088, 34392, 
    319933, 931318, 786511, 488235, 237863, 61313)
population <- matrix(population, 6, 6, 
dimnames = list(c("Under 20", "20-24", "25-29", "30-34", "35-39",
"40 and over"), c("1", "2", "3", "4", "5+", "Total")))
population

populationデータ。

                 1      2      3      4     5+  Total
Under 20    230061  72202  15050   2293    327 319933
20-24       329449 326701 175702  68800  30666 931318
25-29       114920 208667 207081 132424 123419 786511
30-34        39487  83228 117300  98301 149919 488235
35-39        14208  28466  45026  46075 104088 237863
40 and over   3052   5375   8660   9834  34392  61313
count <- 
  c(107, 141, 60, 40, 39, 25, 25, 150, 110, 84, 82, 39,
    3, 71, 114, 103, 108, 75, 1, 26, 64, 89, 137, 96, 0, 8, 63, 112,
    262, 295, 136, 396, 411, 428, 628, 530)
count <- matrix(count, 6, 6,
                dimnames = list(c("Under 20", "20-24", "25-29", "30-34", "35-39",
                "40 and over"), c("1", "2", "3", "4", "5+", "Total")))
count

countデータ。

              1   2   3   4  5+ Total
Under 20    107  25   3   1   0   136
20-24       141 150  71  26   8   396
25-29        60 110 114  64  63   411
30-34        40  84 103  89 112   428
35-39        39  82 108 137 262   628
40 and over  25  39  75  96 295   530

平均人口を基準とする

standard<-apply(population[,-6], 1, mean)
standard

年齢階級別の平均値

   Under 20       20-24       25-29       30-34       35-39 40 and over 
    63986.6    186263.6    157302.2     97647.0     47572.6     12262.6 

Fay and Feuer, 1997の表1の再現

ageadjust.direct()を用いる。

stdpopのデフォルトは0.95。

birth.order1<-ageadjust.direct(count[,1],population[,1],stdpop=standard)
round(10^5*birth.order1,1)

birth.order2<-ageadjust.direct(count[,2],population[,2],stdpop=standard)
round(10^5*birth.order2,1)

birth.order3<-ageadjust.direct(count[,3],population[,3],stdpop=standard)
round(10^5*birth.order3,1)

birth.order4<-ageadjust.direct(count[,4],population[,4],stdpop=standard)
round(10^5*birth.order4,1)

birth.order5p<-ageadjust.direct(count[,5],population[,5],stdpop=standard)
round(10^5*birth.order5p,1)
crude.rate   adj.rate        lci        uci 
      56.3       92.3       80.4      105.8 
crude.rate   adj.rate        lci        uci 
      67.6       91.2       82.4      100.9 
crude.rate   adj.rate        lci        uci 
      83.3       85.1       77.2       94.2 
crude.rate   adj.rate        lci        uci 
     115.5       92.7       80.0      114.7 
crude.rate   adj.rate        lci        uci 
     167.1       75.5       67.7      188.3 

crude.rate
粗(未調整)レート
adj.rate
年齢調整後のレート
lci
下限信頼区間限界
UCI
上側信頼区間限界

参考文献

Fay MP, Feuer EJ. Confidence intervals for directly standardized rates: a method based on the gamma distribution. Stat Med. 1997 Apr 15;16(7):791-801. PMID: 9131766 Steve Selvin. Statistical Analysis of Epidemiologic Data (Monographs in Epidemiology and Biostatistics, V. 35), Oxford University Press; 3rd edition (May 1, 2004) Anderson RN, Rosenberg HM. Age Standardization of Death Rates: Implementation of the Year 200 Standard. National Vital Statistics Reports; Vol 47 No. 3. Hyattsville, Maryland: National Center for Health Statistics. 1998, pp. 13-19. Available at http://www.cdc.gov/nchs/data/nvsr/nvsr47/nvs47_03.pdf.

アンケートにおけるマルチアンサーの処理[Excel]

ウェブアンケートツール、例えば、Googleフォームで「チェックボックス」を指定して、マルチアンサー形式にした場合、一つのセル内に、選択したものすべてが表示される。

アカウントを持っているサービスをすべてチェック
Google, Microsoft, Zoom
Microsoft, Zoom

これを下記のように整理したい場合。

アカウントを持っているサービスをすべてチェック Google Microsoft Zoom
Google, Microsoft, Zoom 1 1 1
Microsoft, Zoom 0 1 1

下記のようなコードを書くと処理できる。

=IF(COUNTIF(A2,"*Google*"),1,0) 

通常"Google"と書くところを前後にアスタリスクを入れて"*Google*"と入れる。

子どものネット依存脱却へ リアルなつながり、周囲の支えが鍵(毎日新聞)

mainichi.jp

ほめることです。それも、子どもが具体的にしたことをほめる。ネット依存傾向の子どもたちは「私なんか」と自己否定感が強いです。「野菜が上手に切れたね」などとほめていくと自信につながり、目標を作り、実現しようという力が生まれるんです。小学生がネットゲームがやめられず相談に来ることが増えました。「欲に負けちゃう」と。子どもの悲鳴です。知った大人には手助けする責任があります。(竹内和雄・兵庫県立大准教授)

ほう。

ゲーム障害と自尊心の研究はそれほど多くない。おそらく一番有名なのはこれ。

bmcpublichealth.biomedcentral.com

親の夫婦間の葛藤は、父と子の愛着の低さを通じて子どものIGD特徴の増加と関連しており、ひいては子どもの自尊心の低さと関連していた。
結論 親、特に父親は、子どもがIGDを発症するリスクを減らすために、子どもとの絆を深める努力をすべきである。

夫婦間の葛藤、父親とのつながりの希薄さにより自尊心が低下して、インターネットゲーム障害が増加するという研究があるので、家庭の問題なのでは?と思うが。

アスピン・オーセットの自己紹介動画

Espen Aarsethさんが何かを受賞した時のインタビュー。


www.youtube.com

ノルウェーの人のようだ。北欧の人とか東欧の人の名前は基本、読めないのだが、YouTubeの普及で自己紹介動画や講演動画を見つけて確認できるようになった。 アスピンなのか、エスピンなのかは日本人の耳次第だが、僕には「ア」と聞こえている。

社会福祉で有名なイエスタ・エスピン・アンデルセンはGøsta Esping-Andersen。ちなみにデンマーク人。

インタビュー日本語訳

私の名前はアスペン・オーセットです。もともとはノルウェー出身で、2003年からデンマークに来ました。。ずっとコンピュータゲームの研究をしています。

私の研究は、コンピュータゲームを基礎的な観点から理解することで、つまり基礎研究ですね。小説、詩、演劇、芝居、彫刻、芸術全般を見るのと同じように、コンピュータゲームを見ようとする人文学的な基礎研究ですね。

ESCアドバンスト・グラントを受賞したからといって、私の人生が変わるわけではありませんが、実際にはこの言葉は正しいと思います。なぜなら、これは最高の栄誉だからです。コンピュータゲームにはノーベル賞がありませんからね。

また、コンピュータゲーム研究の分野が、私だけではなく、この分野がそのような投資に値すると認められたことを意味します。

コンピュータゲームは非常に多くの異なる要素を持っているので、私たちがコンピュータゲームをどのように理解しているかを理解すること自体が画期的なことなのです。

なぜなら、あまりにも多くの異なるものがあるため、長い間、非常に混乱していたからです。

wikipedia

en.wikipedia.org