依存・嗜癖

ゲームは抑うつ軽減する

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov この研究の目的は、カジュアルなビデオゲーム(CVG)プレイを治療法として行うことで、うつ病を軽減できるかを明らかにすることである。 カジュアルゲーム カジュアルゲーム協会は、CVGは楽しい、アクセスが速い、学習しやすいと考…

インドにおけるパンデミック時のゲームについて

link.springer.com - Kritika Premnath Amin, Mark D. Griffiths & Deena Dimple Dsouza, 2020, Online Gaming During the COVID-19 Pandemic in India: Strategies for Work-Life Balance, International Journal of Mental Health and Addiction. 例えば、…

新型コロナのロックダウンで生じるストレスに対してゲームが有効

インドの大学生を対象した調査。この研究はもともとのインターネットゲーム障害の研究の参加者に追加調査したもののようだ。論文ではゲームはストレスに対抗するのに役立つと考えられていると述べられている。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov https://www.research…

インターネットゲーム障害の構造化面接SCI-IGD

www.ncbi.nlm.nih.gov Hoon Jung Koo, Doug Hyun Han, Sung-Yong Park, and Jung-Hye, 2017, The Structured Clinical Interview for DSM-5 Internet Gaming Disorder: Development and Validation for Diagnosing IGD in Adolescents. Psychiatry Investig.…

ゲーム障害は他の精神障害を引き起こすのではなく、共通の要因によって生じる

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov https://acamh.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jcpp.13289 インターネットゲーム障害(IGD)の症状が高い子どもや青年は、他の子供や青年よりも一般的には精神疾患の症状が多い。一時点の研究=横断的研究では、IGDが原…

ゲーム障害とADHD、衝動性、敵意

インターネットゲーム障害とADHDについての研究。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov - Yen, J.-Y., Liu, T.-L., Wang, P.-W., Chen, C.-S., Yen, C.-F., & Ko, C.-H. (2017). Association between Internet gaming disorder and adult attention deficit and hyperac…

ネット依存症はネット使用時間ではなく不安症状によって説明される

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Bengü Yücens, Ahmet Üzer, 2018, The relationship between internet addiction, social anxiety, impulsivity, self-esteem, and depression in a sample of Turkish undergraduate medical students, Psychiatry Res. 267:313-31…

自閉スペクトラム症の子どもは情動調節がうまくいかず、学校の社会関係に失敗し、学校から離れインターネットゲーム障害になる

という傾向があるという話だ。 自閉症の特性=感情調節不全→学校とのつながりが希薄に→学校への帰属意識が減少→インターネットゲーム障害になる、という仮説である。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Liu S, Yu C, Conner BT, Wang S, Lai W, Zhang W, 2017, Autisti…

インターネット依存症の予測因子は学業成績の低さ、男性、保護的な育児スタイル

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov インターネット依存症の予測因子を探索する前方視野的研究。 Chen, Y.-L., Chen, S.-H., & Gau, S.-F. (2015). ADHD and autistic traits, family function, parenting style, and social adjustment for internet addiction among …

インターネット依存症になる要因はADHD、継続する要因は自閉症とADHD

弘前大学のグループの研究。 www.hirosaki-u.ac.jp link.springer.com インターネット依存症について潜在的移行分析(latent transition analysis)を用いて2年間の移行パターンと安定性について調べた研究。小学生を対象とした調査(9~12歳)で5483名が対象…

アルコール依存症におけるリーダーマンの単一分布理論 その3

Skogによるリーダーマン(S. Ledermann)の単一分布理論に関しての評論。後半1/3の抄訳。 journals.sagepub.com その1はこちら。 ides.hatenablog.com その2はこちら。 ides.hatenablog.com Ledermannの経験的 Ledermannは彼の単一分布理論とともに経験的なデ…

アルコール依存症におけるリーダーマンの単一分布理論 その2

Skogによるリーダーマン(S. Ledermann)の単一分布理論に関しての評論。真ん中の1/3の抄訳。今回はLedermannの基本的な仮説の背景。 journals.sagepub.com その1はこちら。 ides.hatenablog.com Ledermannの仮説とその背景 Ledermannは分布問題の分析の序章…

アルコール依存症におけるリーダーマンの単一分布理論 その1

Skogによるリーダーマン(S. Ledermann)の単一分布理論に関しての評論。最初の1/3の抄訳。今回はLedermannの基本的な仮説の説明。 journals.sagepub.com Ledermannの著作は下記のものである。 Ledermann, S. (1946) La mortalite des adultes en France. Popu…

行動嗜癖は精神障害であるべきか否か

さまざまなものが行動の依存症である行動嗜癖ではないかという声が上がっている。依存症とは違い嗜癖(addiction)とは行動のコントロールが取れないことが中核定義にあるため、合理的ではなかったり、個人の意思を超えて発生するものは、すべて嗜癖と定義する…

エクササイズ依存症

ナンシー・ペトリーのレビューからエクササイズ依存症について。 www.ncbi.nlm.nih.gov 運動依存症、運動嗜癖・エクササイズ嗜癖(Exercise Addiction) などの呼び方がある。 過度の運動の結果、体に害があることが当初は想定されていなかったため、「積極的…

買い物依存症

ナンシー・ペトリーのレビューから買い物依存症について。 www.ncbi.nlm.nih.gov 強迫的買い物障害(CBD: Compulsive Buying Disorder)、買い物嗜癖(Shopping Addiction)などという用語も使われる。強迫的買い物障害(CBD)がおそらく適当な用語法であろう。ナ…

強迫的性行動症(Compulsive sexual behaviour disorder)

ナンシー・ペトリーのレビューから強迫的性行動症について。 www.ncbi.nlm.nih.gov 性行動過剰障害(Hypersexual Disorder)、性依存症(Sex Addiction)という用語もある。強迫的性行動症は、性的行動、性的指向、オンラインまたはオフラインでの性的活動、人間…

セルフィー・アディクション

自撮りをアディクションつまり嗜癖として捉える人たちがいるようだ。"selfie addiction"という用語ではなく、"Selfitis"という言葉を使うようだ。 嗜癖(Addiction)という捉え方は、ゲーム、インターネット、SNS、携帯電話、買い物に留まらず、日焼け、占い、…

ギャンブル障害のレビュー

www.ncbi.nlm.nih.gov ナンシー・ペトリーによるレビュー。ナンシー・ペトリーはアメリカ精神医学会のDSM-5の物質使用と関連障害ワークグループの議長であった人物だ。 少し長いのでギャンブル障害のところだけ見ていこう。 ギャンブル障害の基準 一般的に使…

ギャンブル障害のスクリーニング調査から実際の有病率を推定する

ギャンブル障害の推定値の話が参加している会議で出てきたので計算してみたいと思う。 圏内のギャンブル等依存に関する疫学調査(全国調査結果の中間とりまとめ) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/shf/seishin/gyannburukaigishiryou6-2.pdf 調査は2回行わ…

ゲームをすると脳細胞が死滅・萎縮すると主張する人たちが引用する論文には何が書いてあるのか

鈴木裕美(香川大学医学部助教) 鈴木裕美さんは「過剰なドーパミン放出が報酬系を壊し、神経を死滅させる」と述べている。 観音寺市議会の合田隆胤議員のページ(参照)で紹介。 一応、注釈を入れておくと、報酬系が壊れる?のはダウンレギュレーション仮説であ…

英上院特別委員会、loot boxを賭博として規制するよう勧告(スラド)

英上院特別委員会、loot boxを賭博として規制するよう勧告 https://idle.srad.jp/story/20/07/05/0744217/ 賭博産業の経済的影響に関する英上院特別委員会は2日、ビデオゲーム内のloot box(ガチャを含むランダムアイテム購入機能)を賭博に関する法令で規制す…

ガチャとギャンブルとの類似性

パチンコからスマホゲームのガチャへ人が流れたなどと言われることもあるが、ガチャとギャンブルとの関連は海外でも話題になっている。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 対象となった人たちには、ガチャ(Loot Box)に対する意識は概ね肯定的(「良い点」52.1%、「…