井出草平の研究ノート

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スチューデント・アパシーという概念は何を問題にしているのか

青年期―精神病理学から (中公新書 (463))作者: 笠原嘉出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1977/03メディア: 新書購入: 4人 クリック: 23回この商品を含むブログ (12件) を見る 久々に読み返してみたが、スチューデント・アパシーという概念が何を問題にし…

こんな子どもが親を殺す

こんな子どもが親を殺す (文春新書)作者: 片田珠美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/01メディア: 新書 クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る だが、世の中に「自己の開花」「自己実現」「自分らしさ」をすべて求めることが許されるような…

ルーマン的リスクとギデンズ的リスク

近代とはいかなる時代か? ─モダニティの帰結─作者: アンソニー・ギデンズ,松尾精文、小幡正敏出版社/メーカー: 而立書房発売日: 1993/12/25メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 69回この商品を含むブログ (37件) を見る ルーマンのリスク論へのギデンズによ…

モダニティと自己アイデンティティ

モダニティと自己アイデンティティ―後期近代における自己と社会作者: アンソニー・ギデンズ,秋吉美都,安藤太郎,筒井淳也出版社/メーカー: ハーベスト社発売日: 2005/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 109回この商品を含むブログ (42件) を見る 読書会…

読書会のメモ

次はこんなものが読みたいということでメモ。 現代社会の社会意識 (1979年)作者: 見田宗介出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 1979/04メディア: ? クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見るhttp://www.library.osaka-u.ac.jp/cgi-bin/opac/books-query?m…

かもしれないシリーズ

知らなかった「社会不安障害(SAD)」という病気ーー恥ずかしがり屋は治るのかもしれない (講談社+α新書)作者: 磯部潮出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/02/21メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る 今度はSADについて…

引きこもりの子かなと思った

杉並区の住宅で1月、86歳と61歳の母子が殺害された事件。「ひきこもり」は関係のない事件だが、近所の人のコメントとして「ひきこもり」が登場してる。(via chikiさん) 近所の人は「なんかちょっと気持ち悪い感じ。気持ち悪いよね。普通の感じじゃない。わた…

北尾倫彦「落ちこぼれ・無気力・ひきこもり」

「ひきこもり」という単語を使った最初期の論文。1986年の論文である。 北尾倫彦, 1986, 「落ちこぼれ・無気力・ひきこもり」 『教育と医学』 34(5):p439-43. おちこぼれ児に共通する情意面の特徴は、自己評価が極度に低く、劣等感にとりつかれていることである…

ひきこもり人生相談

ニッポン放送で平日午前に放送されているラジオ番組「テレフォン人生相談」。2月8日の放送分にスゴい人が登場したと話題になっている。ひきこもりの長男に独占されたマンションを取り戻したと65歳の女性が相談するのだが、最終的に逆ギレしたという内容だ。 …

逸脱論研究会のお知らせ

テキスト:フーコー『異常者たち―コレージュ・ド・フランス講義1974‐1975年度』 日時:3月15日(木) 13:00〜 場所:大阪大学人間科学研究科(吹田キャンパス) 目的:逸脱論の日本語・英語文献を交互に読んでいく会。ご興味を持たれた方がいらっしゃればメー…