2017-01-01から1年間の記事一覧
どのような分析・検定をすればいいかがかかれている。 こちらの書籍から。 Statistical Rethinking: A Bayesian Course with Examples in R and Stan (Chapman & Hall/CRC Texts in Statistical Science)作者: Richard McElreath出版社/メーカー: Chapman an…
潜在クラス分析の潜在変数を独立変数として使う場合には、いくつか方法がある。最も簡便なのは、潜在クラス分析の中に、従属変数を組み込んでしまう方法である。 パス図で示すとこの方法が合理的であることがわかるだろう。 近年になって一部の統計パッケー…
抹消結果を伴った潜在クラス分析(Latent Class Analysis with distal outcomes)とは、潜在変数を独立変数にした分析のことである。今回はMplusを使用して分析を行ってみたい。 まとめると以下のようになる。 表1 カテゴリカル変数の分析法のまとめ 観察さ…
Mplusでは、潜在変数を扱った混合モデルの場合、潜在変数を独立変数にする場合でも、従属変数にする場合でも、補助コマンドを設定する必要がある。 共変量とは、潜在変数を従属変数にする場合の独立変数を指し、抹消結果(distal outcomes)は潜在変数を独立…
2x2のクロス集計表の場合はオッズ比と調整済み標準化残差は似たような統計量になる。どちらが好まれるかは分野によって異なるので、適宜、好まれる方を使用するのがよいと思う。社会学ではそれほど見かけることはないが使用されるはずである。オッズ比はなぜ…
「警察官が被害者に「処女ですか?」と聞く必要はない - キリンが逆立ちしたピアス」で処女膜損傷が「強姦致傷」と認められた判例のことを知り、判例を調べてみた。 この問題はもともと、山口敬之氏からレイプ被害を訴えた伊藤詩織さんが警察で「処女ですか…
memiscパッケージのmtableコマンドを使うと分析結果などをきれいに出力することができるようだ。 Package ‘memisc’ https://cran.r-project.org/web/packages/memisc/memisc.pdf 事前準備 回帰分析の結果を出すため、サンプルデータから分析を行っておく。以…
解離性同一性障害とは一般的な言葉では多重人格に相当する症候群のことである。この診断名は「虚偽記憶(false memory)」の問題を引き起こし、アメリカでは社会問題となった。 虚偽記憶についてはエリザベス・ロフタスのTEDでのスピーチで簡単に知ることがで…
今回取り上げるのは下記の論文。 Ulbricht CM, Rothschild AJ, Lapane KL. The association between latent depression subtypes and remission after treatment with citalopram: A latent class analysis with distal outcome. J Affect Disord. 2015 Dec …
回帰分析のモデル比較をする表をExcelで作らずRでキレイに整形できるという話を聞いたので少し調べてみた。Rのstargazerパッケージ、texregパッケージできれいに整形できるらしい。いずれも、TeX、HTML、テキストの3種類に出力できる能力がある。 下準備と…
Rので潜在クラス分析を行う。 Rで潜在クラス分析ができるパッケージは3つある。 library(e1071) https://cran.r-project.org/package=e1071 library(poLCA) https://cran.r-project.org/package=poLCA library(randomLCA) https://cran.r-project.org/web/pa…
潜在クラス分析の潜在変数を従属変数にして分析を行う場合の技法。 パス・ダイアグラムで描くと次のようになる。 例えば、パーソナリティについて質問をして、潜在クラス分析をすると、パーソナリティが4つに分類できることが分かったとしよう。 これらの各…
現代精神医学を迷路に追い込んだ過剰診断 -人生のあらゆる不幸に診断名をつけるDSMの罪作者: ジョエル・パリス,村上雅昭出版社/メーカー: 星和書店発売日: 2017/05/31メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る DSMと過剰診断について書か…
図解・ベイズ統計「超」入門 あいまいなデータから未来を予測する技術 (サイエンス・アイ新書)作者: 涌井貞美出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2013/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る ベイズの入門書。 amazonのレビューにあ…
Mplusで潜在クラスは分析できたが、その後どうするかという問題がある。 例えば、計算した潜在クラスを他のモデルの独立変数や従属変数に使用したいといった場合だ。最近は、同時推定(共変量を伴った潜在クラス分析やDistal Outcomesを伴った潜在クラス分析…
Mplusの説明書に掲載されている例7.7から。 https://www.statmodel.com/usersguide/chapter7.shtml潜在クラス分析に使用する変数が順序づけられていないカテゴリカル変数である例。 パスダイアグラムは以下のように書く。潜在クラス数が複数あってもCは一つ…
最も有名な一致係数である。扱うことができるのは名義尺度・順序尺度である。評価者が2名のものが基本だが、κ係数は3名以上に拡張されたバージョンも存在する。Cohenのκ係数というと評価者が2名の場合を指す。 κ係数の目安としてよく使われるのはLandis and …
一致率を計測する際に使ったクリッペンドルフのα係数(Krippendorff's alpha coefficient)のメモ。 一致率というとCohenのκ係数が有名だが、κ係数は評価者が2名という限定がある。 クリッペンドルフのα係数は1)評価者が3名以上に対応し、2)比例・間隔・順序・…
野村総一郎 メディア用語としての"新型うつ病"のその後 (特集 臨床現場から見た精神疾患の変貌) 臨床精神医学 45(1), 37-42, 2016-01 中島は日本人に備わっていた「徳」(善や正義をつらぬく人格的能力)と「仁」(おもいやり, いつくしみ)が失われたこと…
パス図を描くソフトを探していると、いろいろな手段があることがわかった。 その一つ、Pencilを紹介。Nightly buildだが、Windows以外にも対応しているようだ。 PENCIL PROJECT http://pencil.evolus.vn/ 試しにパス図を書いてみた。 わりと簡単に作成できる…