精神障害

ゲームは抑うつ軽減する

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov この研究の目的は、カジュアルなビデオゲーム(CVG)プレイを治療法として行うことで、うつ病を軽減できるかを明らかにすることである。 カジュアルゲーム カジュアルゲーム協会は、CVGは楽しい、アクセスが速い、学習しやすいと考…

新型コロナのロックダウンで生じるストレスに対してゲームが有効

インドの大学生を対象した調査。この研究はもともとのインターネットゲーム障害の研究の参加者に追加調査したもののようだ。論文ではゲームはストレスに対抗するのに役立つと考えられていると述べられている。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov https://www.research…

インターネットゲーム障害の構造化面接SCI-IGD

www.ncbi.nlm.nih.gov Hoon Jung Koo, Doug Hyun Han, Sung-Yong Park, and Jung-Hye, 2017, The Structured Clinical Interview for DSM-5 Internet Gaming Disorder: Development and Validation for Diagnosing IGD in Adolescents. Psychiatry Investig.…

境界性パーソナリティ障害の早期発症のレビュー

境界性パーソナリティ障害と早期発症に関するレビュー。科研の関係で知識の補充目的に読んだ。 www.ncbi.nlm.nih.gov イントロダクション パーソナリティ障害(PD)は成人期に突然出現するものではなく、実際には、後のパーソナリティ病理に対する脆弱性をも…

ゲーム障害は他の精神障害を引き起こすのではなく、共通の要因によって生じる

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov https://acamh.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jcpp.13289 インターネットゲーム障害(IGD)の症状が高い子どもや青年は、他の子供や青年よりも一般的には精神疾患の症状が多い。一時点の研究=横断的研究では、IGDが原…

ゲーム障害とADHD、衝動性、敵意

インターネットゲーム障害とADHDについての研究。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov - Yen, J.-Y., Liu, T.-L., Wang, P.-W., Chen, C.-S., Yen, C.-F., & Ko, C.-H. (2017). Association between Internet gaming disorder and adult attention deficit and hyperac…

ネット依存症はネット使用時間ではなく不安症状によって説明される

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Bengü Yücens, Ahmet Üzer, 2018, The relationship between internet addiction, social anxiety, impulsivity, self-esteem, and depression in a sample of Turkish undergraduate medical students, Psychiatry Res. 267:313-31…

自閉スペクトラム症の子どもは情動調節がうまくいかず、学校の社会関係に失敗し、学校から離れインターネットゲーム障害になる

という傾向があるという話だ。 自閉症の特性=感情調節不全→学校とのつながりが希薄に→学校への帰属意識が減少→インターネットゲーム障害になる、という仮説である。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Liu S, Yu C, Conner BT, Wang S, Lai W, Zhang W, 2017, Autisti…

インターネット依存症の予測因子は学業成績の低さ、男性、保護的な育児スタイル

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov インターネット依存症の予測因子を探索する前方視野的研究。 Chen, Y.-L., Chen, S.-H., & Gau, S.-F. (2015). ADHD and autistic traits, family function, parenting style, and social adjustment for internet addiction among …

インターネット依存症になる要因はADHD、継続する要因は自閉症とADHD

弘前大学のグループの研究。 www.hirosaki-u.ac.jp link.springer.com インターネット依存症について潜在的移行分析(latent transition analysis)を用いて2年間の移行パターンと安定性について調べた研究。小学生を対象とした調査(9~12歳)で5483名が対象…

精神障害とは何か DSM-IVからDSM-5へ

www.ncbi.nlm.nih.gov - D. J. Stein et al., 2010, What is a mental/psychiatric disorder? From DSM-IV to DSM-V, Psychological Medicine, 40(11): 1759-1765. 精神障害を構成するものとして下記のガイドラインを提唱している。 症状または症候群のパタ…

インターネット依存症・1996-2006年に行われた量的研究の分析

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 1996年から2006年の間に学術雑誌に掲載されたインターネット依存症に関する実証的研究のメタ分析。合計61本の論文があったが、インターネット依存症の社会的・経済的コスト、治療上の問題、従業員のインターネット過剰使用に対する…

アルコール依存症におけるリーダーマンの単一分布理論 その3

Skogによるリーダーマン(S. Ledermann)の単一分布理論に関しての評論。後半1/3の抄訳。 journals.sagepub.com その1はこちら。 ides.hatenablog.com その2はこちら。 ides.hatenablog.com Ledermannの経験的 Ledermannは彼の単一分布理論とともに経験的なデ…

アルコール依存症におけるリーダーマンの単一分布理論 その2

Skogによるリーダーマン(S. Ledermann)の単一分布理論に関しての評論。真ん中の1/3の抄訳。今回はLedermannの基本的な仮説の背景。 journals.sagepub.com その1はこちら。 ides.hatenablog.com Ledermannの仮説とその背景 Ledermannは分布問題の分析の序章…

アルコール依存症におけるリーダーマンの単一分布理論 その1

Skogによるリーダーマン(S. Ledermann)の単一分布理論に関しての評論。最初の1/3の抄訳。今回はLedermannの基本的な仮説の説明。 journals.sagepub.com Ledermannの著作は下記のものである。 Ledermann, S. (1946) La mortalite des adultes en France. Popu…

行動嗜癖は精神障害であるべきか否か

さまざまなものが行動の依存症である行動嗜癖ではないかという声が上がっている。依存症とは違い嗜癖(addiction)とは行動のコントロールが取れないことが中核定義にあるため、合理的ではなかったり、個人の意思を超えて発生するものは、すべて嗜癖と定義する…

エクササイズ依存症

ナンシー・ペトリーのレビューからエクササイズ依存症について。 www.ncbi.nlm.nih.gov 運動依存症、運動嗜癖・エクササイズ嗜癖(Exercise Addiction) などの呼び方がある。 過度の運動の結果、体に害があることが当初は想定されていなかったため、「積極的…

買い物依存症

ナンシー・ペトリーのレビューから買い物依存症について。 www.ncbi.nlm.nih.gov 強迫的買い物障害(CBD: Compulsive Buying Disorder)、買い物嗜癖(Shopping Addiction)などという用語も使われる。強迫的買い物障害(CBD)がおそらく適当な用語法であろう。ナ…

強迫的性行動症(Compulsive sexual behaviour disorder)

ナンシー・ペトリーのレビューから強迫的性行動症について。 www.ncbi.nlm.nih.gov 性行動過剰障害(Hypersexual Disorder)、性依存症(Sex Addiction)という用語もある。強迫的性行動症は、性的行動、性的指向、オンラインまたはオフラインでの性的活動、人間…

インターネット依存の併存症のレビュー

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Carli et al., 2013, The association between pathological internet use and comorbid psychopathology: a systematic review. Psychopathology. 46(1):1-13. この論文でインターネット依存は、病的インターネット利用(Pathologic…

インターネット依存のレビュー

www.ncbi.nlm.nih.gov ナンシー・ペトリーによるレビュー。ナンシー・ペトリーはアメリカ精神医学会のDSM-5の物質使用と関連障害ワークグループの議長であった人物だ。インターネット依存・嗜癖はDSM-5、ICD-11共に収録されていない。 インターネット依存は…

インターネット・ゲーム障害のレビュー

www.ncbi.nlm.nih.gov ナンシー・ペトリーによるレビュー。ナンシー・ペトリーはアメリカ精神医学会のDSM-5の物質使用と関連障害ワークグループの議長であった人物だ。ギャンブル障害に引き続いて、インターネット・ゲーム障害についてもみていこう。 DSM-5…

ギャンブル障害のスクリーニング調査から実際の有病率を推定する

ギャンブル障害の推定値の話が参加している会議で出てきたので計算してみたいと思う。 圏内のギャンブル等依存に関する疫学調査(全国調査結果の中間とりまとめ) http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/shf/seishin/gyannburukaigishiryou6-2.pdf 調査は2回行わ…

ADHDの灰白質と白質の体積

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov McAlonan GM. et al., 2007, Mapping brain structure in attention deficit-hyperactivity disorder: a voxel-based MRI study of regional grey and white matter volume. Psychiatry Res. 154(2):171-80. 概要 香港の研究。59人…

アルコール使用障害は脳の灰白質の体積の少なさが原因かもしれない

篠原菊紀さんが紹介していた論文(参照)。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Baranger D et al., 2020, Convergent Evidence for Predispositional Effects of Brain Gray Matter Volume on Alcohol Consumption, Biol Psychiatry. 87(7):645-655. 神経画像研究では一…

国際疾病という言葉を作ったのは誰か?

「国際疾病」という言葉がゲーム障害に関連して使われている。もちろん間違いである。 国際疾病分類 国際疾病という言葉はWHOの「国際疾病分類」の形容詞の掛かりを誤解して生まれた言葉だと推測できる。 ゲーム障害が含まれる診断基準であるICD-11のICDとは…

ネット依存と併存するのはADHD、うつ病、統合失調症、強迫性障害

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Ha JH, Yoo HJ, Cho IH, Chin B, Shin D, Kim JH. Psychiatric comorbidity assessed in Korean children and adolescents who screen positive for Internet addiction. J Clin Psychiatry 2006;67(5):821-6. 概要 構造化面接を用…

うつ病と不眠症とネット依存

今回はインターネット依存についての研究。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov Cheung LM, Wong WS. The effects of insomnia and internet addiction on depression in Hong Kong Chinese adolescents: an exploratory cross‐sectional analysis. J Sleep Res 2011;2…

精神障害と灰白質の減少に関するメタアナリシス

精神障害の全脳を対象としたボクセルベース・モルフォメトリー(voxel-based morphometry: VBM)研究のメタアナリシス。 www.ncbi.nlm.nih.gov Goodkind M. et al. 2015, Identification of a Common Neurobiological Substrate for Mental Illness, JAMA Ps…

精神障害の神経イメージング研究

www.ncbi.nlm.nih.gov 全脳機能神経イメージング研究のメタアナリシス。参加者11,221人(患者5,493人、対照5,728人)を対象とした251件の論文から283件の試験を対象としている。 対象となった精神障害 精神病性障害は、統合失調症、統合失調感情障害、統合失…