井出草平の研究ノート

2021-06-19から1日間の記事一覧

インターネットゲーム障害は精神障害とはみなすことはできない

www.semanticscholar.org プレヴィン・ダラー(Pravin Dullur)とプラダン・スタレリク(Vladan Starcevic)による議論ペーパー。 2017年の著作で、ICD-11にゲーム障害が入りそうだ、という時点で書かれた反対の声明である。 精神疾患の診断・統計マニュアル第5…

セルフディスカバリーキャンプ(SDiC)による治療で、インターネットゲーム障害が改善する

www.semanticscholar.org Sakuma, Hiroshi, Satoko Mihara, Hideki Nakayama, Kumiko Miura, Takashi Kitayuguchi, Masaki Maezono, Takuma Hashimoto, and Susumu Higuchi. 2017. “Treatment with the Self-Discovery Camp (SDiC) Improves Internet Gaming…

家族関係の満足度が排外意識を緩和し、外国人への寛容性へつながる

ci.nii.ac.jp 家族の緊密度ではなく、家族関係の満足度が排外意識を緩和し、外国人への寛容性へつながるという趣旨の論文。ほとんど知識がない分野の論文だが、興味深い結果で、面白い論文だった。 家族関係を計測の方法をちゃんと考える必要があるというの…

香川県のゲーム条例を巡る裁判、県側は「科学的根拠は必要ない」「憲法が間違っている」と反論(スラド)

srad.jp 2020年に香川県議会で制定され、人権侵害で憲法違反として訴えられている香川県の「ネット・ゲーム依存症対策条例」だが、高松地裁において被告の香川県が「科学的根拠は必要ない」「憲法が間違っている」と反論して全面的に争う姿勢を見せているこ…

ゲーム条例訴訟:ゲーム条例訴訟 「依存症は予防が必要」 原告主張に県反論 地裁口答弁論 /香川(毎日新聞)

mainichi.jp 県側は準備書面で、アルコールやギャンブル依存症などと同じように「明確な定義づけは医療の現場でもいまだなされていない」とした上で、「複数の医師らがネット・ゲーム依存症は予防が重要としており、専門治療施設もある」と指摘。 アルコール…

ゲーム条例の違憲訴訟 被告の香川県側が反論「条例は県民の利益を何ら侵害していない」(KSB)

news.ksb.co.jp 条例を制定する必要性、「立法事実」がないとする原告の訴えについて、複数の医学文献を挙げ、「ネット・ゲーム依存症の治療や予防の必要性を裏付ける事実は存在する」と主張しました。