井出草平の研究ノート

家族関係の満足度が排外意識を緩和し、外国人への寛容性へつながる

ci.nii.ac.jp

家族の緊密度ではなく、家族関係の満足度が排外意識を緩和し、外国人への寛容性へつながるという趣旨の論文。ほとんど知識がない分野の論文だが、興味深い結果で、面白い論文だった。
家族関係を計測の方法をちゃんと考える必要があるというのは、他の分野でも該当しそうだ。

家族関係において緊密度が外国人への寛容性と相関をもたなかったのは、家族関係緊密度として用いた項目が家族と一緒の夕食の頻度であることに起因するかもしれない。親密な家族関係を形成している人でも、仕事が終わる時間が遅かったり、何らかの理由で家族と別居していたりして、夕食をともにする回数が少ない人が多いからではないだろうか。 家族関係の満足度が外国人への寛容性を高めるといった知見が得られたことには十な意義があるといえる。