井出草平の研究ノート

孤独な群衆


孤独な群衆

孤独な群衆


読書会があったので『孤独な群衆』を最後まで読む。

ここにあげた三つの普遍的な類型、すなわち適応型、アノミー型、自律型というのはすでにわれわれが使ってきた三つの歴史的類型すなわち、伝統指向型、内部指向型、および他人指向型と同じように、マックス・ウェーバーのいう意味での「理想型」である。(226頁)


マックス・ウェーバーなんていう名前を出さなきゃ良いのに・・・
指向類型は理念型(ideal typus)ではないというのはさておき、パーソナリティの類型を作って時代を説明(というか記述)するというのは、やはり社会学ではない。だから、出版されてずいぶんと経つ現代になって読むと、退屈なないように感じられてしまうのだろう

戸塚校長


ムハハnoたかじん」ゲスト 戸塚校長 (via 上山和樹氏)


殺人犯が「教育」を言い訳にして自分は悪くないんだということを言ってるようにしか聞こえない。犯罪者に良くありがちな言い訳パターンだ。殺しておいて死んだ子が浮かばれないと言ったり、人権の話をし始めるあたりは支離滅裂。ちなみにNo.3で橋下徹弁護士が強烈に戸塚を批判している。


戸塚氏は「脳幹論」というものを主張している。

「青少年の問題行動は、脳幹の機能低下により引き起こされる」
―――という、脳幹論を確立できたのです。


現代っ子は、この大事な脳幹を刺激されないままに成長しています。
そのため生命力が弱くなり、アトピーなどの現代病になります。
http://totsuka-school.jp/02_koutyou.htm


端的に間違っている。アトピーは脳幹の機能低下で起こるのではない。