井出草平の研究ノート

筋肉醜形恐怖


「筋肉醜形恐怖」(muscle dysmorphia)というものがあるらしい。ここ数日、EBSCOに入れないのでフォローできず。メモだけ。


臨床的特徴

  • 本質的特徴は、「自分の筋肉は不十分だ」といつも悩んでいる事。
  • 平均以上に筋肉質になっても、その悩みは続く。
  • 自分の身体が人に見られないようにする。
  • 身体の線を隠そうと、だぶだぶの服を着たり、重ね着をする。
  • 海やプールや更衣室を避ける。
  • 人前に出る例外として、ボディビルコンテストがある。しかし、その場合は、十分に準備で最高の状態にしてはじめて体を見せられる。


合併症

American Journal of Psychiatry 163:697-703, April 2006の「Body Image and Attitudes Toward Male Roles in Anabolic-Androgenic Steroid Users」(筋肉増強ステロイド使用者のボディーイメージと男性役割への態度)という論文が興味深い。
http://ajp.psychiatryonline.org/cgi/content/full/163/4/697