山口利昌ほか「摂食障害の心理特性に関する検討 -病型による相違と健常女性との比較-」

山口利昌・守口善也・志村翠・大場眞理子・棚橋徳成・大川昭宏,2004,
「摂食障害の心理特性に関する検討 -病型による相違と健常女性との比較-」
『臨床精神医学』33:931〜938.


アレキシサイミア摂食障害の関連性について。

 今回の調査の結果,摂食障害患者には食行動の問題や体型,体重へのこだわりの問題に加えて,一般的な認知的,心理的側面に関する間題を抱えている傾向がみられた。また一概にアレキサイミア傾向であるといえるが,アレキシサイミアの程度はBMIや過食,排出行為の有無とは直接関連していないと考えられた。


「対人不備」は唯一3群間で得点に有意差がみれなかった尺度であった。この下位尺度は「対人交流不安」とともに対人交流に関する機能不全という概念を測定している尺度であると考えられる。「対人交流不安」は患者各群がContr群と比比較して。有意に得点の高かった下位尺度であったため,「対人不信」において患者群とContr群とのに有意差がみられなかったことに関しては,各下位尺度を構成している項目についての検討も行う必要があると考えられた。


使用されている尺度はEating Disorder inventory(EDI-2[91 items])とToronto Alexithymia Scale(TAS[20 items])