スーパーモデル拒食症で死去

 米国で活躍していたブラジル出身のスーパーモデル、アナ・キャロリーナ・レストンさん(21)が拒食症が原因で16日(日本時間17日)、サンパウロ市内の病院で死去した。死亡時は172センチ、39キロだった。レストンさんは13歳でモデルを始め、アルマーニなどトップブランドのショーに数多く出演していたが、食べては吐くことを繰り返す摂食障害になり、治療を続けていた。最近「やせすぎモデルは不健康」として、スペインのショーで、BMI(体重÷身長の2乗)が18以下のモデルが出演禁止になったこともあった。レストンさんのBMIは13・2しかなかった。
http://www.asahi.com/culture/fashion/NIK200611170030.html


医学の分類だと拒食症(神経性食欲不振症)の排出型になるのだろう。この事件はおそらく象徴的な機能を果たすにちがいない。先例としてはチアリーダーのへそだしが禁止されているが、モデルに対してBMIが18*1の規制がかかるようになるだろう。そしておそらくは、アノレキシアは危険だという証左にも使われるのではないかと思われる。もちろん、プロアナ批判にも。


Ana Carolina Reston
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死亡記事

表題は「拒食症の犠牲に」(anorexia victim)。

'ANOREXIA' KILLS MODELという表題は「拒食症によって死亡」というだけではなくて、「拒食症がモデルを殺害」というニュアンスが出る。フォードやEliteなどの宣伝にも出ている人らしい。L'Equipe*2のエージェントが言うには、日本でのアルマーニのカタログの撮影の後に痩せすぎていたとのこと。


追記:

「残念なことですが、現実に、拒食症が増えています」とシャネル(Chanel)の広報担当はAFP記者に語る。「しかし、拒食症は深刻な社会問題であって、ファッション界にだけ責任があるものではありません。論争が間違った方向に向かっているのではないでしょうか」と懸念を示す。

母親のコメントが引用されてある。

"Take care of your children ... no money is worth the life of your child, not even the most famous (fashion) brand is worth this."


レストンさんはモデルをすることで金銭的に家族を養っていたそうだ。今年の夏に死亡したLuisel Ramosについても同じことが言えるのだろうが、南米出身者がモデル業界に入って成功するということは、貧しさから抜け出すことを意味する。彼女たちの肩には家族の生活がかかっているのである。ただ痩せることに強迫的になるという以上のものがあるのだ。母親のコメントはそういう背景から発言されていると思われる。

Reston was not famous, but she had worked abroad, including in Japan, and did some jobs for Giorgio Armani and the Brazilian model agency L'Equipe, which declined immediate comment.

この書き方だと日本での仕事が多かったようにも読める。


Ms Reston’s cousin, Geise Strauss, 30, who lived with her, said: “She didn’t like eating what we ate. When she did eat, she ate very little and recently she’d go to the bathroom and make herself sick as soon as as she left the table. She liked apples and she adored tomatoes as well but that was about it.”

同居していた従姉の話によると、普通の食事を食べることを嫌い、りんごやトマトを食べていたそうだ。記事の見出しは「トマトダイエットにより死亡」。


リンク先はプロアナのフォーラム。「とても悲しい」というコメントと「彼女はとても美しい」というコメントが混在している。ただ、議論が激化しているということはないみたいだ。


今年の8月に亡くなったLuisel Ramosについての記事。ファッションショー後に心不全で死去している。享年22歳。この事件はスペインでのファッションショーでBMI18以下という規制がかかることの引き金になったもの。

*1:18という数字の根拠はDSMやICDが17.5以下を拒食症の診断基準にしてること

*2:所属していたモデルエージェンシー。参照:L'Equipe[ウェブサイト]