井出草平の研究ノート

戸塚ヨットスクール 18歳入所者、飛び降り自殺か


また戸塚ヨットスクールで自殺者がでたようだ。

戸塚ヨットスクール:18歳入所者、飛び降り自殺か
毎日新聞 2009年10月19日 12時39分


 19日午前9時40分ごろ、愛知県美浜町北方の「戸塚ヨットスクール」の男性コーチから「人が3階から飛び降りた」と110番があった。県警半田署によると、同スクールの寮西側通路で入所者の女性(18)が倒れているのが見つかったといい、病院に搬送されたが死亡が確認された。自殺とみて調べている。女性は16日から入所していたという。

 同署によると女性は直前、コーチ1人と別の入所女性1人の計3人で、地上3階建ての寮の屋上で布団を干していた。作業中に約1.5メートルのコンクリート製の屋上のへりを乗り越え、西側路上に転落したらしい。同スクールは戸塚宏校長が情緒障害児に効果があるとして76年に美浜町に開設したヨット訓練校。【福島祥】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091019k0000e040061000c.html


前回の自殺は2006年10月に起こっている。



1979と1982年にかけて戸塚ヨットスクールでは4件の犯罪が行われている。(この4件は自殺ではなく傷害致死)

  • 1979年 少年(当時13歳)が死亡

戸塚側は「低体温症によるもので体罰との因果関係は無い」と主張。病死として不起訴扱いにされた。

  • 1980年 入校4日目に暴行により青年(当時21歳)が死亡

コーチによって暴行を加えられた事によるものとして傷害致死で起訴

  • 1982年 少年2名(当時15歳)が船から海に飛び込んだとして行方不明

体罰から逃れるために飛び込んだとして監禁致死で起訴

  • 1982年12月 少年(当時13歳)が死亡。入校一週間で暴行を受け、戸塚宏とコーチらはヨットから何度も海に落とし、死亡。この間、一切治療は行われなかった。

傷害致死で起訴された。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%B8%E5%A1%9A%E3%83%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6


4番目の被害者の親は上記の『週刊現代』の記事で以下のように述べている。

 同じ年の12月にスクールで死亡した小川真人君(当時13歳)の母親、尾澤園子さん(64歳)は、戸塚氏の裁判をほとんど全部傍聴したといい、こう憤る。

「入校からわずか1週間ほどで、息子は死にました。殴る蹴るが凄まじかったようです。足の出血がひどく、パンパンに腫れていました。火傷の痕もありました。(体罰による)外傷性ショックを起こしたのが死因です。戸塚は出所後も、私たちに詫びの一つもなかったし、もちろん焼香しにくることもありませんでした。戸塚が考えを改めない限り、また新たな犠牲者が出ると思っていました」


これらの事件の裁判の後に戸塚校長は刑務所に収監される。そして、2006年4月に戸塚校長が出所してから、またヨットスクールは再開される。その10月に出所後最初の自殺者を早速出している。その時に戸塚校長のコメントは以下のようにものだ。

「彼はもともとウチに来た当初から、鬱状態にあったんです。鬱病となると、ウチだって病気の治療はムリだから手に負えない。」
鬱状態がややよくなってくると、スクールから逃げ出したりします。でも、今回のケースは逃げ出したわけじゃない。おそらく妄想だと思います。薬を飲まされていると、ああいう行動をとることがある。犯人がいるとすれば、精神科医ですよ精神科医にとっては、薬を売れば売るほど儲かるんですから。」


薬によって妄想が起きたので死んだ。薬を飲ませた精神科医が犯人だというように述べているのだ。おそらく今回も似たようなコメントをするに違いない。



何人殺せば気が済むのだろうか。また、これだけ死人が出ていてもこのスクールに入学させようという親のダメさ加減にも呆れる。