井出草平の研究ノート

社会学

マン・ホイットニーのU検定

先日のエントリ(id:iDES:20060515:1147700813)で使われてた検定方法。自分で使ったことはない。少し勉強しなければ。 マン・ホイットニーのU検定(Wikipedia) Mann-Whitney's U test(Excel) マン(Mann)・ホイットニー(Whitney)のU検定(-ユーけんてい)はノン…

順序尺度と間隔尺度

カテゴリーは、場合によっては数量化してとらえることができます。この調査の場合、50個の変量はそれぞれの意見項目に対する賛成度なのだと考え、「まことにそう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらかといえばそうは思わない」「少しもそうは思わな…

変数と変量

統計学では、調査項目や質問項目のことを数学の変数になぞらえて変量とよびます。回答の選択肢のひとつひとつのことを、その変量のとる「値」だと考えます。 (三土修平『数学の要らない因子分析入門』8頁) この質問項目のように、人によってその値が異なるよ…

雀部幸隆「わたしとウェーバーとのかかわり」

雀部幸隆,2001, 「わたしとウェーバーとのかかわり」 『図書新聞』2002年4月27日(土)第2579号 「記録 雀部幸隆氏が語るウェーバーとの思想的格闘、その軌跡。 現代の精神史的省察 雀部幸隆」 『図書新聞』編集長米田綱路氏によるインタヴュー…

林道義「ロシア革命・レーニンとウェーバー」

林道義,1972,「ロシア革命・レーニンとウェーバー」,『現代のエスプリ』No.54. 以下の論文を批判した内容。 雀部幸隆「マックス・ウェーバーのロシア革命論」,『思想』1969年12月号・1970年1月号 ロシア革命とその周辺の知識がないので、どっちが正しい…

林道義「ウェーバーの生き方と思想」

林道義,1972,「ウェーバーの生き方と思想」,『現代のエスプリ』No.54. 1972年の『現代のエスプリ』。林道義による編集・解説でのウェーバー特集号より。ちなみにこの本は直井優先生の所蔵物岡本先生の所有物からのお裾分け品。 ウェーバーのドイツ・ナシ…

ホモ・エコノミクス

再び『贈与論』 社会学と人類学 (1)作者: M.モース,有地亨出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 1973/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (26件) を見る ごく最近になって、われわれの西欧社会は人間を≪経済的動物≫に変えてしまった。しかし…

モース『贈与論』

社会学と人類学 (1)作者: M.モース,有地亨出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 1973/01メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (26件) を見る 復刊記念として再読。2部「贈与論」のみ。 すごすぎ。他の社会学文献より頭一つほどぬきんでてる。 今…

初心者のための記号論

Daniel Chandler著,田沼正也訳, Semiotics for Beginners -初心者のための記号論- via http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20060430/p1 記号論の入門書としては良い感じ。 読んでいると、なんだか懐かしい名前が並んでるとか思ってしまった。 今年の新歓で「…

荻野昌弘「アニメの中の真実」

荻野昌弘「アニメの中の真実」, 2006,『世界思想』33号 2006春. このように、想像力に頼らなければ理解できない世界がある。私は、これを「零度の社会」と呼んでいる。 ちなみに『零度の世界』は只今、英訳中。 零度の社会―詐欺と贈与の社会学作者: 荻野…

デュルケムの「密度」について

自殺論 (中公文庫)作者: デュルケーム,宮島喬出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1985/09/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 137回この商品を含むブログ (81件) を見る 読書会で喋ったことのメモ。 デュルケムのキー概念の一つに「密度」というものがあ…

Robert Agnew

実績一覧 http://www.sociology.emory.edu/bagnew/cv_agnew.html AN EMPIRICAL TEST OF GENERAL STRAIN THEORY. Agnew, Robert White, Helene Raskin Criminology; Nov92, Vol. 30 Issue 4, p475-499, 25p, 4 charts. This paper tests Agnew's (1992) gener…