井出草平の研究ノート

変数と変量

統計学では、調査項目や質問項目のことを数学の変数になぞらえて変量とよびます。回答の選択肢のひとつひとつのことを、その変量のとる「」だと考えます。
(三土修平数学の要らない因子分析入門』8頁)

この質問項目のように、人によってその値が異なるような特性を変数(variable)と呼ぶ。表1.1の場合、性別、年齢、賛否、という3つの質問項目は、すべて変数である。なぜなら、それらに対する答え(値)は人によって異なるから。変数は、値(value)を持つ。
(太郎丸博『人文・社会科学のためのカテゴリカル・データ解析入門』2頁)


variableの翻訳には「変数」「変量」の二種類があるようだ。社会学では「変数」と呼んでいると思う。ちなみに、三土修平氏は経済学の人。経済学では「変量」と呼ぶのだろうか?