井出草平の研究ノート

脱医療化の方向


id:hotsumaさんによって正確な整理が行われている。

ひきこもりや摂食障害の脱医療化の方向は大きく分けて二つある。一つは上に書いたように「人格の病理」の表現型として再定義して、臨床心理学に任せるというやり方である。臨床心理士は医者よりも低賃金で雇えるが、一人の患者にかける時間が長い分、高コストの治療となる。もう一つは、これらが個人病理であるという考えを否定し、完全な脱医療化、脱心理学化を指向する方向である。恐らく、ソーシャルワーカー、ひきこもり援助業界、自助グループ所属当事者といった職種(?)が援助の担い手となっていくのであろう。
http://d.hatena.ne.jp/hotsuma/20060311