その出来事として多いのは、やはり不登校から「ひきこもり」へと至ったものです。 不登校児童のうち「ひきこもり」へと至るのは約三割といわれています。 「ひきこもり」側から見ても、きっかけとなる出来事のうち、不登校は約三割程度と考えられます。
不登校生徒の中学卒業後には、八割弱の人が、就学、就労というかたちで社会とつながっていくことが最近厚生労働省から発表されましたが、社会参加できないままでいるケースが「ひきこもり」になっていくと思われます。「中学卒業後には、八割弱の人が社会とつながっていく」というのはこちらの資料だと思うが、「不登校のうち引きこもりに至るのは約三割」というのは、どういう資料なんだろう。
http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20060728#p2
現代教育研究会「不登校に関する実態調査」は「文部科学省」からなので、厚生労働省が他の調査をしているのかとも考えられるが、不登校のその後の追跡調査を厚生労働省がやることは管轄上おかしいような気がする。
「KHJ親の会」の引きこもり数(推計)160万人という数値だが、これを導き出している計算式はおかしい。真ん中あたりにある「不登校」から「ひきこもり」の「推定残存率」が「80%」になっているが、実際は、現代教育研究会が調査したように「不登校」の中から「ひきこもり」に移行するのは20%程度である。
「ひきこもり」の80%が「不登校」の経験を持っているからと言って、「不登校」の80%が「ひきこもり」というわけではない。両者は別のことである。どうもこの部分をKHJは誤解しているようだ。