長田百合子が経営する長田塾の裁判。原告の訴えがほぼ認められた形である。
不登校や引きこもりの子供を寮で集団生活させる「長田塾」の実質的主宰者・長田百合子氏(52)らに、無理やり名古屋市内の寮に連れて行かれて軟禁されたうえ、その場面などをNHKに取材させたとして、福島県いわき市の男性(21)が、長田氏と塾を運営する「塾教育学院」(名古屋市天白区)に500万円の賠償を求めた訴訟の判決が7日、名古屋地裁であった。
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/061208_6.htm
この事件にはNHKのディレクターも関与している(参照:)。NHKのディレクターがひきこもり当事者を殴ったという事件である。しかし、判決ではこの事について何も述べられていないようだ。
男性から賠償を求める内容証明郵便が長田氏らに到達した日が、請求権の消滅する時効の3年から1日経過していることを理由に、請求を棄却した。
内容証明便が1日遅れという「時効」だそうだ。ウソみたいな話。
『不登校新聞』より訴えが認められた点についての列挙。
判決は、ほぼ原告が主張した事実を認定した。判決が認定した事実は、01年に少年が長田百合子被告らによって連れていかれた経過、その際、長田被告は母親に対し、少年を「殴れ」と言ったこと、少年が「長田塾」の施設・八事寮から脱走した罰として長田被告の指示で頭髪を丸刈りにされたこと、少年がさらに脱走し八事寮へ連れ戻されたときには深夜2時ころまで長田被告やスタッフ、寮生に取り囲まれたミーティングで批判・非難を受け、翌朝、原告が再度脱走すると、長田被告の要請を受けたNHK職員が名古屋駅で少年を見つけて八事寮へ連れ戻し、長田被告の長男から顔面を殴られるなどの暴行を受けたこと、少年は同年12月初旬から約2カ月間アパートの一室に電話やテレビや所持金もなく、外出を禁止されて、抜け出すことが事実上困難な状態に置かれたことなど。
http://www.futoko.org/cgi/newsread/newsread.cgi?disc=newest&st=57&ed=57
参考: