井出草平の研究ノート

やせ過ぎ女性比率の国際比較・日本人のBMIの変化

やせ過ぎ女性比率の国際比較

社会実情データ図録より「やせ過ぎ女性比率の国際比較


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日本より「やせ」が多いのは、パキスタンブルキナファソなどの国。これらの国での「やせ」の原因は貧困であろう。先進国で「やせ」の比率は日本がダントツに高い。


日本人のBMIの変化

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40代以上のBMIは増加していき、30代以前のBMIは下がってきている。17歳のBMIは横一線であることを考えると、20代になってから「社会的に」「やせ」の圧力がかかっていると考えることが出来る。


30歳代「やせ」に転じるのは1970年代半ば。この世代は「団塊の世代」であり、1940年代の半ば生まれである。40歳代が「やせ」に転じ始めるは1980年代半ば。この世代も同じく団塊世代の前後である。同じく50歳代に転じるのは1990年代半ば。


摂食障害は1960年代あたりに現れ、1970年代に一般化し始める。1970年に15歳で摂食障害になった人を想定すると、彼女は1955年生まれと言うことになる。つまり、「やせ」に転じる世代である団塊の世代とは10年のタイムラグがあることになる。


摂食障害が本格化する80年代のことを考えてみると、1985年に15歳であった人は1970年生まれである。この人の親が25歳で子供を産んだと考えると、その親は1945年生まれ。ちょうど、「やせ傾向」を見せる団塊世代の周辺が親であると推測できる。