中原淳さんの「ハードルをあげずに行うオンライン授業」という資料を見ていると、授業をしながら、投票機能を使うと学生へのフィードバックに良いですよ、と書かれてあって、まったくその通りだなと思った。しかし、Zoomには投票機能を使ってということだったので、Zoomを使っていない場合にはどうするのだろう?と思って他に方法がないか調べてみた。
講義形式とZoomは相性が良くないので、リアルタイムの講義をするのであれば、YouTube Liveあたりが候補になってくるだろう。YouTube Liveを使う場合には投票機能がないので、別途、単体でアンケート機能が必要となる。また、Zoomが安定せず、投票機能がない他のツールを使わざるを得ない時などにも有用であろう。フリーウェアで探してみたところ候補はこの2つになるようだ。
Mentimeter
https://www.mentimeter.com/
イマキク 株式会社天問堂
https://imakiku.com/ja/
このエントリではMentimeterの使い方について解説していきたい。
アカウントの作成
トップページは以下のようになっている。
スクロールして下の方に行く。
"Cereate your free account"の下[Get Started]をクリック。
FacebookやGoogleのアカウントでアインアップするなら、どちらかを選択。
Mentimeterのアカウントを作成するのであれば、下のエリアに必要な項目を入力する。
投票フォームを作成する。
[New presentation]をクリック。
ポップアップが現れるので、授業名などを入力する。
質問作成画面に移動。
今回は基本の棒グラフ[Multiple Choice]を選択。
タブが"content"に切り替わる。
質問と選択肢を入力する。 これで質問フォームは完成。
投票するコードを取得する
右上にある"code"、6桁の数字が投票には必要となる。 これを学生さんたちに送る。
投票する
投票にはスマホアプリとブラウザが使える。
授業で何度も使用する場合には、アプリでの投票の方が手間がかからない。逆に一度きりの投票であればブラウザの方がアプリをインストールする手間が省けるだろう。
スマホアプリで投票する
学生さんたちの作業。各自のスマホにアプリをインストールしてもらう。
apps.apple.comスマホアプリは以下の画面になる。
先ほどの6桁のコードを入力すると投票フォームに入ることができる。
選択肢のなかから該当のものを選ぶ。
ブラウザで投票する
下記のアドレスから投票できる。
プレゼンテーション
質問を作成していた画面の右上[Present]を押すと全画面表示になる。
自分だけだが試しに投票してみた。
結果は学生の方からもリアルタイムで確認できる。
YouTube Liveなどで授業している場合はブラウザの画面を配信するとよい。
なお、質問はその場で作ると1分くらい時間がかかってしまうので、できればあらかじめ作っておくとよいと思う。学生も先生もお互いにシステムに慣れてきたら、少し時間を頂戴といって、質問を作るくらいはできるだろう。どちらにしろ、慣れが必要だ。
応用
このシステムは、リモート授業だけではなく、普段の授業にも応用可能だ。「手を挙げて」といえば、だいたいのことは聞けるし、しかも簡単なので、特に普段の授業スタイルを変える必要はないのだが、そういうことができない場合に使えるかもしれない。
また、イベント、講演、説明会などでも活用できるだろう。「今日の講演の感想は?」と聞いて「面白くなかった」が多くなってしまうと、やりきれない思いなるので、そういう使い方ではなく、聴衆参加型の講演にするために、話の節目に何らかのアンケートを取っていくという使い方がよいのではないかと思う。