井出草平の研究ノート

【特集】効果は?根拠は?ゲーム依存対策学習シート 香川県教委が全小中学生に配布(KSB Yahoo!ニュース)

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問題の脳の記述。

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香川県教委 義務教育課/原田智 課長)
「専門家の意見を取り入れながら書いたところなんですけど、必ずこうだと言いたいわけではなくて、ひとつの例として捉えてもらえたらと思ってます」
(記者質問)
「これを読むだけではそのようには感じられない。かなり断定的に、『こういう説もある』という書き方ではなく『こうですよ』という形で書いているのがすごく気になったんですが」
香川県教委/工代祐司 教育長)
「先生方も、こういうような例もあるというか、こういうことも言われている、いろんなことがある中で『これだからここの脳のここが悪くなる』というような指導はしないと思いますし、そのようにわれわれも指導はしてないと思います」
 県教委は、学習シートを授業でどう使うのか「展開例」も作成しています。この中で、脳への影響については「研究者の間で評価が固まっていない」などの注釈はありません。

香川県教委のコメントは無理があるのではないかと思う。断定的に書いてあるとしか読めないのだが。 「専門家の意見」というのは具体的に誰か、というのを聞きたいところ。

シート作成に携わった香川県教委義務教育課の担当者は取材に対し、「スペースの関係で細かい注釈を入れられなかった所はある。一方的にネットやゲームが『悪』という印象を植え付ける意図はなく、授業の展開例では、想像力が増したり認知能力が上がる可能性があるなどのメリットも紹介するよう書いている。今回の学習シートについて頂いた意見を集約し、今後に生かしていきたい」とコメントしています。

「ネットやゲームが『悪』」という話ではなくて、科学的エビデンスの無いことを学校で教えるな、という話だと思う。