井出草平の研究ノート

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大西洋平「"やはり病気だ"ネトゲ廃人になる人の共通点」(プレジデントオンライン)

president.jp WHOは「病気」だとも「治療が必要な依存症」だとも認定していない。何か書くのであれば少しくらい勉強すればいいのに。 「不安を抑える薬が処方されても、あくまでそれは対症療法」とあるが、不安だから依存になるわけではない。逆に不安を治療…

中山秀紀「依存症の専門医が「人類最凶の敵はスマホゲーム」」(プレジデントオンライン)

president.jp 人類最凶の敵がスマホゲームだったら世界はもっと平和だと思う。

浜田聡参議院議員 質問主意書

香川県ゲーム規制条例案とeスポーツに生きがいを感じている重度障害者に関する質問主意書 www.sangiin.go.jp 質問主意書:参議院 一 前述のように、ゲームが重度障害者の生きがいとなり、目標を与え、健常者とのふれあいのきっかけとなっている現状に鑑みれ…

朝日新聞 一斉休校、スマホ依存に注意を 中高生93万人に恐れ・使用ルール決めて

久里浜医療センター中山秀紀さんにインタビューした記事。コロナ便乗案件。 digital.asahi.com 「ずっと快楽が続く無限性を持つ最高の依存物」(中山さん) 「依存物」である酒やたばこ、ギャンブルは20歳未満が禁止されている。「ゲームやスマホも、自己…

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)(素案)2020年1月20日版

nnanjohさんが香川県のネット・ゲーム規制条例の文字起こしをされています。 nnanjoh.hatenablog.com

朝日新聞 (耕論)「ゲーム1時間」条例に? 佐藤渉太さん、尾木直樹さん、高橋名人

digital.asahi.com ■逃げ場奪うと家族仲に傷 佐藤渉太さん(高校生) 自分が引きこもった原因は、ゲームではありません。他に何もすることがなく、後ろめたさを忘れるためにゲームに逃げたんだと思います。 もしゲームを取り上げられていたら、アニメに逃げ…

ゲーム・食事・セックス・薬物のドーパミンの放出量の比較

以前のエントリの補足エントリ。ドーパミンの放出量を比較した表についての補足。 ides.hatenablog.com ゲームと覚醒剤は同じだという主張がある。薬の作用は投与量体重やヒト/サル/ラットなどによっても異なり、脳の計測箇所によっても条件が違うため、単純…

音喜多駿議員によるネット・ゲーム依存症対策に関する質問主意書・政府答弁書

otokitashun.com 香川県の所謂「ネット・ゲーム規制条例」について、政府答弁書が返ってきました。条例の効力について、「当該区域外にある者でも条例の規定となるものを所有・占有する場合、規定が適用されることがありえる」というもので、香川県の問題に…

神経伝達に対する薬物の影響

アメリカ連邦政府機関である国立薬物乱用研究所(National Institute on Drug Abuse)の資料の翻訳。 Impacts of Drugs on Neurotransmission https://www.drugabuse.gov/longdesc/impacts-drugs-neurotransmission 神経伝達物質 中枢神経系の分布 影響を受け…

ゲーム依存は心理的な満足/フラストレーションによって起こる

篠原菊紀さんが紹介していた論文(参照)。 Andrew K. Przybylski, Netta Weinstein, 2019, Investigating the Motivational and Psychosocial Dynamics of Dysregulated Gaming: Evidence From a Preregistered Cohort Study Clinical Psychological Science …

ネット依存傾向とネット使用時間に関連はあるのか

ネット依存傾向とネット使用時間の関連は研究によって結果が必ずしも一致していない。今回は北田雅子さんの論文を見てみたい。論文の主旨からは逸れるが、両者の関連について二次分析を行った。統計パッケージはRを使用した。 ci.nii.ac.jp 北田(2019)では、…