対論講義・宮台真司氏×井庭崇氏「方法としての社会学-実践、道具、共通言語として-」 http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2006_23636/slides/08/
慶応SFCで行われた宮台真司氏×井庭崇氏の対談講義がネットで視聴できるようです。
※視聴にはユーザー登録が必要なようです(無料)
http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20060606#p1
興味深い対談。幾つかの宮台発言に?マーク*1は出るところがあったが、システム論に対する宮台氏の態度は支持できる。
*1:例えば、ヨーロッパでルーマンを引用するは人はいたとしても、ルーマンに準拠する人はさほど多くない点。数理社会学は数学が分かれば誰にでも開かれているというのは、明らかに言いすぎで、自分の専門から少し離れると分からなくなり、数理だけが何かの特殊性をもったフィールドではないという点。苅谷剛彦的な態度をとる人がいないかのような言明は明らかに言い過ぎで、彼の立場はアメリカ・ヨーロッパを通じて存在する[特に教育社会学者に多い]典型的な立場であるはずだという点。これは階層論者や教育社会学者的な立場を排除して知識人を定義すれば不可能ではないが、そのような定義づけの根拠が成り立たないのは明白。また、アメリカ・ヨーロッパを通じて格差を是認するという立場がスタンダードであるようなことは聞いたことがないという点、などなど。