井出草平の研究ノート

ゲーム障害の人はゲーム関連の刺激を受けたときの外側および前頭前野、線条体、楔前部が活性化する

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  • Dong, Guangheng, Lingxiao Wang, Xiaoxia Du, and Marc N. Potenza. 2017. “Gaming Increases Craving to Gaming-Related Stimuli in Individuals With Internet Gaming Disorder.” Biological Psychiatry. Cognitive Neuroscience and Neuroimaging 2 (5): 404–12.

インターネットゲーム障害者において、ゲームはゲーム関連の刺激に対する渇望を増加させる。
背景
インターネットゲーム障害(IGD)は、さらなる調査が必要な行動的な依存症として提唱されている。渇望は、依存症の中核的要素と考えられている。しかし、これまでの研究では、IGDにおける渇望を調べたものはほとんどない。本研究では、IGDの被験者とRGUの被験者を対象に、ゲームがゲーム関連刺激に対する反応の変化とどのように関連しているかを調べた。
研究方法
27名のIGD患者と43名のRGU患者の行動データと機能的磁気共鳴画像データを収集した。ゲームに関連する刺激に対する渇望反応を、ゲームをする前と30分後に測定した。
結果
ゲーム前後の測定結果を比較すると、IGDでは、ゲームは渇望感の増加と、ゲーム関連の刺激を受けたときの外側および前頭前野線条体、楔前部の脳の活性化の増加と関連していた。RGUの人では、脳活動の亢進は認められなかった。
結論
これらの結果は、IGD患者ではゲーム行動が渇望反応を高めるが、RGU患者ではそうではないことを示唆しており、IGDの根底にある潜在的なメカニズムについての洞察を提供し、IGD関連の介入のための行動的および神経生物学的なターゲットを示唆している。