井出草平の研究ノート

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Techniques of Neutralization

Agnew, Robert, 1994, THE TECHNIQUES OF NEUTRALIZATION AND VIOLENCE. Criminology, Nov94, Vol. 32 Issue 4, p555-580. AgnewによるSykes & Matzaの提唱したTechniques of Neutralization(以下TN)のまとめ論文。 以下はAgnew論文からのメモ。 Minor, Will…

医者の数

hotsmaさんの少し前のエントリから。自分が参加したチャットに対する指摘である。 医療をリソースとして利用してひきこもり者が感じている苦痛を取り除こう、といった論調のチャット記録。医療への要求水準は高く、この国が2035年頃まで慢性的な医師不足に悩…

ガスフィールドによる緒言

コンラッド、シュナイダー『逸脱と医療化―悪から病いへ (MINERVA社会学叢書)』のガスフィールドによる緒言より この概念を受け入れることは逸脱を承認することであり,このラベルを貼る人々に同意することでもある。人は言うだろう,「私はこれこれしかじか…

前田至剛「インターネットによって生成される場と社会調査」

前田至剛,2005, 「インターネットによって生成される場と社会調査 −−精神疾患を患う人々の活動を事例として」 『先端社会研究』第3号. 関西学院大学COEの報告書的な位置づけにある『先端社会研究』に載った「メンヘラ」に関連する研究。メンヘラはネ…

Cloward & Ohlin

Delinquency and Opportunity: A Theory of Delinquent Gangs作者: Richard A. Cloward出版社/メーカー: Free Pr発売日: 1966/04メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る から部分的に拾い読み。 there are marked differences from one …

理解社会学のカテゴリー

理解社会学のカテゴリー (岩波文庫 白 209-1)作者: マックス・ウェーバー,林道義出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/07/16メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る 読書会で読んだ。久々。 ゲマインシャフト行為であるとか、諒解…

なぜ火を付けたのか

奈良県田原本町の医師(47)宅が焼け、妻(38)と2男(7つ)、長女(5つ)の3人が死亡した事件で、殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕された高校1年の長男(16)が「なぜあの時に火を付けたのか、と後悔している」と接見した弁護士に話していることが5日、分…

貴戸理恵氏インタビュー

貴戸理恵氏インタビュー http://www.hiki.info/modules/tinycontent/index.php?id=38 「論点ひきこもり」で貴戸理恵氏のインタビューを公開しました。去年11月初旬に話してもらった内容です。著書『不登校は終わらない―「選択」の物語から“当事者”の語りへ』…

野村佳絵子「アンケート調査から探る摂食障害の実態」

野村佳絵子, 「アンケート調査から探る摂食障害の実態」 『龍谷大学社会学部紀要』 (24),55〜66,2004. 自助グループに対するアンケート調査。 当事者は自身の症状を以下のように捉えているという。 ネガティブに意見が多い中で、うまくつきあっている(10.5…

逸脱論研究会のお知らせ

テキスト:コンラッド・シュナイダー『逸脱と医療化』 日時:2006年7月24日 15:00〜 場所:大阪大学人間科学研究科(吹田キャンパス)5階 目的:逸脱論の日本語・英語文献を交互に読んでいく会。ご興味を持たれた方がいらっしゃればメールにてご一報くださ…

逸脱論研究会

Robert Agnew, FOUNDATION FOR A GENERAL STRAIN THEORY OF CRIME AND DELINQUENCY. Criminology, Feb1992, Vol. 30 Issue 1, p47-87. 今日は研究会。 この論文の問題意識は従来のStrain Theoryが扱ってこなかった緊張関係を総合的に扱いGenralなStrain Theo…

バックラッシュ

アマゾンからやっとキタ━(゚∀゚)━! アマゾンでは只今887位。もちっと売れて欲しい。