読者からの疑問に専門家が答えるというもの。「15年引きこもりの息子」の相談。(via chikiさん)
15年前から引きこもりの次男は今年30歳。大人しく部屋でインターネットなどをしているようですが、夫も来年には定年になり、いつまで親が養っていけるか心配です。やばい状況を自覚させるにはどうしたら? (58歳女性、専業主婦)
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080521/25341
斎藤環氏による回答は対応の圧縮版。細かいことは文末にあるように『ひきこもり救出マニュアル』(PHP研究所)を参照した方が良いと思われる。一番難しいのは「気楽で無内容なおしゃべり」というものだと思われる。何気ないことが一番難しい。
その他の回答など。
昿野洋一氏による回答は興味深い。息子にインターネットでものを調べてもらったり、ネットオークションに挑戦したりというアドバイスは具体的で有効に働く可能性がある。試みる価値は十分ある。息子に「買ってやるけど、中古しか買わない」というのはラインの一つの引き方。何も買わないというのがやってはいけないこと。消費から遠ざけると社会への興味を失わせることに繋がるので好ましくない。引き込んで働かない息子に対して罰する気持ちはあるかも知れないが、そこは親の我慢の必要なところ。買うものは親が決めるというのもNG。親が何でも決めるという関係では、親子の役割を強化することに働いてしまう。親子関係の強化はひきこもりの長期化に繋がる。「中古」というのはその線引きの一つとして使えると思う。
痛いニュースのレスはやってはいけないことが並んでいる。