lavaanパッケージで行った共分散構造分析の補足的なエントリ。
例として潜在変数のところだけピックアップする。
Latent Variables: Estimate Std.Err z-value P(>|z|) Std.lv Std.all ind60 =~ x1 1.000 0.670 0.920 x2 2.180 0.139 15.742 0.000 1.460 0.973 x3 1.819 0.152 11.967 0.000 1.218 0.872 dem60 =~ y1 1.000 2.223 0.850 y2 1.257 0.182 6.889 0.000 2.794 0.717 y3 1.058 0.151 6.987 0.000 2.351 0.722 y4 1.265 0.145 8.722 0.000 2.812 0.846 dem65 =~ y5 1.000 2.103 0.808 y6 1.186 0.169 7.024 0.000 2.493 0.746 y7 1.280 0.160 8.002 0.000 2.691 0.824 y8 1.266 0.158 8.007 0.000 2.662 0.828
標準誤差
標準誤差(standarderror; SE)。lavaanではStd.Err
として出力される。母数の推定値の標準偏差で、推定値の散らばりを表す指標である。標準誤差が小さいほど精度よく推定できていると解釈できる。
z値
z値は検定に使用される値である。lavaanではz-value
として出力される。z値は推定と標準誤差から計算される。
信頼区間
母数の検定では、観測対象数が大きい場合には、母数の値がゼロに近くても帰無仮説が棄却されやすくなります。つまり、統計的に有意であるとともに、効果を判断する必要がでてくる。95%信頼区間では1.96を使用する。1.96は標準正規分布の区間推定値である。
推定値-1.96×標準誤差 < 母数の真値 < 推定値+1.96×標準誤差
ind60 =~ x2の場合は、推定値が2.180、標準誤差が0.139であるため、下記のようになる。
1.908 < 母数の真値 < 2.452
信頼区間は手計算でなくても前回のエントリでも出てきた下記のコマンドで求められる。
parameterEstimates(object=fit,ci=T,standardized=T)