「三つの苦しみ」子育ての地獄(AERA 9月29日) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20080929-00000001-aera-soci
福岡の事件についてのAERAの記事がネットで読めるのでリンク。
文中には「したいことを中断されるとパニックを起こす」「衝動的に激しい行動をすることがある」「家中を走り回り、物を壊す。」などアスペルガー症候群の特性からくる症状と思われる記述が散見されるが、発達障害の特性ということが繰り返される。発達障害を持つ子すべてがこのような状態であったり、発達障害の子供を持つ親すべてがこのような心理状態に陥るという理解が広がったりするのはいいことなのだろうか。例えば、LDの子供を持つ親などは、この事件と自分の家庭が一緒くたにされることを歓迎しているのか、ということなどは気になる。つまり、誤解を生む表現になるのかもしれないが、LDによって子供を殺してもやむを得ない「地獄」のような家庭になっていると見られても構わないのかということである。アスペルガー症候群とLDの子供では家庭として抱える問題は違うので、多くの場合は的はずれな誤解になるはずだし、そういう形で、直接聞いてみたことがないのでどういう受容がされているのかはわからないが、発達障害というくくりでこの事件を語ることにはやはり違和感を感じる。それは、きっとアスペルガー症候群の子供を持つ家庭で家庭内暴力が頻発していることとも関連があって、この障害の特性とこの事件は無関連ではないのではないかと連想をしてしまうからであろう。ちなみに、母親は摂食障害にも陥っていたと記事にはある。