井出草平の研究ノート

潜在クラス分析の活用例-強姦事件の犯人の分類

ci.nii.ac.jp

  • 平間一樹・大塚祐輔・横田賀英子・和智妙子・渡邉和美,2019,「犯行前の意思決定行動に基づく強姦事件の犯人の分類」『犯罪心理学研究』56(2): 1-14.

潜在クラス分析

f:id:iDES:20201202184315p:plain

左の項目が観測変数である。比較的うまく分かれている印象である。

潜在クラスと犯行行動の関連

f:id:iDES:20201202184326p:plain

潜在クラス分析を行い、クラス所属を外部出力し、クロス表分析をしているようだ。犯行行動をDistal Outcomesとして分析した方が良かったのかもしれない。Distal OutcomesがカテゴリカルなのでLanza, Tan and Bray(2013)の方法をとることになるだろう。MplusでいうDACT法である。

  • Lanza S. T., Tan X., & Bray B. C. (2013). Latent Class Analysis With Distal Outcomes: A Flexible Model-Based Approach. Structural Equation Modeling, 20, 1-26.

Lanza, Tan and Bray(2013)の方法だと出力はオッズ比になるので参照カテゴリの設定など、表記が難しくなる。多少、値が正確でなくとも、クロス表分析の方が読み手には伝わるので、どういう方法がよいのか迷うところだ。