井出草平の研究ノート

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

WLSMVにおけるKMO(Kaiser-Meyer-Olkin)適合度指標の計算

KMOもBartlett球面検定も、推定器(ML/MLR/WLSMV)をテストしているのではなく、入力となる相関行列(とその部分相関構造)が因子分析に向いているかを見ている指標である。したがって、WLSMVを使うなら「Pearson相関」ではなく、(潜在連続を仮定した)ポリ…

Mokken尺度分析③

ides.hatenablog.com ides.hatenablog.com 単調性(Monotonicity)と不変項目順序(IIO)の診断 第2回では、AISP(自動項目選択)によって抽出された下位尺度を比較し、lowerbound = 0.4、かつ k ≥ 4 の尺度群を主要結果として採用した。本稿では、それらの…

Mokken尺度分析②

ides.hatenablog.com 前回のつづき。 Mokken尺度分析の実務でよく用いられる AISP(Automated Item Selection Procedure;自動項目選択) を実行し、項目群が単一尺度としてまとまるのか、それとも複数の下位尺度(クラスター)に分かれるのかを探索的に確認…

Mokken尺度分析①

Mokken尺度分析の概要 Mokken尺度分析(Mokken Scale Analysis; MSA)とは、質問紙の複数項目が同一の潜在特性(能力、傾向、症状の強さなど)に沿って「順序尺度」として機能しているかを、比較的弱い仮定のもとで点検する方法である。項目反応理論(IRT)…