カリフォルニアFスケール(California F-scale)は、1947年にテオドール・W・アドルノらによって考案された権威主義的性格を測定するための性格検査である。F-スケールは、従来主義、権威主義的な攻撃性、反侵入、迷信とステレオタイプ、権力と「強靭さ」、破壊性とシニシズム、投影性、性別など、権威主義のいくつかの異なる構成要素に関する反応を測定する。F-スケールから取得したスコアは、背景の構成要素、教育レベル、知的能力と直接的に関連する可能性がある。
- 従来主義:中産階級の伝統的な社会規範や価値観への適合。
- 権威主義的服従:従来の規範や価値観に従うことへの受動的な考え方。
- 権威主義的な攻撃性:従来の価値観に従わない個人を罰し非難する。
- 宗教と倫理。
- 迷信
- 力と「強靭さ」。
- 内省拒否 (Anti-intraception)
Wilson-Patterson Conservatism ScaleやBalanced F-scaleのようないくつかの関連する尺度が、F-scaleの欠点を修正する試みとして作成されています。Bob Altemeyerの右翼権威主義尺度( Right-wing authoritarianism Scale )は、近年頻繁に使用されるFスケールの派生尺度である。
https://en.wikipedia.org/wiki/Wilson-Patterson_Conservatism_Scale
http://jonjayray.com/newbf.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Right-wing_authoritarianism
日本語版
こちらに載っているという情報が。
西山俊彦「カリフォルニア権威主義尺度の包括的検討」
https://ci.nii.ac.jp/naid/110007590018
こちらにも一部が掲載されている。
与那嶺松助「権威主義尺度に関する一研究 ― Fスケールの検討 ―」
http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/20.500.12000/19152/1/No4p043.pdf
渡邉望・羽鳥剛史・藤井聡・竹村和久「近代社会における人間疎外と大衆性についての実証的研究」
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/tba/wp-content/uploads/paper/planning/40/dehumanization.pdf
西山俊彦「カリフォルニア権威主義尺度の次元性の研究」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/15/3/15_351/_article/-char/ja/