井出草平の研究ノート

lavaanパッケージを用いてMIMICモデルを推定する[R]

複数の観測変数によって1つの構成概念が規定され、その構成概念が別の観測変数群に影響を与えているようなモデルをMIMIC(Multiple Indicator Multiple Cause)モデルと呼ぶ。

前回と同じくPoliticalDemocracyのデータを使用してPLSモデルをlavaanパッケージで推定してみたい。

f:id:iDES:20200610214258p:plain

1.x1-x3から潜在変数f(経済)を作成。
x1 1960年の一人当たり国民総生産(GNP)
x2 1960年の一人当たりの無生物エネルギー消費量
x3 1960年の産業界における労働力の割合

2.y1-y4の4つの観測変数が潜在変数f(経済)に影響を与える。
y1 1960年の報道の自由に関する専門家の評価
y2 1960年の政治的反対運動の自由
y3 1960年の選挙の公平性
y4 1960年の選出立法府の有効性

モデルの作成

library(lavaan)
model <- '
    f =~ x1 + x2 + x3 # Latent Variables
    f ~ y1 + y2 + y3 + y4' # Regression

分析

fit <- sem(model=model, data=PoliticalDemocracy, estimator="ML")
summary(fit, standardized=TRUE) # 標準化

結果

lavaan 0.6-5 ended normally after 25 iterations

  Estimator                                         ML
  Optimization method                           NLMINB
  Number of free parameters                         10
                                                      
  Number of observations                            75
                                                      
Model Test User Model:
                                                      
  Test statistic                                 9.217
  Degrees of freedom                                 8
  P-value (Chi-square)                           0.324

Parameter Estimates:

  Information                                 Expected
  Information saturated (h1) model          Structured
  Standard errors                             Standard

Latent Variables:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
  f =~                                                                  
    x1                1.000                               0.672    0.923
    x2                2.164    0.138   15.725    0.000    1.455    0.969
    x3                1.814    0.150   12.077    0.000    1.219    0.873

Regressions:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
  f ~                                                                   
    y1                0.015    0.043    0.360    0.719    0.023    0.059
    y2               -0.033    0.026   -1.263    0.207   -0.049   -0.193
    y3                0.008    0.030    0.268    0.789    0.012    0.039
    y4                0.109    0.036    3.069    0.002    0.163    0.542

Variances:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
   .x1                0.078    0.019    4.033    0.000    0.078    0.147
   .x2                0.136    0.071    1.905    0.057    0.136    0.060
   .x3                0.463    0.090    5.143    0.000    0.463    0.237
   .f                 0.344    0.067    5.164    0.000    0.762    0.762

semPlotパッケージでの作図

library(semPlot)
semPaths(fit, layout = "tree", shapeLat="ellipse", whatLabels  = "stand", 
         nDigits=3, shapeMan="square", sizeMan =8, 
         sizeLat =8, sizeLat2 =8, style = "lisrel",
         residScale=12, curve=2.5, optimizeLatRes=T,edge.color="black",
         rotation = 2, edge.label.cex=1)

説明モデルとしていまいちなので、もう少し良い例を見つけないといけない気がする。

ゲームで視力回復--目に悪いって誰が言っているの?

BBCの記事から。

news.bbc.co.uk

「目に悪いって誰が言っているの?」はBBCニュースの写真のキャプションに書いてある言葉。BBCの煽りだろうか。

抄訳

アクションゲームをプレイすることで、以前は変わらないとされていた成人の視力が向上する可能性があることが、米国の研究で明らかになった。研究者たちは、ゲームをプレイすることで、均一な背景に対する灰色の濃淡のわずかな変化にも気づく能力が向上することを発見した。コントラスト感度は、夜間の運転や視界の悪い状況では重要である。 The Nature Neuroscience誌の研究は、ゲームのトレーニング方法を使って視力を向上させる可能性を提起している。コントラスト感度(Contrast sensitivity)を改善するには、通常、眼の手術、眼鏡、コンタクトレンズなどの眼を物理的に変化させる必要があった。

ロチェスター大学のチームは、仮想のターゲットを狙うゲームをプレイしている熟練したゲームプレイヤーを研究した。彼らは、非アクション系のゲームをプレイしたプレイヤーと比較して、より良いコントラスト感度を持っていることを発見した。この研究は、ゲームをしない人に毎日集中的に練習をさせたもので、コントラスト感度はゲームによって向上したと考えられる。また、この研究での改善は数ヶ月、場合によっては何年も持続したことから、ゲームが必ずしも視力に有害ではないことが示唆された。

主任研究者のダフネ・バヴェリエ博士は、ゲームのいくつかの要素が組み合わさって、良い効果を生み出している可能性が高いと述べている。ゲームはプレイヤーを予測できない出来事に常に対応できるように準備しなければならない環境に没頭する。視覚的な情報を非常に正確な物理的方法で瞬時に反応させなければならない。さらに、ゲームが刺激的であり、かつ、やりがいのあるものだった事実も見逃せないと述べている。バヴェリエ博士は、この発見を利用して弱視治療の新しい方法を開発したいと考えている。

コントラスト感度

コントラスト感度についてこちらに詳しい説明がある。

https://coopervision.jp/sites/coopervision.jp/files/drsalmonnews201110.pdf

リミテーション

ゲームでもコンピュータ・ビジョン症候群(眼精疲労など)は起こるのでほどほどにするべきだろう。

ides.hatenablog.com

ユダヤ正統派の近視

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

ユダヤ正統派のティーンエイジャーの近視について。

方法

対象者870名を調査。一般学校の男性175名、女性224名、正統学校の男性193名、女性 278名を対象とした。年齢は14歳から18歳までであった。

結果

近視の有病率は、一般学校に通う女性で31.7%、正統派学校に通う女性で36.2%、一般学校に通う男性で27.4%、正統派学校に通う男性で81.3%であった。正統派の男性の近視の有病率が高いことがわかった。

f:id:iDES:20200609062229p:plain

議論

筆者らは正統派では、学習の際に身体を揺らす習慣があることや、文字が書かれたプリントのサイズやフォントが異なることが原因ではないかと推測している。

Shuckling

ユダヤ教では礼拝の最中に身体を揺らす習慣がある。英語ではShucklingというようだ。

www.youtube.com

これを勉強中にもしているようだ。

Shucklingは英語のwikipediaに項目が作成されている。

en.wikipedia.org

lavaanパッケージを用いてPLSモデルを推定する

PLS(Partial Least Squares)モデルについて。日本語にすると部分的最小二乗回帰である。

PLSモデルは,複数の観測変数によって純粋に指標化された新たな変数が,別の複数の観測変数の背後に仮定される構成概念へ及ぼす影響の強さについて検討するモデルであると捉えることができます。(豊田秀樹『共分散構造分析[R編]』p.55)

前回と同じくlavaanパッケージに同梱されているPoliticalDemocracyのデータを使用してPLSモデルをlavaanパッケージで推定してみたい。

モデル

末尾のsemPlotパッケージで作成したパス図を先に示す。

f:id:iDES:20200604175731p:plain

1) x1-x3から回帰分析を行いf1を作成する。

  • x1 1960年の一人当たり国民総生産(GNP)
  • x2 1960年の一人当たりの無生物エネルギー消費量
  • x3 1960年の産業界における労働力の割合

2) y1-y4からf1という潜在変数を作成する。

  • y1 1960年の報道の自由に関する専門家の評価
  • y2 1960年の政治的反対運動の自由
  • y3 1960年の選挙の公平性
  • y4 1960年の選出立法府の有効性

3) f1からf2への影響を見る。

コード

パッケージの読み込み

library(lavaan)

モデルの構築

model <- '
  # measurement model
    f1 ~ x1 + x2 + x3 # regression
    f2 =~ y1 + y2 + y3 + y4 # measurement model
    f1 =~ f2
    f1 ~~ 0*f1
    f2 ~~ f2'

f1~~0*f1は、f_1の分散を0に固定することを表している。特定の値をとるようにあらかじめ指定された母数を固定母数(fixed paramteter)という。固定母数は*の前に固定したい値を示すことで特定される。ここでは、因子の分散を0に固定することで、当該因子に誤差を仮定しないことを表現している。

fit <- sem(model=model, data=PoliticalDemocracy, estimator="ML")
summary(fit, standardized=TRUE) # 標準化

結果。

lavaan 0.6-5 ended normally after 34 iterations

  Estimator                                         ML
  Optimization method                           NLMINB
  Number of free parameters                         11
                                                      
  Number of observations                            75
                                                      
Model Test User Model:
                                                      
  Test statistic                                22.240
  Degrees of freedom                                11
  P-value (Chi-square)                           0.023

Parameter Estimates:

  Information                                 Expected
  Information saturated (h1) model          Structured
  Standard errors                             Standard

Latent Variables:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
  f2 =~                                                                 
    y1                1.000                               2.108    0.809
    y2                1.400    0.200    6.994    0.000    2.951    0.753
    y3                1.093    0.169    6.471    0.000    2.305    0.707
    y4                1.413    0.168    8.405    0.000    2.978    0.895
  f1 =~                                                                 
    f2                1.000                               0.471    0.471

Regressions:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
  f1 ~                                                                  
    x1                1.097    0.725    1.513    0.130    1.104    0.804
    x2                0.237    0.399    0.595    0.552    0.239    0.359
    x3               -0.120    0.319   -0.376    0.707   -0.121   -0.168

Variances:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
   .f1                0.000                               0.000    0.000
   .f2                3.458    0.864    4.001    0.000    0.778    0.778
   .y1                2.343    0.509    4.600    0.000    2.343    0.345
   .y2                6.665    1.303    5.116    0.000    6.665    0.434
   .y3                5.309    0.989    5.366    0.000    5.309    0.500
   .y4                2.198    0.719    3.058    0.002    2.198    0.199

パス図は下記のコードで出力した。rotationというオプションで90度回転ができるようだ。edge.label.cexというオプションで推定値の文字の大きさも調整できるようだ。いろいろ調整すればsemPlotパッケージでの作図も悪くないのかもしれない。

library(semPlot)
semPaths(fit, layout = "tree", shapeLat="ellipse", whatLabels  = "stand", 
         nDigits=3, shapeMan="square", sizeMan =8, 
         sizeLat =8, sizeLat2 =8, style = "lisrel",
         residScale=12, curve=2, optimizeLatRes=T,edge.color="black",
         rotation = 2, edge.label.cex=1)

「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例に対する香川県弁護士会長声明に対する見解」の問題点

ねとらぼから。

nlab.itmedia.co.jp

香川県ネット・ゲーム依存症対策条例に対する香川県弁護士会長声明に対する見解(香川県議会)

以前にでていた香川県弁護士会の声明に対しての香川県議会の返答である。
簡単ではあるが、問題点を指摘していこう。

ICD-11のゲーム障害

本条例の制定は、世界保健機関(WHO)が公表したICD-11において定義される「ゲーム障害」に定義される通り、持続的・反復的なゲーム行動が人の精神・行動に様々な障害をもたらすことが世界的な問題となっていることを背景としている。

ICD-11に「人の精神・行動に様々な障害をもたらす」といった定義はない。
下記のページから確認できる。

icd.who.int

ゲーム依存が学力・体力・精神に悪影響を及ぼす

これはまさに教育の現場において、臨床的に未成年者のゲーム依存が学力・体力・精神に悪影響を及ぼすあるいはその蓋然性が高いことが認知されており(別紙2参照)、本来は学校外のことであるにもかかわらず、その指導を行うことが社会的なコンセンサスを得ているためである。

「ゲーム依存が学力・体力・精神に悪影響を及ぼす」として示されている資料は「依存」ではなく「ゲームプレイ」についてのものである。依存と普通のゲームプレイの違いがわかっていないのだろうか。
加えて、相関関係は因果関係ではないので、このような分析は意味がない。この点は下記で説明している。

ides.hatenablog.com

社会的なコンセンサスが得られていないから、弁護士会も反対するし、他の多くの人たちが反対をしているのではないだろうか。社会的なコンセンサスが得られている問題というのは、反対運動など起きないものである。

憲法解釈と法律論

本条例は、子供に対し直接の義務を課すものではなく、また何らかの行為を禁止するものではないから、そもそも子供の自己決定権を何ら侵害しない。

義務と書かなければ、何を書いてもよいのが法律と思っているのだろうか。
憲法解釈や法律論がつたなく、香川県弁護士会の声明に何も反論できていないように思える。香川県弁護士会の声明にすでにきちんと書かれてあることなので、つけ加えることはない。

ゲームによる致命的影響

保護者が子供の余暇に無制限でネット・ゲームをさせることを許容し、あるいは子供に対する教育的責務を何ら果たさないことは、判断能力の未発達な子供に無限にゲーム等を行わせ、これによって、子供が学習するうえで大前提となる知性・精神に対する致命的な影響を及ぼす危険性があることは明らかである。

「致命的な影響」というのが説明されていないのだが、この条例の旗振り役である大山一郎さんの頭の中にあるのは、下記のようなものだろう。

ides.hatenablog.com ides.hatenablog.com ides.hatenablog.com

これが事実であればゲームは「致命的」な行動である。しかし、妄想でしかないので「どうしようもない人たち」としか言う他にない。

双子研究における近視の要因

Science Dailyの記事から。

www.sciencedaily.com

こちらの論文の解説記事。British Journal of Ophthalmology掲載の論文。

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

近視は2050年までに世界で47億5,800万人がこの病気にかかる可能性があり、2010年の19億5,000万人から増加している。遺伝子が関与していると考えられるが、流行の増加を完全に説明することはできていないため、双子研究で原因を探索したとのこと。一卵性双生児は同じ遺伝子を持って生まれてくるため、遺伝的要因・環境的要因(着床後の環境)をコントロールできる。

方法

彼らは1991年の双子を調査。その際の平均年齢は16.7歳であった。双子はすべて1994年から1996年の間に英国で生まれであり双子研究プロジェクトであるthe long term Twins Early Development Study(TEDS)に参加していた。
子供たちが2,3,4,7,8,10,12,14,16歳の時点のデータを眼鏡店の視力検査情報から得た。双子のペアの人口統計学的、社会的、経済的、教育的、行動的要因を分析している。
近視の子供が眼鏡をかけ始めた平均年齢は11歳。約20人に1人(5.4%)は弱視を持っており、同程度の割合(約4.5%)は斜視を持っていた。全体では、双子の4人に1人(26%)が近視だった。

近視を増加させる要因

社会経済的地位、学歴、読書の楽しさ、認知変数、ライフコースなどは関連が見いだせなかった。

  • 母親の学歴(大学または大学院レベル)(OR 1.33, 95% CI 1.11 to 1.59)
  • ゲームに費やした時間(OR 1.03, 95% CI 1.01 to 1.06)
  • 夏生まれ(OR 1.93, 95% CI 1.28 to 2.90)

イギリスは秋に入学するた、夏に生まれた子どもは冬の間に生まれた子供よりも幼い段階で学校に通い始めるため、勉強(ニアワーク)を早期から開始することになる。オッズ比が1.93と2倍弱あり、説明力はこの3つの中では高い。

また、親学歴は子どもに対しての教育のインセンティブと関連していて、高学歴の親ほど子どもに勉強をさせる傾向がある。

ゲームに費やした時間はゲームがニアワークになった原因が想定できるだけではなく、他の研究でも指摘されているように、外にいる時間が少ないこととも関連があるかもしれないと研究者は指摘している。ただ、オッズ比が1.03と非常に効果が小さいことにも注意が必要で、この数値でゲームが原因という根拠にするには弱いだろう。

近視を減少させる要因

  • 不妊治療は近視を防ぐ (OR 0.63, 95% CI 0.43 to 0.92)

リスクが25~30%低くなった。不妊治療の結果として生まれた子供は、小さく生まれるほか、やや早産であることが多い。発達の遅れがあることや認知スコアの低下が見られたこととも関係している可能性がある。また、仮説にとどまるが、不妊治療によるDNAメチル化の影響が考えられる。

研究の限界

この研究は観察研究であり、原因を特定することはできない。

確証的因子分析におけるMIMICモデル[R][Mplus]

複数の観測変数によって1つの構成概念が規定され、その構成概念が別の観測変数群に影響を与えているようなモデルをMIMIC(Multiple Indicator Multiple Cause)モデルと呼ぶ。

MIMICモデルのデモを見ていると、Mplusの例5.8を使ったものが多かったので、それを走らせてみたい。 このケースは確証的因子分析(Confirmatory Factor Analysis)の拡張モデルである。

f:id:iDES:20200530002347p:plain

R lavaan

まずlavaanで扱えるようにデータを整える。

# Example 5.8 from Mplus user guide:
Data <- read.table("http://www.statmodel.com/usersguide/chap5/ex5.8.dat") 
# Add variable names
names(Data) <- c(paste("y", 1:6, sep = ""), paste("x", 1:3, sep = "")) 

このようなデータになる。

f:id:iDES:20200530002402p:plain

実行コードは下記。

library("lavaan")
model <- '
  f1 =~ y1 + y2 + y3
  f2 =~ y4 + y5 + y6
  f1 + f2 ~ x1 + x2 + x3'
fit <- lavaan:::cfa(model, data = Data, std.lv = TRUE)
summary(fit, standardized=TRUE, fit.measures=TRUE)

結果。

lavaan 0.6-5 ended normally after 36 iterations

  Estimator                                         ML
  Optimization method                           NLMINB
  Number of free parameters                         19
                                                      
  Number of observations                           500
                                                      
Model Test User Model:
                                                      
  Test statistic                                20.023
  Degrees of freedom                                20
  P-value (Chi-square)                           0.457

Model Test Baseline Model:

  Test statistic                              4176.601
  Degrees of freedom                                33
  P-value                                        0.000

User Model versus Baseline Model:

  Comparative Fit Index (CFI)                    1.000
  Tucker-Lewis Index (TLI)                       1.000

Loglikelihood and Information Criteria:

  Loglikelihood user model (H0)              -4000.617
  Loglikelihood unrestricted model (H1)      -3990.606
                                                      
  Akaike (AIC)                                8039.235
  Bayesian (BIC)                              8119.312
  Sample-size adjusted Bayesian (BIC)         8059.005

Root Mean Square Error of Approximation:

  RMSEA                                          0.002
  90 Percent confidence interval - lower         0.000
  90 Percent confidence interval - upper         0.038
  P-value RMSEA <= 0.05                          0.994

Standardized Root Mean Square Residual:

  SRMR                                           0.008

Parameter Estimates:

  Information                                 Expected
  Information saturated (h1) model          Structured
  Standard errors                             Standard

Latent Variables:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
  f1 =~                                                                 
    y1                0.849    0.036   23.407    0.000    1.643    0.914
    y2                0.876    0.037   23.627    0.000    1.696    0.921
    y3                0.867    0.037   23.733    0.000    1.679    0.925
  f2 =~                                                                 
    y4                0.802    0.035   23.067    0.000    1.748    0.922
    y5                0.780    0.033   23.504    0.000    1.700    0.937
    y6                0.783    0.034   23.046    0.000    1.707    0.921

Regressions:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
  f1 ~                                                                  
    x1                0.585    0.037   15.786    0.000    0.302    0.517
    x2                0.667    0.043   15.414    0.000    0.345    0.497
    x3                0.814    0.058   13.950    0.000    0.420    0.429
  f2 ~                                                                  
    x1                0.846    0.045   18.783    0.000    0.388    0.663
    x2                0.750    0.046   16.237    0.000    0.344    0.496
    x3                0.539    0.054    9.975    0.000    0.247    0.252

Covariances:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
 .f1 ~~                                                                 
   .f2                0.336    0.051    6.621    0.000    0.336    0.336

Variances:
                   Estimate  Std.Err  z-value  P(>|z|)   Std.lv  Std.all
   .y1                0.529    0.046   11.505    0.000    0.529    0.164
   .y2                0.512    0.046   11.056    0.000    0.512    0.151
   .y3                0.477    0.044   10.806    0.000    0.477    0.145
   .y4                0.541    0.046   11.678    0.000    0.541    0.151
   .y5                0.399    0.038   10.490    0.000    0.399    0.121
   .y6                0.522    0.044   11.722    0.000    0.522    0.152
   .f1                1.000                               0.267    0.267
   .f2                1.000                               0.210    0.210

パス図

ついでにsemPlotパッケージで描画もしておこう。

library(semPlot)
semPaths(fit, title = FALSE, curvePivot = TRUE)

f:id:iDES:20200530002447p:plain

やはり手書きの方がキレイに描けるが、自動でここまでやってくれるのだから文句も言えないだろう。

Mplus

Mplusの例を使ったので、Mplusでも同じように走らせておこう。ちなみに結果は微妙に違っている。

inpファイルは下記。

TITLE: this is an example of a CFA with
          covariates (MIMIC) with continuous factor
          indicators 
DATA: FILE IS ex5.8.dat;
VARIABLE: NAMES ARE y1-y6 x1-x3;
MODEL: f1 BY y1-y3;
       f2 BY y4-y6;
       f1 f2 ON x1-x3;

データはこちらからダウンロード。 http://www.statmodel.com/usersguide/chapter5.shtml

this is an example of a CFA with
covariates (MIMIC) with continuous factor
indicators

SUMMARY OF ANALYSIS

Number of groups                                                 1
Number of observations                                         500

Number of dependent variables                                    6
Number of independent variables                                  3
Number of continuous latent variables                            2

Observed dependent variables

  Continuous
   Y1          Y2          Y3          Y4          Y5          Y6

Observed independent variables
   X1          X2          X3

Continuous latent variables
   F1          F2


Estimator                                                       ML
Information matrix                                        OBSERVED
Maximum number of iterations                                  1000
Convergence criterion                                    0.500D-04
Maximum number of steepest descent iterations                   20

Input data file(s)
  ex5.8.dat

Input data format  FREE



UNIVARIATE SAMPLE STATISTICS


     UNIVARIATE HIGHER-ORDER MOMENT DESCRIPTIVE STATISTICS

         Variable/         Mean/     Skewness/   Minimum/ % with                Percentiles
        Sample Size      Variance    Kurtosis    Maximum  Min/Max      20%/60%    40%/80%    Median

     Y1                    2.066      -0.174      -2.827    0.20%       0.516      1.668      2.111
             500.000       3.227      -0.300       6.876    0.20%       2.616      3.685
     Y2                    2.088       0.021      -2.785    0.20%       0.544      1.611      2.178
             500.000       3.388      -0.114       7.456    0.20%       2.561      3.658
     Y3                    2.088       0.036      -2.223    0.20%       0.534      1.685      2.046
             500.000       3.295      -0.323       6.987    0.20%       2.510      3.553
     Y4                    1.663      -0.017      -3.780    0.20%       0.067      1.162      1.694
             500.000       3.595      -0.233       7.734    0.20%       2.122      3.307
     Y5                    1.623      -0.138      -3.931    0.20%       0.039      1.236      1.649
             500.000       3.290      -0.253       5.979    0.20%       2.060      3.303
     Y6                    1.596      -0.104      -3.491    0.20%       0.040      1.122      1.588
             500.000       3.434      -0.338       6.396    0.20%       2.087      3.243
     X1                   -0.061      -0.070      -5.568    0.20%      -1.405     -0.513     -0.093
             500.000       2.921       0.161       4.844    0.20%       0.268      1.410
     X2                    1.033      -0.175      -4.642    0.20%      -0.089      0.776      1.082
             500.000       2.082       0.136       4.880    0.20%       1.424      2.167
     X3                    2.090       0.036      -0.597    0.20%       1.176      1.777      2.115
             500.000       1.042      -0.377       4.840    0.20%       2.374      3.002


THE MODEL ESTIMATION TERMINATED NORMALLY



MODEL FIT INFORMATION

Number of Free Parameters                       25

Loglikelihood

          H0 Value                       -4000.617
          H1 Value                       -3990.606

Information Criteria

          Akaike (AIC)                    8051.235
          Bayesian (BIC)                  8156.600
          Sample-Size Adjusted BIC        8077.248
            (n* = (n + 2) / 24)

Chi-Square Test of Model Fit

          Value                             20.023
          Degrees of Freedom                    20
          P-Value                           0.4565

RMSEA (Root Mean Square Error Of Approximation)

          Estimate                           0.002
          90 Percent C.I.                    0.000  0.038
          Probability RMSEA <= .05           0.994

CFI/TLI

          CFI                                1.000
          TLI                                1.000

Chi-Square Test of Model Fit for the Baseline Model

          Value                           4176.601
          Degrees of Freedom                    33
          P-Value                           0.0000

SRMR (Standardized Root Mean Square Residual)

          Value                              0.008



MODEL RESULTS

                                                    Two-Tailed
                    Estimate       S.E.  Est./S.E.    P-Value

 F1       BY
    Y1                 1.000      0.000    999.000    999.000
    Y2                 1.032      0.030     34.711      0.000
    Y3                 1.022      0.029     34.981      0.000

 F2       BY
    Y4                 1.000      0.000    999.000    999.000
    Y5                 0.973      0.026     38.093      0.000
    Y6                 0.977      0.027     35.735      0.000

 F1       ON
    X1                 0.497      0.026     18.964      0.000
    X2                 0.566      0.031     18.283      0.000
    X3                 0.691      0.043     15.968      0.000

 F2       ON
    X1                 0.678      0.026     25.863      0.000
    X2                 0.601      0.030     20.268      0.000
    X3                 0.432      0.040     10.711      0.000

 F2       WITH
    F1                 0.228      0.040      5.762      0.000

 Intercepts
    Y1                 0.068      0.108      0.633      0.527
    Y2                 0.025      0.110      0.227      0.820
    Y3                 0.046      0.109      0.421      0.674
    Y4                 0.179      0.101      1.774      0.076
    Y5                 0.180      0.096      1.873      0.061
    Y6                 0.147      0.099      1.488      0.137

 Residual Variances
    Y1                 0.529      0.046     11.496      0.000
    Y2                 0.512      0.046     11.064      0.000
    Y3                 0.477      0.044     10.789      0.000
    Y4                 0.541      0.046     11.655      0.000
    Y5                 0.399      0.038     10.485      0.000
    Y6                 0.522      0.045     11.659      0.000
    F1                 0.720      0.061     11.717      0.000
    F2                 0.643      0.056     11.471      0.000

MplusのDiagrammer

RのsemPlotパッケージよりこちらの方がキレイに出力される気がする。
何も手を入れていないが、いろいろと手が入れられるので、もう少しキレイな感じに仕上げることができる。

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参考

sachaepskamp.com

https://personality-project.org/revelle/syllabi/454/454.wk9.pdf